山形 2-0 千葉
山形は35試合を終えて14勝10分11敗の勝点52で8位という位置に着けている。プレーオフ圏内の6位との勝点差は4。十分に射程距離だが、残り試合数を考えれば勝点を取りこぼすわけにはいかない。同じくプレーオフ圏内を狙う千葉相手にホームでの勝点3は絶対だ。
一方の千葉も勝点52で山形と並んでいる。しかし山形は得失点差が15あるが、千葉は4と分が悪いため、ここでプレーオフ進出を狙うライバルにしっかり勝っておく必要がある。前節は苦しんだが勝点3を取り2連勝。今シーズン初の3連勝で終盤に向け勢いに乗りたい。
千葉のスタメンは前節から2枚変更。GKに章太、3バックは右から新井、ミンギュ、田邉。ボランチに熊谷と田口。右WBに西久保。左に秋山。インサイドハーフに高木と見木。ワントップにソロモン。中盤に頼れる男、熊谷が戻って来た。ガツガツ狩りまくってくれ。
ガイドラインに沿ってのサポーターの声出しが認められた試合。ようやくサッカーの熱が戻って来る。試合は立ち上がりから山形がボールを持つが、3分、相手のパスミスを奪いソロモンがミドルを放つがGKがセーブ。5分にも高い位置でボールをカットし高木がミドルを狙うがGKがセーブ。山形は繋いで来るので千葉としては高い位置で網にかけたい。
20分、田口のインターセプトからカウンター。最後は高木がシュートを打つがGKがキャッチ。千葉は山形に対し上手く守れている。しかし21分、川井にいい位置でボールを受けられ、一度は奪うが再び奪われた所からダイレクトで崩され加藤に決められ失点。取られたくなかった先制点。
徐々に山形の精度が上がり千葉は押し込まれる形が続く。43分、田邉が足を痛め負傷交代。田邉OUT、ダニエル・アウベスIN。これは今後の事を考えても痛いなぁ。軽傷であってくれ。前半は1点ビハインドで終了。この試合は勝点3が必要な試合だぞ。後半に2点取ってひっくり返す力を見せろ。
どうにもならない得点力のなさ
後半も立ち上がりから山形に上手く繋がれ千葉は後手になる形。山形の方が出足の一歩が速い。46分、シュート性のクロスをディサロに合わされるがオフサイド。49分、西久保のロングスローがソロモンの頭に合うがGKがキャッチ。52分、高木のロングシュートは枠外。
55分に思い切った4枚代え。西久保OUT、米倉IN。ソロモンOUT、チアゴIN。高木OUT、ブワニカIN。秋山OUT、リカルド・ロペスIN。前半に負傷で1枚交代カードを切っているので、これで5枚使い切ったことになる。この時間でカードを使い切るのはリスクはあるが、ひっくり返して勝点3を取るという強いメッセージを感じる。
62分、ミンギュのカットから素晴らしいドリブルで持ち上がりリカルド・ロペスへ。ダイレクトでチアゴにはたきチアゴが1対1の決定機を迎えるがシュートは大きく枠の外。これを決め切れないどころか枠にすら持って行けないのはがっかりすぎるわ…
72分、熊谷のフィードを米倉がよく走り折り返し、最後は田口がシュートを打つが枠外。73分、リカルド・ロペスのクロスにブワニカが頭で合わせるが枠外。リカルド・ロペスが試合に絡めている。コンディションが戻れば攻撃ではかなり期待出来そうな感じだ。
84分、スルーパスを樺山に通されゴールに押し込まれ2失点目。終わった。万事休す。そのまま得点することは出来ず完敗。残り試合数や今シーズン1度も3連勝がないことなどを考えればプレーオフ進出はかなり厳しくなってしまった。というかこの得点力のなさでJ1は無理。得点数リーグ17位って。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
――後半の4人交代によって4バックに変更しました。
0-1で負けている状況だったので、攻撃面で力を発揮できる選手を入れたいと考えました。前がかりになることによるリスクはありましたが、攻撃的に戦う選択をしました。決定的なチャンスを作ることはできたのですが、そこで決め切れなかったことでまた流れを失ってしまったと思います。
良かった部分があるとすれば、ここまでまったく試合に絡めずコンディションの悪さも目に付いたリカルド・ロペスがしっかり試合に入れていたし、シンプルで効果的なプレイで攻撃に貢献出来ていたことか。守備をする気はなさそうだが、点に絡んでくれればそれでいい。期待出来そうなプレイは見せてくれた。
残り5試合、崖っぷちに小指一本という状況に追い込まれたが、意地を見せてくれ。サッカーは点を奪い合うスポーツだぞ。見たいのはゴールなんだよ。
