岩手 1-2 千葉
岩手は35試合を終え9勝6分20敗の勝点33で20位。かろうじて降格ラインの上にいる。21位との勝点差はわずかに1。1シーズンでJ3に戻らないためにも残留に向け負けられない試合が続く。リーグワーストの失点数である守備を整備し、ホームで残留への気迫を見せることが出来るか。
対する千葉は前節、金沢相手に千葉らしい完勝で10位に浮上。6位との勝点差は6。しかし上には千葉より消化試合が少ないチームもあり、千葉にとってはプレーオフ進出へ崖っぷちだ。岩手は開幕戦で完敗し今シーズンの出鼻をくじかれた相手。同じ相手に2敗は出来ない。アウェイでも勝点3が必須だ。
千葉のスタメンは前節から2枚変更。GKに章太。3バックは右から新井、ミンギュ、田邉。ボランチに壱晟と田口。右WBに西久保。左にダニエル・アウベス。インサイドハーフに高木と見木。ワントップにソロモン。ひさびさの壱晟、WBに入ったダニエル・アウベス、前節良かった高木あたりが楽しみ。岩手のキーマンである太亮とマッチアップする西久保。負けるなよ。
試合は立ち上がりの1分、ロングスローのこぼれを新井がシュート。これがエリア内で相手の手に当たったように見えるが取ってもらえず。しかし直後のCK、田口の蹴ったボールがクリスティアーノの手に当たりPK。これをソロモンが蹴り込んで先制!!!堅い試合をする両チームにとって大きい先制点。
7分、太亮のCKが直接入りそうになるがクロスバー。千葉には田口がいるが岩手には太亮がいるのでセットプレイは与えたくない。20分、その太亮がFKでいいボールを入れるが何とかクリアし枠外。直後の太亮のCKがクリスティアーノに合うがポスト。太亮のキック怖すぎだろ。
29分、モレラトに裏を取られミンギュが当たり負けし、角度のない所からのシュートに章太も逆をつかれニアを抜かれて失点。試合は振り出しに。31分、岩手のクロスのこぼれをオタボーに打たれるが枠外で救われる。これは決定機だった。岩手の攻撃が続く中、35分の壱晟のミドルはGKがキャッチ。
43分、田口のCKに西久保が頭で合わせるが枠外。前半は1-1で折り返し。千葉は幸先よく先制し、序盤は互角の展開だったが中盤からは岩手の方が多くチャンスを作っていた。岩手の前線の選手達に対して捕まえ切れない場面も多く、後半に向けて修正が必要だ。
我慢して我慢して勝点3
49分、太亮のCKを甲斐にドンピシャで合わされゴールを割られるがオフサイドで救われる。後半に入っても勢いは岩手だ。51分、またまた太亮のFKに甲斐にドンピシャで合わされるがクロスバー。太亮にセットプレイを与えすぎている。
54分、またまたまた太亮のFKが甲斐に合うが枠外。何回太亮の名前を書けばいいんだよ。千葉は動きが重くスピードもなく、まったくチャンスを作れない状況だが監督は70分を過ぎても動かず。使える選手いないのか?74分、ひさびさにいい位置でのセットプレイ。田口の蹴ったボールからチャンスを迎えるがゴールは割れず。
78分、ソロモンが収めた所から西久保へ。西久保の丁寧なクロスにファーで頭で合わせて押し込んだのは田口!!!これは大きい。ごめんなさい、動かなないで正解でした。残り10分ちょっと。もう守れ。自慢の守備で鍵かけろ。さすがに追加点はむずかしい。
79分、ここでようやく初めての交代。ダニエル・アウベスOUT、米倉IN。87分に2枚代え。ソロモンOUT、チアゴIN。高木OUT、リカルド・ロペスIN。こういう厳しい試合でチアゴやリカルド・ロペスが個の力でゴールをこじ開けてくれ。
88分、チアゴがドリブルからシュートを放つがGK正面。91分、カウンターからチャンスを迎えるが見木のシュートはブロック。その後、ATも守りきって苦しい試合をモノにした。この勝利は大きい。内容は悪かった。完全な負けゲーム。それでも今の千葉に必要なのは内容ではなく勝点3。そのミッションをしっかり果たした。
まだ死んでない。というか息を吹き返す勝点3になる。6位との勝点差を4に縮めた。これでまたモチベーションも上がるだろうし価値のある大きな勝点3だ。それにしても重かったな。高木は前節のような勢いがまったくなかったし、壱晟は試合出てた?ってくらい存在感なかった。西久保は2試合連続アシストと数字も残し始めてていいぞ。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― 選手交代は試合終盤までありませんでした。手応えがあった?
内容的に悪くないと思っていましたし、終盤になってもスピード感がそれほど落ちていないと感じていました。流れを切ることによるリスクがあると考えていたので交代を遅らせました。
内容的に悪いと思ったしスピード感もないと思っていたので監督とは見えてる内容が違うようだ。結果的に動かないことが当たったので良かったけどね。
次節はまたもやアウェイに乗り込んで、千葉と勝点52で並ぶ山形が相手。山形は千葉より消化試合が1試合少ないので、千葉としては絶対に勝点を与えてはいけない相手だ。千葉は今シーズンまだ3連勝がない。初の3連勝でプレーオフ進出に弾みを付けよう。