2023 第27回 ちばぎんカップ 柏レイソル VS ジェフ千葉 試合レポート

柏 2-3 千葉

さぁ今年もやって来ました、サッカーシーズン到来を告げるちばぎんカップ。小林慶行新監督が指揮を執る新生ジェフ千葉のお披露目です。アウェイで格上の柏相手にどこまでやれるのか。内容にも結果にもこだわりたい。

千葉のスタメンはGKに章太。DFは4バックで右から新加入の松田、新井、大輔、矢口。ボランチに田口と熊谷。2列目に右に末吉、左に見木、中央に小森が入り、ワントップに今シーズンの期待がかかる呉屋が入った。

柏VS千葉 スタメン

試合は立ち上がり、千葉はDFラインも高く、守備も前線からプレスをかける積極性を見せる。すでに昨シーズンまでとはチーム全体としての意識の変化を感じさせる立ち上がりだ。

9分、章太の危ないパスからピンチを招くがなんとか凌ぐ。ああいうの気を付けてくれ。12分、柏の変化をつけたFKからシュートを打たれるが章太がキャッチ。徐々に柏がボールを持つようになる。

18分、ここまでシュートのなかった千葉だが思わぬ形で得点が生まれる。柏のGK佐々木のキックが味方選手に当たり、こぼれたボールを小森がダイレクトで無人のゴールに蹴り込み先制。相手のミスをしっかり決め切った。

その後もビルドアップが上手く行かずシュートまで行けない千葉だが、またもや思わぬ形で得点が生まれる。30分、後ろでボールを繋ぐ柏DFに見木がプレスをかけ、GKに戻したボールを呉屋が押し込み追加点。またもや相手のミスからだが、これは前からのプレス、そして呉屋の読みがミスを誘発させたと言っていい得点だった。

しかし直後の31分、柏の左サイドで裏を取られクロスを入れられ、一度はシュートをゴールライン上で矢口がクリアするが、こぼれを山田に蹴り込まれ失点。裏を取られ小屋松にエリアに侵入された時点で勝負あり。崩された。

37分、クロスからシュートを打たれるが章太がキャッチ。39分、末吉が左サイドを個で突破しクロスを入れるがシュートには行けず。末吉はこの突破力が武器なのでどんどんチャレンジして欲しい。

43分、柏にボールを回されバイタルでもプレスはかからず、マテウス・サヴィオのクロスに細谷が頭で合わせるが枠外で救われる。これはやられていておかしくない場面。

前半は1点リードでの折返し。得点シーン以外にチャンスはなかったが、相手のミスからとはいえ小森と呉屋という取って欲しい選手が決め切ったのは大きい。攻守のバランスは悪くないが、やはりもっとシュートが欲しい。

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決めるべき人が決めた勝利

後半5分、柏の右サイドでマテウス・サヴィオと山田で崩され、山田の入れたクロスに細谷がドンピシャで頭で合わせ同点にされる。前半にもクロスを入れられ細谷にフリーで打たれる場面があったが、この対応は修正が必要だろう。

10分、カウンターを受け小屋松に余裕を持ってクロスを上げられ、ファーで細谷にシュートを打たれるが章太の正面。やや守備がルーズだ。12分、矢口が足を攣り交代。矢口OUT、新加入の田中IN。矢口はまだまだ危なっかしさがあるが18才。場数を踏んで成長して欲しい。

20分、小屋松にサイドを深くえぐられクロスを入れられるがマテウス・サヴィオに合わず。そして23分、タッチラインを割ったボールを小森が素早くスローイン。抜け出た見木がクロスを入れ、DFがクリアし切れなかったボールを呉屋が押し込み追加点。呉屋結果出すねー。これも相手のクリアミス絡みだけど、ミスを逃さず決め切るのは素晴らしい。

25分、呉屋OUT、新加入の椿IN。呉屋はお疲れさん。シーズンに入ってもこの調子で量産してくれ。27分、椿がキレのあるドリブルでチャンスを作る。椿いいな、個で打開出来そうだ。

リードをしても引いて守る感じはない千葉。追加点を取りに行く姿勢が見える。32分、裏への縦一本で武藤に抜け出されシュートを打たれるが章太がキャッチ。34分、柏のファーへのCKを仙頭にダイレクトで打たれるが章太の1mmでギリギリノーゴール。

35分にもクロスから武藤に決定機が訪れるが大輔がナイスブロック。39分に3枚代え。小森OUT、新明IN。見木OUT、風間IN。田口OUT、小林IN。個人的に小森はすごく気に入っている。結果も出したし自信を持ってシーズンに入れるだろう。

47分、大輔OUT、田邉IN。5バックにして試合を締めに行く。そして逃げ切り4年ぶりにちばぎんカップ制覇。小林新体制を勝利で飾った。勝利がチームに自信を与える。ましてや新体制ではなおさらだ。結果が出たのは良かった。

ただ、内容は明らかに柏の方が良かった。スタッツを見ても、シュート12本の柏に対して、3点取った千葉のシュート数は3本。上手くミスを突いて得点に繋げたが決定機はほとんど作れなかった。攻撃の形に関してはまだまだ改善すべき点が多い。田口のセットプレイも今日は精度が低かったね。

守備もやられていてもおかしくない場面がいくつかあったし開幕に向け修正して欲しい。今シーズンは今日のスコア通り、得点も増えるが失点も増えるシーズンになりそうかな。

それでもチームの変化を感じることの出来る試合だった。後ろに比重を置くユン体制とは違い、小林体制では攻守のバランスが良くなっている。リードしても引くことなく前から奪いに行っていた。新加入の呉屋、松田、田中、椿といった選手達も自分の強み、持ち味を見せてくれた。

呉屋が2点、小森が1点と前の選手が点を取ったのも良かったね。やっぱりCBの新井がチーム得点王を取るようじゃダメなんだよ。呉屋には二桁はノルマ、2019年のJ2長崎時代には22得点を取っているので、そこを目標にして欲しい。

今日のメンバーに田邉、西久保、日高、壱晟、ブワニカあたりが絡んでくれば若く躍動感のある楽しみなチームになる。開幕までの一週間、今日の結果、自信を持って、より精度、強度を高めて開幕を迎えよう。

監督・選手コメント

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小林慶行監督

今日のゲームに関して言えば、今シーズンの始動のところからチームとして求めてきたものが表現できたと思います。チャレンジすること、相手より走らなければならないし、目の前のバトルに負けてはいけない。サッカーの戦術以前にチームの土台としなければならないことをしっかりと表現する。それを作ろうということを選手たちと共有しながら進んできました。その中で、今日こういうゲームができたことはすごく大きな自信になります。

チャレンジすることや相手より走ることは昨シーズンからの改善が見えた。目の前のバトルに関しては柏のような格上相手だと後手になることもあるが、J2ならもっとやれるだろう。戦術は上手くいく、いかないがあるが、走る、闘うは本人次第だ。常にその姿勢は見せて欲しい。

呉屋大翔選手

―― 選手同士でコミュニケーションを取るシーンは、どの時間帯でも、ピッチのどのエリアでもかなり頻繁に見られました。

本当にそのとおりで。なんか……楽しいですよね。僕自身、これまではどちらかというとゴール前の自分の仕事に専念してきたタイプなので。チームのこういう雰囲気はプレーしていて楽しいです。そういうサッカーで、その結果として点を取れるというのが改めて楽しいなと。

チームの雰囲気も良さそうで良かった。これを維持するためにも必要なのはやはり勝利。スタートダッシュで勢いに乗りたい。

大事なのはここから。チームとして、個人として、開幕に向け最高のコンディションで臨もう。

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