金沢 2-0 千葉
金沢は6試合を終え、2勝0分4敗の勝点6で16位という順位。開幕から4連敗という最悪のスタートだったが、ここ2試合は2連勝。6試合で9得点という数字はまずまずだが、失点12というのは山口と並んでリーグワーストタイだ。この失点数が低迷の原因になっている。失点を減らせるかが鍵になるだろう。
対する千葉は19位。今節の結果によっては降格圏まで落ちる可能性もある状態だ。前から行くサッカーで攻撃の形は良くなって来ているが、失点も増えている。金沢との試合はオープンな展開になることが予想されるため、守備の安定が重要になる。
千葉のスタメンは前節と変わらず。GKに章太。4バックは右から松田、新井、大輔、日高。ボランチに小林と田口。右に田中、左に見木、トップ下に風間。ワントップに小森という布陣。前節良かったのでいじる必要はないという感じか。決め切るだけだぞ。
試合は開始2分、田口から右の田中へ展開し、クロスのこぼれを小森が打つが枠外。千葉がボールを持つ中、8分、小林が裏へ出したボールに田中が抜け出しビッグチャンスを迎えるが見木がシュートを枠へ持って行けず。少なくとも枠へ打って欲しい場面。
序盤は千葉がボールを持ちチャンスも作る入り。出足も良く前線からの守備もいい。しかしこれを結果に繋げられるかが大切だ。18分、田中のミドルはGK正面。しかし20分、レオ・バイーアが左サイドから入れたクロスがそのままゴールに吸い込まれ失点。これはミスキックがいい所に飛んでしまったので切り替えよう。
23分、相手DFがぶつかり合う中で抜け出した日高が深い位置からクロスを入れるが風間のシュートはDFがブロック。34分、右サイドで形を作り田口が入れたクロスを見木が打つがGKがセーブ。これも決定機。これを決め切ってくれ背番号10。
35分、田口のCKに小森が頭で合わせるが枠に持って行けず。40分、再び田口のCKが小森の頭に合うがGKがキャッチ。43分、いい位置でボールを受けた見木がミドルを打つがDFに当たりCK。結局千葉はゴールをこじ開けられず1点ビハインドでの折返し。
前半の千葉は前からの守備も機能し、攻撃でもチャンスを多く作り、支配率60%でシュート11本(枠内5本)。金沢はシュート3本(枠内1本)。やりたいことは千葉の方が出来ていた。しかし最後の決定力のなさ、そしてアンラッキーな失点でリードを許す展開になってしまった。後半の早い時間帯に追い付きたい。
攻めども攻めども入らない
47分、左サイドから林にカットインからのシュートを打たれ、小林に当たってコースが変わるがサイドネットで救われる。49分、金沢のCKに孫が頭で合わせるが枠外。51分、日高からのスルーパスが見木に通り、見木の素晴らしい切り返しで決定機になるがシュートはGKに当たりポストに弾かれる。入らんなぁ。
52分、金沢にCKのこぼれを押し込まれ2失点目。最悪の展開だわ。多くのチャンスを決め切れず、少ないピンチを決められてしまう。今日ここまでの内容で2点ビハインドはあってはならない。勝負弱いとしか言いようがない。まだ時間はたっぷりあるぞ。気持ちを落とさず気概を見せろ。
57分に2枚代え。田中OUT、椿IN。風間OUT、高木IN。60分、日高のFKが松田の頭に合うがGKの好セーブに防がれる。1点が遠い。74分に2枚代え。松田OUT、呉屋IN。小林OUT、西久保IN。楽しみな2人が入って来た。結果で流れを変えてくれ。
76分、クロスを大輔が落とし小森が打つが枠外。78分、島田のクロスを石原にフリーで合わされるが章太の正面。83分、見木、呉屋、小森と繋いでシュートまで行くがGKがセーブ。結局AT6分もこじ開けることは出来ず完敗。
前節も内容では相手を上回るもドローで勝点を逃し、今節も勝たないといけない内容だったが勝点は取れなかった。これで6試合勝ちなし。順位は降格圏の21位まで落ちた。内容はいい、なんて言っていられない。サッカーは結果のみで順位が決まる。6得点11失点とバランスも悪い。
金沢のシュート数9本に対し、千葉は19本。決定力という言葉に尽きる。現状ではこれをやり続けてケチャップがドバっと出るのを待つしないのか。期待のソロモンを放出し、エースとして迎えた呉屋はベンチ。ソロモンは岡山で3得点と結果を出している。
ともかくやり続けるしかない。それしか選択肢がないんだから。鈴木健仁GMが自信を持って据えた新人監督を代えるのはありえないし、外国人を含め選手の補強も期待出来ない。今いる選手達に力を見せてもらうしかない。
一番悔しい思いをしているのはピッチに立つ選手達のはずだ。決め切れない自分達にふがいない思いを持っているだろう。その悔しさを力に変えてくれ。次こそはやってくれると信じてるぞ。
監督・選手コメント
小林慶行監督
―― ゴールが遠かった。
そうですね。点を取らなければ勝てないわけですから。ただ、それでもやり続けなければならないし、チャンスを作り続けなければならないと思っています。
―― ゴールを取るためにやらなければいけないことは?
チャンスを作り続けることもそうですが、違った形も模索しなければならないと思っています。けれども、これだけ多くのチャンスがあることも事実なので、そこにしっかりとこだわって点を取る。そこにフォーカスし続けるという思いも自分の中にはあります。
監督はそれでいい。ブレずにやってくれ。監督が迷うと選手も迷う。自分のやりたいサッカーを信じてくれ。