水戸 0-1 千葉
水戸は38試合を終えて12勝11分15敗の勝点47で13位という位置にいる。プレーオフもなく降格もないという中位で、残り試合のモチベーションはなかなかむずかしい所だが、ホームのサポーターの前で来シーズンに繋がる可能性を示す必要がある。
対する千葉は勝点52で10位という位置におり、プレーオフ圏の6位との勝点差は7。残り試合が4試合しかないということを考えると非常に厳しい状況に追い込まれた。可能性がある以上はそこを目指して意地を見せて欲しい。
千葉は前節から2枚変更。GKに章太。3バックは右から新井、ミンギュ、田邉。ボランチに田口と熊谷。右WBに米倉、左に秋山。インサイドハーフに高木と見木。ワントップにソロモン。2試合連続無得点。見たいのはゴールだ。貪欲にゴールをこじ開ける姿勢を見せてくれ。
試合は立ち上がり、千葉はシンプルにロングボールを放り込む。10分、ゴール前での混戦から安藤に振り向きざまにシュートを打たれるが章太がナイスセーブ。これは章太が救ってくれた。20分になろうとするが千葉はシュートなし。
20分、田口のいい守備でボールを奪い、高木が持ち上がり裏へ抜けたソロモンがシュートを打つがGKがキャッチ。28分、水戸のファーへのCKの折り返しからシュートを打たれるがミンギュがブロック。
前半は0-0で終了。千葉は見せ場なし。カウンターになっても人数が足りてなかったり、ラストパスの精度がなかったり、チャンスにはならなかった。水戸もパスミスが多いのでそれを上手く活かしたい。0-0での折り返しは悪くはないが、後半に向けて攻撃での修正が必要だ。
ザ・ユンサッカー
後半の頭から田口OUT、小林IN。どこか痛めたかな?46分、CKから安藤にフリーでヘディングシュートを打たれるが枠外。枠に飛んでいたら失点という危ない場面だった。49分、ダイレクトプレイで裏を取られピンチを迎えるが直前の相手のファウルで救われる。
58分、カウンターからシュートまで行かれるが章太がセーブ。65分にも中央を崩されタビナス・ジェファーソンにシュートを打たれるが章太がセーブ。後半に入っても千葉は我慢してなんとか守っている状態。66分、見木OUT、リカルド・ロペスIN。
リカルド・ロペス投入からようやく前に人数をかけ相手陣内でボールを持てるようになった。74分、前がかりになっている水戸に対してリカルド・ロペスが中央でフリーになり裏へ走り込んだ米倉へ。抜け出した米倉が後ろから倒されPKを獲得。米倉のランニング、リカルド・ロペスのパス、素晴らしかった。
76分、ソロモンがこのPKを決め先制!!!ソロモンPK上手いよな。前節もそうだけどGKが取れない所にしっかり蹴れる。ソロモンは今シーズン7点目。残り試合で二桁に乗せる気持ちで頼むぞ。77分に2枚代え。秋山OUT、ダニエル・アウベスIN。米倉OUT、福満IN。さぁ守れ守れ。
82分にカウンター。4対3の形を作るが高木がシュートを大きく外す。ダニエル・アウベスも持ち味見せるようになってきたな。85分、タビナス・ジェファーソンのクロスがファーへ流れた所を黒石に打たれるが枠外。
92分、高木OUT、チアゴIN。95分、ロングボールで裏を取られ速いクロスから決定機を作られるが章太がナイスセーブ。章太様様だわ。ATもガッチリ守って貴重な勝利。我慢して守って我慢して守って、PKで1点取って我慢して守る。これぞザ・ユンサッカーという感じだ。水戸はこの負け方は悔しいだろう。
章太が救ってくれた試合だった。そしてリカルド・ロペスの投入がスイッチになった。リカルド・ロペスやダニエル・アウベスが持ち味を見せ始めてるのもいいね。ちょっと遅いけど。残り3試合で6位との勝点差は4に。千葉としては全部勝つしかないというわかりやすい形だ。勝つぞ。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
今日は動きが重いと感じる選手もいましたし、それによってバランスが乱れるところもありました。しかし無失点で終えられたことは良かったと思いますし、多くのチャンスを作ることはできませんでしたが、粘り強く戦って1得点を奪えたことが結果につながりました。今日は選手たちに「プライドを守ろう」という話をしました。それを実行することができたゲームだったと思います。
プレーオフを目指すのはもちろんだが、監督の言う通りプロとしてのプライドを見せて欲しい。いかなる状況だろうと勝利に対する執念を見せてくれ。