熊本 2-2 千葉
熊本は10試合を終え、3勝4分3敗の勝点13で13位という順位。得点12、失点11。まさに中位という数字だね。ここからの数試合の結果次第で上位争いに絡むことも出来れば、下位争いに巻き込まれる可能性もある。ホームで下位の千葉相手には勝点3が絶対だ。
一方の千葉は前節で開幕戦ぶりの勝利をし、ようやく長ーーーーいトンネルから抜けたが、20位と沈みに沈んでいる。開幕から10試合の結果というのは一つの目安になるが、監督の首が飛んでもおかしくない酷い順位だ。上に行くには勝つしかない。前節の勝利を活かすためにも、こちらも勝点3が絶対だ。
千葉のスタメンはGKに章太。4バックは右から西久保、新井、大輔、日高。ボランチに小林と田口。右に田中、左に椿、トップ下に見木。ワントップにブワニカという布陣。前節で負傷交代した西久保も問題なさそうで良かった。右サイドで躍動してくれ。
試合は8分、セカンドボールを拾った熊本がスルーパスからGKと一対一の決定機を迎えるが、平川のシュートは章太がわずかに触りクロスバーで救われる。これは完全にやられていておかしくない場面。章太のビッグセーブ。
千葉はブワニカにボールが入っても孤立してその後が繋がらない場面が目立つ。重心が重く距離感も良くない。21分、バックパスが相手にカットされ石川にミドルを打たれるが章太がキャッチ。
34分、バイタルでパスを繋ぎ、椿がカットインからシュートを狙うが枠外。そして39分、田口のCKに西久保がドンピシャで頭で合わせ先制!!!あまり流れが良くない中でのこの時間帯での先制は大きい。西久保の空中戦の強さ発揮。
前半は熊本の方がやりたいことは出来ていただろうが、千葉はまず守備からという感じでブロックを作り、危ない場面こそあったもののセットプレイで先制するといういい展開で終えた。後半は引くことなく追加点を狙いに行って欲しい。
終了間際に痛恨のドロー
46分、日高がいい出足でボールをカットし、そのままシュートを放つが枠外。50分、ブワニカのいいポストプレイから田中が抜け出しエリア外でGKにファウルを受ける。GKにイエローが提示されたが、田中が貰いに行ってる感もあるが、ファウルを取るならレッドじゃないの?そのままシュート打てたろ。DAZNジャッジリプレイ不可避。
そして60分、椿と田口で左サイドを突破し、椿が持ち込み中央の見木へ、見木がダイレクトで右の田中へ。田中もダイレクトで丁寧なクロスを入れ、これを椿が蹴り込んで追加点!!!これはいい流れ、いい崩しの素晴らしいゴールだった。しっかり前への人数をかけられている。
後半は守備もいいし効果的なサッカーが出来ている。62分、田中OUT、末吉IN。田中ナイスアシスト。64分、田口が足を痛め負傷交代。田口OUT、壱晟IN。田口は心臓だから長引かないでくれ。そして壱晟は見せ場だぞ。
69分、ロングボールの競り合いをエリア内に落とされ、振り向きざまに打たれたシュートが新井に当たりコースが変わってゴールに吸い込まれ失点。しょうがない、まだ1点あるから落ち着いて行こう。
千葉は前でボールが収まらなくなり受ける展開。最後まで我慢出来るか。80分に3枚代え。椿OUT、矢口IN。ブワニカOUT、呉屋IN。西久保OUT、松田IN。失速気味だったのでもう一度強度を高めてくれ。ただチーム全体の意思統一はしっかり取って欲しい。
84分に呉屋がイエローを受ける。累積4枚で次節出場停止。ポジションや出場時間を考えると多すぎる。AT7分も守り切ろうかという96分、小林がエリア内でハンドを取られ痛恨のPK。このPKを決められ同点にされる。そして試合終了。痛すぎる。2点リードからのドロー。勝点3がこぼれ落ちた。
監督・選手コメント
小林慶行監督
熊本さんはどんな相手に対しても自分たちでボールを保持してゲームをコントロールする力に長けているチームなので、ある程度はボールを持たれることを想定しながら進めていきました。ただ、その中でも一方的に受けるのではなく、奪ったら出て行くというところは表現できていたと思います。もう少し、自分たちがボールを持った時に主体的に攻撃をする時間を作りたかった。2-0からのゲームの終わらせ方を含めて、そこはやはり勝ち切れなかったというところが課題だと思います。
2点リードまでは理想だったけどなぁ。2失点共に崩されたというわけではないのがなお悔しい。
椿直起選手
―― 試合の終わらせ方はチームとしての今後の課題?
いろいろな考え方があると思いますけど、1点差の状態で、すべて引いて守るような感じになってしまうとどこかでやられてしまうと思います。だからもっと圧力をかけなければいけないし、あれだけハーフラインまで引き込んで、守れてはいたけれど、ああいうアクシデントも起きてしまうかなと。どこかで自分たちがアクションを起こして、前向きの守備をして相手を下げさせることも重要だと感じました。そういう部分をすり合わせて修正していきたいと思っています。
崩されたわけではないけど、引いてしまったことで生まれたアクシデントとも言える。このバランスはむずかしい。