千葉 1-0 栃木
栃木は16試合を終え、4勝4分8敗の勝点16で19位と低迷している。降格圏とは勝点差が2しかなく負けられない状況だ。アウェイだろうと勝点3を取らなければならない。失点19はまずまずの数字だが、得点15が物足りない。得点を増やすことが課題になっている。
対する千葉は前節で8試合負けなしと快進撃を続けていた清水を撃破。今シーズン初の2連勝で順位を13位まで上げて来た。この勢いを切らさないためにもホームで下位相手に負けるわけにはいかない。千葉も得点16、失点20と栃木とほぼ同じような数字だ。チャンスを決め切ることが求められる。
千葉のスタメンは田中に代え小森が入った。GKに章太。4バックは右から西久保、新井、大輔、日高。ボランチに小林と見木。2列目は右に風間、左に椿、トップ下に小森。ワントップにブワニカという布陣。ひさびさのスタメンの小森の得点に期待したいし、風間も怪我は大事にはいたらず一安心。
試合は開始1分、福森が縦への仕掛けからシュートを打つが枠外。千葉がボールを持つ時間が長いが、ややミスが目立つ。連戦でキツい所だが集中したい。16分、風間の素晴らしいアーリークロスが小森にピッタリ合うが、胸トラップからのシュートは枠外。これは小森なら決め切りたい決定機。
そして19分、西久保のロングフィードを小森が素晴らしいトラップで収め決定機になるがこのシュートも枠外。トラップまではパーフェクトだった。小森の所にチャンス来るぞ。次は3度目の正直で決めてくれ。20分、椿の縦への仕掛けからクロスを入れるも中に合わず。
21分、ショートコーナーからの日高のミドルはブロックされるが、大輔がこぼれを打つも枠外。これもビッグチャンス。この流れのうちに1点欲しい。36分、見木が1人外して上手く受け、右足を振り抜いた強烈なミドルはポストに弾かれる。うー、前半で1点欲しいぞ。
前半は完全に千葉の流れだった。しっかりボールを持って決定機を多く作った。ただこの内容なら1点は欲しかった。栃木とすれば0-0ならオーケーだろう。チャンスを逃し続けたツケが最後に回って来るというのはサッカーでよくあることなので、後半の早い時間に1点を取りたい。
3試合連続クリーンシート
後半の立ち上がりは栃木もボールを持つようになり互角の展開。70分、小林→小森→風間→ブワニカ→小森とダイレクトでテンポ良く繋ぎフィニッシュまで行くが枠外。こういういい距離感でのダイレクトでの崩しがもっと見たい。
71分、風間OUT、米倉IN。ブワニカOUT、熊谷IN。途中出場でいい仕事をしている2人の投入。見木が1つ前に上がるので得点に絡んで欲しい。76分、見木から右サイドの米倉へ。中を確認し狙いすましたクロスがニアに入った小森の頭にドンピシャで合い先制!!!さすがエース!!!結果残してくれるわ。米倉も投入早々仕事した。
先制した時間帯もいいし、ここからはしっかりゲームをコントロールしたい。78分、椿OUT、田中IN。90分、小森OUT、呉屋IN。小森おつかれ。スタメン復帰でしっかり仕事してエースとしての存在を示した。ここからもう一つコンディションも上がるだろうし、量産してくれ。
そしてAT4分も守り切り1-0勝利!!!3連勝の3試合連続無失点!!!千葉はこういう試合を落とすことが多かったけどしっかり勝ち切った。内容的にも今日は勝つべくして勝ったね。ピンチらしいピンチもなかったし、願わくば2点目が欲しかった。いい流れになってきたよー。
監督・選手コメント
小林慶行監督
―― 今シーズン初の3連勝となりました。勝利を積み重ねる中で、選手たちのメンタリティーの変化を感じますか?
感じています。勝利によって大きな自信をつかむことができますし、それがホームゲームであればなおさらということもあって。一番は、選手たちの中に「したたかに勝点を取る」というマインドが、シーズン当初と比較すれば雲泥の差と言える状態になってきているなと。もちろん、ベンチとしては1-0になってから、今回は難しかったかもしれませんが、その後のチャンスを生かして2点目、3点目を取りにいきたい。
ただ、それについては“勝つこと”を考えた場合に少し後ろが重くなるとか、そういう部分が前節の清水戦でも見られてしまいました。それを押し返すという部分も出てきているので、本当に少しずつですけれども、そういうことを勝ちゲームの中で反省して、チームとしてやることを共有できることが一番の力になると思っています。
勝利こそがチームに自信と勢いを与える。次節の相手、仙台もここ3試合を2勝1分と負けなしで来ている。1週間空くのでしっかりコンディションを整えて自信を持ってアウェイに乗り込もう。