千葉 3-1 東京V
東京Vは22試合を終えて7勝7分8敗の勝点29で11位。大混戦なので上とも下ともそれほど勝点差はない。リーグ戦はここ4試合負けがなく悪くはないが勝ち切れないという所か。城福体制になり攻撃的、かつ強度の高いサッカーで上位へ浮上したいだろう。
一方の千葉は怪我人続出でシステムを変えざるを得なかったり、選手起用も若手に頼らざるを得ない厳しい状態だが、6試合負けなしと結果は出ている。順位も8位でプレーオフ圏は目の前だ。ホームでしっかり勝点3を取り上位争いに加わりたい。
千葉のスタメンは前節と変わらず。GKに章太。4バックは右から西久保、ミンギュ、新井、秋山。ボランチに田口と熊谷。右に風間、左に見木。2トップにソロモンとブワニカ。ベンチメンバーも手薄なので先制して試合を進めたい。東京Vには元千葉の小池や遥也といったやられたくない選手もいるので頼むぞ。
試合は立ち上がりから東京Vが攻撃的な姿勢を見せる。しかし5分、千葉のFK。田口が素晴らしい軌道のボールを入れ、頭で合わせたのは新井!!!新井は今シーズン5点目。頼りになるわー。CBで二桁得点狙っちゃおうぜ。
17分、オーバーラップした秋山が入れたクロスにソロモンが頭で合わせるが枠外。20分、千葉がセカンドボールをよく拾いテンポのいい攻撃を重ねるも決定機までは行かず。距離感はいいし連動性のある攻撃が出来ている。
34分、見木がボールを持つ間に秋山が長い距離をスプリントして裏へ。エリア内へ抜け出た所を後ろから倒されPKを獲得。これは秋山のランニングが素晴らしかった。36分、見木がこのPKをしっかり蹴り込み2-0。前半で2点リードは大きい。見木は新井にチーム得点王を取られてる場合じゃないぞ。
前半もっと東京Vに押し込まれるかなと思っていたけど、攻守において千葉が上回っていた。前半2点リードでの折返しは千葉にとって文句なし。暑い中での試合なので後半はゲームコントールが大切になる。この内容なら必ず勝点3を取らなければいけない。
完勝するも後味の悪い試合
後半立ち上がり早々の46分、田口のCKを風間がフリーでヘディングシュート。GKが弾いたボールを新井が蹴り込み3点目!!!え?何?祭り?新井は今シーズン6点目。本当に二桁あるな。
55分、熊谷のタックルにレッドカードが出て、はぁ!?と思ったがイエローの間違いで良かった。そんなドッキリいらん。ただ熊谷は累積4枚で次節出場停止。田口、熊谷のボランチ2枚はこのチームの核なので痛い。
64分、東京Vのファーへのクロスを折り返された所から振り向きざまに強烈なシュートを打たれるが章太がナイスセーブ。これは初めてと言っていいピンチだった。68分、風間OUT、小島IN。秋山OUT、矢口IN。この展開でひさびさの小島や若手の矢口を使えるのは大きい。
後ろは5バックかな。右から西久保、小島、ミンギュ、新井、矢口。アンカーに熊谷。その前に田口と見木。2トップにブワニカとソロモン。73分、西久保OUT、福満IN。これ以上の得点は求めないのでしっかりクリーンシートで終わろう。
79分、東京Vの左サイドからのクロス中央でフリーで合わされるも、合わせきれずファーへこぼれたボールをバスケス・バイロンに合わされるが枠外で救われる。ちょっと集中力の切れた、やられていてもおかしくない場面だったので気を付けたい。
81分、見木OUT、小林IN。ブワニカOUT、高木IN。次節は熊谷がいないから小林はしっかり慣らしてくれ。後半AT、接触プレイの後で章太が相手に手を出し一発レッド。これはいらんわ。何やってんだよ。3-0で勝ってる試合でベテランがやる行為じゃない。気持ちはわかるが猛省してくれ。ただでさえ怪我人が多くて苦しいチーム状況なのに、次節は熊谷が累積、そして不動の守護神章太が不在とますます苦しくなってしまう。
そして誰がGKをやるかひと悶着ありつつGKミンギュ爆誕。もう追い付かれることはないし貴重な経験を楽しんでくれ。97分、東京VのFKをGKミンギュがスーパーパンチングでスペシャルクリア!!!98分、直後のCKをンドカ・ボニフェイスにヘディングで押し込まれ失点。これはもうしょうがない。許す。結局3-1で試合終了。
90分までは文句なしの3-0完勝という試合だったが、後半ATの章太の行為で後味の悪い試合になってしまった。やられたからやり返していいということにはならない。あそこで気持ちを抑え、時間を使って試合を終わらせるのがベテランだろう。本当に無駄な行為だった。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
前半立ち上がりのセットプレーから先制点を奪うことができました。あれによっていい流れを作ることができました。相手にチャンスを与えることはほとんどなかったと思いますし、みんなが守備の意識を強く持って戦ってくれたと思います。前半のうちに2点目、さらに後半の立ち上がりに3点目を奪うことで試合をうまく運ぶことができました。
いい攻撃からセットプレイのチャンスを生み、そこから3ゴールと理想の展開で試合を運べた。やはり先制点を取るというのは今のチームでは特に重要。これで7試合負けなし。苦しいチーム状況だが結果は出ている。次節もメンバーの入れ替えを余儀なくされるが、やることが変わるわけではない。代わりに入る選手にとってはアピールする絶好のチャンスだし、チーム全体の底上げにもなる。ここから大分、新潟とアウェイ2試合。チーム力で勝ち切ろう。
新井一耀選手
―― 安定した守備の手応えは?
前線の選手がしっかりとプレスをかけてくれるので、後ろはそれを回収するだけという感覚でした。前の選手がハードワークしてくれたことでいい守備が実現していると思うし、それができれば結果につながると思います。そこを怠らず、今のジェフには守備からしっかり入って得点につなげるというパターンがあると思うので、それを磨き上げていきたいと思います。
シーズン前半のチームMVPは新井だろう。堅守の要としてだけでなく得点も6点でチームトップと申し分ない。出場時間も章太、見木に次いで3位だ。元々CBとして強さ高さのある選手だったが、定期的に失点に繋がる凡ミスをするというイメージがあった。しかし今シーズンのここまでのプレイは圧巻で文句なし。このままの調子で駆け抜けてくれ。