尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督の来季契約について

尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督の来季契約について

ユン・ジョンファン監督の今シーズンをもっての退任が発表された。

ジェフユナイテッド市原・千葉では、尹晶煥(ユン ジョンファン)監督が今シーズンをもって契約満了となり、退任することになりましたのでお知らせいたします。なお、後任の監督につきましては決定次第、あらためて(続く)

これまでの約3シーズン、ジェフユナイテッド市原・千葉のために全身全霊を捧げてきました。しかしながら、ファン、サポーターの皆様、スポンサーの皆様の満足行く結果を出せなかったこと、誠に申し訳なく思っています。
3シーズン目の今年は若い選手も育ってきており、ジェフには明るい未来があると今も強く確信しています。その未来を見届けることなく、契約が満了となることは不本意ではありますが、残り8試合、最後まで全力で戦います。応援をお願いします。3シーズンありがとうございました。

残り8試合を残して、しかもまだプレーオフの可能性もある状態での退任発表は意外だった。退任は既定路線で、来季の準備に早く着手するためのこのタイミングなのかな。この発表が選手達にどのような影響を与えるかわからないが、ユン監督のためにというプラスの方向に働いて欲しい。

ユン監督の退任自体に驚きはない。2019シーズンは17位というJ3降格の心配をしないといけない酷いシーズンだったが、翌年ユン監督が就任。初年度は14位という成績だったが、2019シーズンは-18という得失点差だったのを、就任初年度で-4にまで修正した。そして2シーズン目は8位とプレーオフを視野に入れることが出来る順位まで上げた。

しかし3シーズン目の今季は、35節を終えた時点で10位。プレーオフ進出へ崖っぷちの状況だ。ユン監督はボロボロだった守備をしっかりと修正してくれた。今では千葉は堅守と呼ばれるまでになっている。一方で得点力のなさは一向に改善されなかった。攻撃面での改善は必須だ。

だがユン監督には同情すべき点も多々ある。まずは昨シーズンを8位で終え、来シーズンは得点を取れる外国人FWを1人補強すれば昇格出来るぞ。と誰もが思う空気の中、まさかの補強なし。船山や大槻を放出し、FWは経験の浅いソロモンと、まったく稼働していない川又の2人で開幕を迎えるという事態に。

第9節からようやくチアゴが加入するものの、シーズン途中からの加入でいきなり力を発揮出来るわけもなく攻撃は改善されず低迷したまま、8月にはサウダーニャを期限付き移籍で放出。第32節というシーズン終盤にリカルド・ロペスが加入するものの、明らかなコンディション不良。ダニエル・アウベスもシーズン終盤でようやく戦力になりつつあるという状態で、外国人選手達が助っ人の役割を果たせているとは言えない。ユン監督が獲得を望んで取ったのにこの状況ならユン監督の責任もあるが、フロント主導での獲得ならフロントの責任だろう。

エスナイデル監督時代は、エスナイデル監督と高橋GMが映像を見て、監督がGOを出した選手を獲得するという流れだったそうだが、ユン監督と鈴木GMではどのような方法で獲得しているのだろうか。外から見ている限り監督とGMで意思の疎通が取れているようには見えない。

またコロナの影響で10代の選手達を動員しないとメンバーが組めないような状況になったのも不運だった。結果的には西久保という素晴らしい選手も出てきたが、メンバー選考には頭を痛めたはずだ。そういった状況の中でよくやってくれているとも言える。

まだプレーオフの可能性がある中で来シーズンの話をするのは早いが、J1にせよJ2にせよ来シーズンは違う監督の元で戦うことになる。当然だがユン監督以上の監督でなければ困る。目処が立っているからこそ、このタイミングで退任の発表をしたと信じたい。

繰り返しになるがまだシーズンは終わっていない。ユン監督にはここから怒涛の連勝でプレーオフに進出し、悲願のJ1復帰で惜しまれながら退任という流れを作って欲しい。

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