山口 1-1 千葉
山口は12試合を終えて3勝4分5敗の勝点13で17位という位置にいる。降格圏との勝点差はわずか3しかないので負けることは出来ない。得点も11と少ないが、なんといってもリーグワーストの24失点と守備に大きな問題を抱えている。ホームで浮上のきっかけを掴めるか。
一方の千葉は前節、大宮を相手に1-0のクリーンシートで勝利し、ここ3試合を2勝1分という結果で順位を少し上げ15位という位置にいる。勝つか負けるかで大きく順位が動く位置なので、アウェイとはいえ勝点3が欲しい。失点の多い山口相手なのでチャンスをしっかり決め切りたい。
千葉のスタメンは連戦ということもあり3枚変更。GKに章太。4バックは右から西久保、新井、大輔、日高。ボランチに壱晟と小林。2列目に右に田中、左に末吉、トップ下に見木。ワントップに呉屋という布陣。そろそろ呉屋や見木のゴールが見たい。本人達が一番それを望んでいるはずだ。
試合は立ち上がり、千葉が押し込みCKからチャンスを作るがフィニッシュまでは行けず。13分、ミスからボールを奪われ、狙いすましたクロスに松橋が頭で合わせるが枠外。これは危ない場面。16分にも山口がいい形から左へ展開し、ファーへのクロスに頭で合わされるがこれも枠外。
22分、中盤でボールを奪われショートカウンターからミドルを打たれるが枠外。千葉は前線にボールが収まらない。31分、西久保のロングスローがワンタッチありゴールの枠へ飛ぶがGKがセーブ。
38分、日高のミドルは枠外。前半は両チーム共に決定機と呼べるほどのチャンスはなく、どっちペースというほどの流れもなかった。千葉はCKは多かったがシュートには繋がらず、サイドからの攻撃もクロスに精度がなくフィニッシュまでは行かなかった。
怒涛の追い上げもひっくり返せず
54分、西久保のロングスローのこぼれを壱晟がダイレクトボレーで狙うがGKがキャッチ。64分に3枚代え。田中OUT、米倉IN。呉屋OUT、ブワニカIN。末吉OUT、椿IN。試合が膠着しているのでこの交代で状況をいい流れへ変えたい。
しかし状況を動かしたのは山口だった。70分、左サイドからのクロスを皆川にニアで合わされ、ループ気味に飛んだボールがゴールへ吸い込まれ失点。試合が停滞している中での失点は重い。ここからひっくり返す気概はあるか。
73分、壱晟OUT、風間IN。75分、ブワニカのミドルは枠外。85分、CKを米倉が頭で合わせるが枠外。まったく点が入りそうな感じもないし、今日はダメかなと思い始めた89分、風間が素晴らしい縦パスを米倉へ入れ、米倉がナイストラップから右足を振り抜き、ニアをぶち抜く強烈なシュートで同点！！！まだ時間あるぞ。
そして直後の90分、右へ展開し、西久保のクロスに米倉がドンピシャヘッドで合わせるがGKが好セーブ。うわー、これは決めたかった決定機。94分、西久保が右サイドを持ち上がりクロス。椿が飛び込み合わせるがGKがセーブ。これも決定機。流れは完全に千葉。ひっくり返すチャンスあるぞ。
95分にカウンター。椿が持ち上がり右の米倉へ。米倉のクロスにブワニカがボレーで合わせるがクロスバー。ぎゃー！これも入らんかー。そして試合終了のホイッスル。89分まではつまらない試合だった。そこからおもしろすぎたけどひっくり返せずドロー。ブワニカはあれを決め切る選手に成長してくれ。
山口にしてみれば88分まで勝っていたわけで、1-0で勝ち切りたい試合だっただろう。しかしその後の展開を考えれば、負けなくて良かったと思っているのではないか。山口も千葉もこういう試合を勝ちに繋げていかないと上位には行けない。
呉屋は消えてるなぁ。そもそもワントップの選手ではないだろ。小森も呉屋もブワニカもワントップの周りで自由にさせてこそ活きるタイプだと思うが。確かウチにユース上がりの190cmの若いポストプレーヤーいたよな？あれ？岡山の方から気配がする。
監督・選手コメント
米倉恒貴選手
―― 今シーズン初のメンバー入りでした。
なかなかケガの状態が改善しなくて、一時は「本当に復帰できるのかな」という感じで、正直、サッカーがちゃんとできるかという不安もありました。ただ、こうしてメンバーに入れてもらえて、チャンスをもらえたので。チームを勝たせたいという思いは誰よりも強いと思うので、本当に勝ちたかったです。本当にヒーローになるヤツは最後にもう1本決めると思うので、そこは悔しいです。
米倉は短い時間でいい仕事したね。頼れるベテランが戻って来たのは大きい。右サイドのポジションを奪え。
