甲府 1-1 千葉
J2は今日で折り返し。甲府は20試合を終えて6勝8分6敗の勝点26で12位という順位。前節は降格圏にいる岩手に痛い敗戦をしたが、その前も5試合連続引き分けと勝ち切れずにいる。それでも大混戦のJ2。12位の甲府も5位の岡山と勝点差は3しかない。ホームで久々の勝点3を取って上位争いに加わりたいだろう。
一方の千葉は今シーズン初の3連勝中と好調。順位を7位まで上げている。ここ3試合で6得点1失点と攻守が噛み合ってきた。攻め手のなかった攻撃もチアゴがフィットしてきたことでバリエーションも生まれ、昨シーズンのチーム得点王、見木もようやく取り始めた。このいい流れに乗ってしっかり4連勝と行きたい。
千葉のスタメンは前節から2枚変更。怪我人もありスタートから4-4-2に。GKは章太。DF4枚は右から福満、ミンギュ、新井、秋山。ボランチに熊谷と田口。右に風間、左に見木。2トップにブワニカとチアゴ。2戦連発中のブワニカと見木は3戦連発やっちゃって。
試合は立ち上がり、甲府がボールを持ち、千葉はセットプレイからチャンスを伺う。16分、鳥海にエリア内での切り返しからシュートを打たれるが枠外。18分、長谷川にミドルを打たれるが枠外。19分、左サイドからのクロスを鳥海に合わされるが枠外。千葉はなかなか前線にボールが収まらない。
21分、熊谷から素晴らしいダイレクトの縦パスが風間に入り、混戦の中で蹴り込んだのはブワニカ!!!ブワちゃん3戦連発キターーーーー!!!乗ってる!!30分、田口のCKに風間が頭で合わせるがGKがセーブ。見木、ブワニカと立て続けに打つがブロックされる。
40分、こぼれ球を長谷川に打たれるが枠外。45分、中央から崩されリラにシュートを打たれるが枠外で救われる。危ない場面。前半の千葉は良かったというほどではないが、チャンスをしっかり決め切ったし、守備でも我慢出来ていた。1点で終わらず2点目を取って楽になりたい。
勝ち切るチャンスはあったが決めきれず
49分、裏へ抜け出たチアゴが切り返しからシュートを打つがGKがセーブ。55分、セットプレイのこぼれから強烈なミドルを打たれるが章太がしっかりキャッチ。61分、CKのこぼれを須貝に蹴り込まれ同点。切り替えろ切り替えろ。
65分、失点シーンで負傷した新井が交代。新井OUT、西久保IN。また怪我人か…しかも新井は痛い。後ろの並びはどうすんだ?と思ったらそのまま西久保が新井のポジションに入ってる。控えにDFいないからやむを得ないけど不安すぎる。
68分、ブワニカがキープしカウンター。見木が持ち上がり入れたクロスをチアゴが押し込むだけのビッグチャンスだったが枠に持って行けず。これは決めて欲しかったし決めないといけない場面。徐々に甲府が押し込む時間が長くなって来た。
72分、見木の左足ミドルは枠外。この流れから突き放す力を見せてくれ。74分、ゴール前のこぼれから鳥海に反転してシュートを打たれるが枠外で救われる。84分、ブワニカOUT、ソロモンIN。チアゴOUT、佐久間IN。今日のチアゴは良くなかった。決定機を外したしミスも多かった。こういう時に結果を出せソロモン。
85分、見木のミドルは相手に当たり枠外。91分、こぼれ球にソロモンが反応し強いシュートを打つもGKがキャッチ。93分、風間のアーリークロスにソロモンが頭で合わせるが枠外。突き放すチャンスはあるぞ。
結局1-1のドローで試合終了。勝ち切るチャンスはあったし、ひっくり返されてもおかしくない展開もあった。まぁドローが妥当かな。ただ昇格争いに加わって行くためにはこういう試合を勝ち切れるようにならないといけない。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
結果に満足することはできませんが、「仕方ない」と思える部分もあります。今日も負傷者が出てしまいましたが、状況を見守るよりほかありません。この難しい状況をどのように乗り越えていくかをこれから考えなければなりません。
―― 新井一耀選手の負傷があり、西久保駿介選手がセンターバックに入りました。これは準備していた?
準備していました。もしもセンターバックの選手がケガをしてしまった場合に備えて、練習からシュン(西久保)をセンターバックでプレーさせていました。
怪我人続出で西久保をCBで使わないといけないという緊急事態であることを考えれば、監督の言う通り引き分けでも仕方ない部分もある。ただその一方で決めるべき所をしっかり決めていれば突き放すことも出来たはず。シーズン後半戦に向け、決め切る部分にこだわって上位争いに絡んで欲しい。
シーズンの半分を終え、順位は暫定で6位に上ったが、今日の他会場の結果でいくつか下がるだろう。4位以下は大混戦だ。シーズン後半戦は常にプレーオフ圏内にいるような戦いをしたい。