千葉 0-0 甲府
延期されていた第28節が行われた。甲府は30試合を終えて9勝12分9敗の勝点39で13位という位置。プレーオフまでは遠いが、ここ5試合は負けがなく状態は悪くない。今日を含めて12試合残っているのでまだまだプレーオフの可能性もある。アウェイでも勝ちに来るはずだ。
対する千葉は10位に着けていてプレーオフ圏までは勝点差6。消化試合が少ないので今日勝てば勝点差3まで縮めることが出来る。甲府が中3日なのに対し千葉は中2日という厳しい条件だが、ホームの利点を活かして勝点3を取りたい。
千葉のスタメンは前節から4枚変更。GKに章太。3バックは右から西久保、田邉、佐々木。ボランチに小林と田口。右WBに末吉、左に秋山。インサイドハーフにブワニカと見木。ワントップにソロモン。怪我やコロナでベンチにはU-18からの2種登録の選手が3人入るというスクランブル態勢だ。
試合は9分、スローインから抜け出され鳥海にミドルを打たれるが章太がセーブ。甲府がボールを持ち千葉が受ける形だが両チームシュートまではなかなか行けない中、31分に左サイドから鳥海にエリアに侵入され決定的なクロスを入れられるが中に合わず救われる。
章太は0-0の早い時間から時間稼ぎしてるし、チームとして0-0の時間を長く作りたいのかな。中2日だししょうがないのかもしれないが、ホームだしもう少し攻めに行って欲しいという気持ちもある。
前半は0-0で終了。両チーム共にシュートの少ない展開だったが特に千葉はボールも持てずチャンスもなかった。0-0ならオーケーという考えもあるが、後半勝負の場合、先に足が止まる可能性が高いのは千葉なので早めの先制点が欲しい。
ティーン3バック爆誕
後半に入っても両チーム共にミスも多くなかなかチャンスが作れない。64分、ソロモンOUT、チアゴIN。ブワニカOUT、風間IN。ソロモンもブワニカも、らしさは出せずに終わった。チームの重心が重かったね。
69分、チアゴのキープから右へ展開し末吉のクロスに風間が頭で合わせるが力なくGKがキャッチ。71分、田口からDFの裏へ最高のロングボールが入り末吉がGKと1対1のビッグチャンスを迎えるがこれを決め切れず。これは決めてくれー。
徐々にオープンになりゴール前の場面も増え79分には見木のファーへのクロスに田邉が飛び込むがわずかに合わず。85分に2枚代え。足を攣った田邉が交代。田邉OUT、谷田IN。17才の谷田はデビュー戦。どんなプレイをするのか楽しみだ。秋山OUT、米倉IN。
87分、米倉のいい守備からカウンターで3対2の形を作るがシュートまで行けず。数的優位なんだからパスは外ではなく中を選択して欲しかった。89分、佐々木が膝を痛め負傷交代。佐々木OUT、桑原IN。佐々木はすぐに戻れそうな感じではないな…18才の桑原もデビュー戦。
3バックは右から西久保19才、谷田17才、桑原18才。夢のティーン3バック爆誕!!!もうやるしかない。思い切りやってくれ、ジェフの未来達。結局スコアは動かずスコアレスドローで終了。全体的に低調な試合だった。中2日、さらにこのメンバーで勝てというのも酷かもしれないが、それでも勝点3が必要な試合だった。
しかもまた中2日で次節、徳島戦が来る。試合は待ってくれないし、いる選手でやるしかない。コンディショニングに専念して少しでもいい状態で次節に臨んで欲しい。非常事態だからこそ大胆に行こうぜ。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
この中2日でいろいろなことがあって、選手たちはすごく落ち込んでいました。それでも、今日の試合でこれだけ戦ってくれたことに対して選手たちに感謝しています。本当にキツいスケジュールの中で、今日は「前から行く」ではなく「受け入れる」を選択しました。
8月15日にクラブの用具整理を担当するキットマンである後藤聖弥氏が32才という若さで亡くなるという訃報があり、クラブに大きなショックを与えた。接する機会も多いだろうし年齢も近いので辛いだろう。中2日という肉体的にも厳しい中、精神的にも辛さを抱えた中での試合になり守備的な戦術を選択したようだ。
見木友哉選手
―― どのような意識で試合に入った?
今日のプランとしては相手にボールを持たせるということだったんですけど、守備は狙いどおりに機能しました。ただ、奪ったボールをキープすることができずに相手の時間が長く続いたので、その奪ったボールをうまくつなぐことをもう少しやらなければいけなかったと思います。
引いて守るとボールを奪っても前線の人数が少ないので攻撃に繋がらない。さすがにサポートがないとソロモンやブワニカもキープするのはむずかしいだろう。疲れもありパスもずれてなかなかボールを保持出来なかった。ここを改善しないと守れるけど点は取れないという試合が続くだけだ。負けないサッカーも大事だが、上に行くには勝ち切るサッカーだよ。
また中2日。チーム、サポーター、一丸となって勝利を掴み取ろう。