千葉 0-1 栃木
栃木は25試合を終え、6勝9分10敗の勝点27で18位という順位。順位こそ低いが失点数25は千葉の24に次いでリーグ6位という少なさだ。しかし得点18はリーグワースト。得点数の少なさが課題であることは明らか。千葉との試合は1点を争うロースコアの試合になることが予想される。
対する千葉は7試合負けなしの後、大分に痛恨の逆転負けを喫したが、前節は2位の新潟に勝利し順位をプレーオフ圏内の6位まで上げている。とはいえ混戦なので一試合の結果で順位は大きく動く。千葉としては6位以内を確実にキープしつつ、さらに上位を狙って行きたい。
千葉のスタメンは前節と変わらず。怪我人が多い中、前節ソロモンも負傷退場したがスタメンに名を連ねていて一安心。GKに章太。4バックは右から西久保、ミンギュ、新井、秋山。ボランチに田口と熊谷。右に風間、左に見木。2トップにソロモンとブワニカ。ベンチにはチアゴやサウダーニャといった頼もしい名前も戻って来た。
試合は立ち上がりから予想通り、お互いにしっかり守るサッカーで15分までは両チームシュートなし。16分、田口のFKをソロモンが高さのあるヘディングで枠へ飛ばすがGKにセーブされてしまう。これはいいシュートだった。
23分、熊谷からソロモンにいい縦パスが入った所から、こぼれを秋山がミドルを打つが枠外。こういうスイッチを入れる縦パスがもっと欲しい。30分、こぼれ球を拾った西久保が左足ミドルを放つもGKがセーブ。これもいいシュートだった。
33分、スローインから見木がクロスが入れ、西久保が頭で合わせるが枠外。35分、田口のCKがフリーの新井の頭にドンピシャで合うが枠に持って行けず。これは決定機と言っていい形だったので枠に持っていって欲しかった。
41分、左サイドの裏を取られ、クロスをミンギュがクリア出来ず上田に頭で押し込まれ失点。ここまでピンチらしいピンチもなく、チャンスは何度かあった中で、時間帯的にも一番やられたくない形で失点してしまった。
前半は1点ビハインドでの折り返し。千葉の方が試合をコントロール出来ていたが、ワンチャンスを活かされ失点。栃木にしてみればこれを狙っていたという得点だっただろう。今日の試合は勝点1じゃダメだ。ひっくり返す力を見せる必要がある。
悪い時の千葉
52分、こぼれ球を拾われ根本に強烈なシュートを打たれるが章太がセーブ。56分、風間OUT、高木IN。ソロモンOUT、チアゴIN。守りを固める栃木に対して千葉はなかなかチャンスを作れず時間が過ぎて行く。
77分、秋山OUT、福満IN。見木OUT、サウダーニャIN。そろそろ追い付いてくれ。78分、左サイドの裏を取られ入れられたクロスにキレイに合わされるが章太がビッグセーブで救う。これは完全にやられていた場面。このビッグセーブを活かしてくれ。
81分、ブワニカOUT、小島IN。83分、高木の左サイドからのクロスにファーで西久保が頭で合わせるが枠外。高さあるわ。引いた相手に対して単調な攻撃でチャンスを生み出せない千葉。悪い時の千葉になってしまっている。
結局栃木の守備をこじ開けられず0-1の敗戦。アウェイで2位に勝った後に、ホームで18位に負けるのが千葉なんだよなぁ。攻撃はセットプレイと放り込みしかなかった。交代で入ったチアゴやサウダーニャもコンディション的にまだまだという感じでまったく目立たなかった。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
セットプレーを含めて何度かいいシーンを作ることはできましたが、最後の局面での1対1の仕掛け、あるいはセットプレーからのシュートチャンスでボールを枠に飛ばすことができませんでした。やはり疲労の蓄積を感じましたし、選手たちは積極的にプレーしてくれましたが、最後のところで力を発揮できなかったと思います。
今日の試合が大事であることは、選手たちにずっと話していました。結果については残念です。多くのファン・サポーターが力を与えてくれたのですが、こういう結果になってしまい、上位にいけるチャンスを逃してしまいました。
同じメンバーで連戦を戦って来たことによる疲労、重さは感じた。そして新潟のようにボールを持ち攻撃的に来るチームに対しては千葉のサッカーは嵌るが、栃木のように守備を固め、1点取ったら引いてくる相手に対しては攻め手がないという課題が出た。攻撃が単調すぎたね。
順位は9位に後退。次節はここ9試合負けなしで2位にいるアウェイ横浜FCと対戦。ここに勝つのが千葉だろ。