千葉 0-1 磐田
2022シーズンのJ1を最下位という結果で終えJ2に落ちた磐田。今シーズンは13試合を終え、4勝5分4敗の勝点17で11位という位置にいる。21得点という高い得点力があるが、勝ち切れない試合が多いという印象だ。1年でJ1で戻るためにはやはり2位以内を狙いたいだろう。ここから上げていく必要がある。
一方の千葉は13試合を終え、3勝5分5敗の勝点14で16位という位置。ここ4試合は負けなしで来ているが、未だ下位に低迷している。13試合を終えて3勝しかしていないというの寂しい限りだ。下との差を気にしていてもしょうがない。上との差を見据えて勝点を積み重ねていくしかない。ホームだし勝点3だ。
千葉のスタメンはGKに章太。4バックは右から西久保、新井、大輔、日高。ボランチに小林と見木。2列目に右に田中、左に椿、トップ下に風間。ワントップにブワニカ。ゴールの近くでプレイするブワニカや風間には数字で自分の価値を示して欲しい。ベンチに控える米倉にも期待。
試合は雨の降る中、立ち上がり千葉が押し込み、4分、風間のミドルはGKがキャッチ。6分。ロングボールに章太が飛び出すが、新井と接触しこぼれたボールを磐田に拾われクロス。シュートを打たれるが大輔がナイスブロック。あぶない場面。
11分、磐田のCKをクリアしたボールを椿が素晴らしいスピードのランニングで相手を追い抜きキープしクロス。ファーで日高が受けるがフィニッシュまでは行けず。椿速いわ。26分、椿が左サイドを持ち上がり、2人を引き付けて完璧なクロス。しかしブワニカのボレーは枠外。これは決定機。今日は椿がいいぞ。
20分を過ぎたあたりから守備時には田中が降りて来て5バックに。36分、セカンドボールを拾った小林が裏へ出したボールに風間が抜け出しシュートを打つがGKがセーブ。これもビッグチャンス。43分、鈴木雄斗のミドルは枠外。
前半はスコアレスで終了。どちらペースとも言えない互角の展開で両チーム共にチャンスもあり、難しいピッチ状況の中で質の高いおもしろい試合になっている。ちょっとしたミスやセットプレイが勝敗を分けそうだ。どちらが均衡を崩すか。
決定力の差
46分、左サイドからクロスを入れられ中で合わされるが章太がナイスセーブ。49分、右サイドへ展開し、田中のクロスに椿が合わせるが枠に持って行けず。いい形だった。50分、日高のロングボールを大輔が競り合い、こぼれをブワニカがフリーで拾いチャンスになるがシュートは枠外。これは枠に蹴ってくれ。
62分に2枚代え。田中OUT、壱晟IN。風間OUT、米倉IN。頼むぞヨネ。壱晟も守備の選手じゃないんだからエリアにどんどん入って行け。69分、左サイドから入れられたクロスのクリアをジャーメインにトラップからのボレーで蹴り込まれ失点。
81分に2枚代え。ブワニカOUT、呉屋IN。椿OUT、末吉IN。呉屋、そろそろほんと頼む。89分、末吉が入れた滞空時間の長いクロスボールを、西久保が素晴らしい高さのヘディングでシュートを打つがDFがブロック。西久保はエアマスターの名に恥じない空中戦の強さ。
結局点を取ることは出来ず敗戦。内容的には互角だった。チャンスを決め切ったチームと決め切れなかったチームの差。まぁ点が取れなきゃ勝てないからね。そういう意味では妥当な敗戦。小森はいつ戻って来られるんだ。点を取る選手がいない。
監督・選手コメント
小林慶行監督
―― 前からプレッシャーをかけたいという戦い方の中で、前半の途中から5バックになったと思いますが、どのような修正だったのでしょうか?
前からはプレスをかけにいく中で、相手がそれを察知してサイドで数的優位を作られたり、前線の選手が極端に下りたり、こちらの最後尾で新井一耀と相手のFWがかなり大きなスペースで1対1の局面を迎えるというシーンも出てきました。自分たちが「前から行けない」という判断があるなら、一度しっかりブロックを組んで背後のスペースを消す、2列目を締める、そしてサイドに誘導したところから守備をするというのは事前のプランとしても持っていました。それをピッチ内で判断したということです。
磐田はボール回しのレベルは高かったね。プレスに行ってもいなされたり、中盤でもダイレクトでポンポン繋がれたり、奪いたい所で奪えない感じはあった。厳しい状況は続くが、いい試合は出来ているしチャンスも作れている。あとは最後を決め切る部分だけ。普段のトレーニングから危機感を持って臨んでくれ。