千葉 2-0 仙台
昨シーズンJ1を19位という順位で終えJ2へ降格。今シーズンは13年ぶりのJ2での戦いになる仙台だが、ここまで19試合を終え12勝3分4敗の勝点39で首位に立っている。得点数もリーグトップだ。3位まで勝点差は1しかないが、5試合負けなしを継続しており調子は良さそうだ。アウェイとはいえしっかり勝点3を取りにくるだろう。
対する千葉は水曜日の天皇杯は金沢に負けたが、リーグ戦は引き分けの後の2連勝と内容も含めてこちらも調子は上がって来ていると見ていい。順位も10位まで浮上した。決め切る部分にまだ課題はあるが、攻撃の連携には改善が見られるし、チャンスの数も増えている。怪我人が多いのが不安要素だが、まずはプレーオフ圏内に入りたい。
千葉のスタメンは前節から3枚変更。GKに章太。3バックは右から新井、ミンギュ、大輔。ボランチに熊谷と田口。右WBに西久保、左に福満。インサイドハーフに風間と見木。ワントップにチアゴ。怪我人が多いが、復帰した選手もいる。フィットしてきたチアゴに期待したい。
試合は9分、セットプレイの流れから遠藤にミドルを打たれるが枠外。13分、西久保が高さを見せた所からいい崩しを見せるも新井のシュートはブロックされる。最後に3バックの新井があそこまで入って来るのはすごくいい。
22分、大輔が足を痛め負傷交代。大輔OUT、ブワニカIN。また怪我人が…システムを4-4-2に変更。24分、田口から縦パスがチアゴに入りシュートを打つも枠外。28分、厚みのある攻撃で新井からミンギュへのパスでシュートまで行くがGKがキャッチ。相手エリア内でCBの2人でフィニッシュまで行った。いいよー。
35分、ミスで失いカウンターを受けピンチを迎えるが西久保が戻りブロック。前半はどちらペースとも言えず決定機という所までは両チーム作れなかった。千葉は大輔の交代でシステムを変えたが混乱もなく高い位置からの守備、攻撃の組み立てが出来ていたがなかなかラストパスが出なかった。
首位相手に完勝
46分、福満から西久保へ大きなサイドチェンジ。西久保がファーへ入れたクロスをチアゴが競り、こぼれたボールをブワニカが頭で押し込み先制!!!ブワちゃん2戦連発。もう1点狙って行こう。48分、ダイレクトプレイで裏を取られシュートまで行かれるが章太がキャッチ。
49分、チアゴが中盤でボールをキープし見木へ素晴らしいスルーパス。抜け出した見木がちょこんとボールを浮かしゴールへ流し込みあっという間の追加点!!!見木も2戦連発。もちろん3点目も狙いに行きたいがそれ以上に失点したくない。
64分、仙台のFKが壁に当たった流れからフォギーニョに強烈なヘディングシュートを打たれるが章太がナイスセーブ。救うねぇ。71分、エリアに侵入されクロスからシュートを打たれるがまたもや章太がナイスセーブ。救うねーーー。こぼれもシュートを打たれるが田口がブロック。集中出来ている。
75分、若狭のクロスに富樫にフリーでボレーを打たれるがミート出来ず救われる。危ない場面。77分、西久保OUT、矢口IN。西久保はよくやっている。空中戦の強さは魅力だ。そして入って来る17才の矢口。伸び伸びと自分の強みを見せてくれ。
93分、チアゴOUT、ソロモンIN。ブワニカOUT、佐久間IN。チアゴは2点に絡んだし、ブワニカは2戦連続ゴール。見木も取ったし前線が結果を残し始めたのはいい兆候。そのままホイッスルで2-0完勝。3連勝。リーグ最多得点の首位仙台相手にこの勝利は自信になる。
大輔の負傷でシステムを変えても問題なかったし、ピンチもあったが前線からの守備も嵌っていた。前の3人で2点取ったし、今日も怪我人が出てしまったが若い選手達も使えているし、チームの状況は悪くない。なにより結果が出ていることがチームに勢いを付ける。次節も勝って4連勝と行こう。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― 4バックの手応えは?
現状、ピッチに立てるメンバーを考えるとこのシステムが現実的であると思っています。今日はベンチにFWが4人入っていたのですが、つまりそれが“使える選手のすべて”ということです。そういう意味では頭が痛いところもありますが、ケガ人が復帰するまで、今いる選手でうまく乗り越えられるように頑張るしかありません。
やむを得ずの4-4-2だけど問題なく機能している。大輔や佐々木が戻れないなら次節も4-4-2だろう。チアゴは確実にフィットして来たし、ブワニカも好調、見木も結果を出し始めた。順位も7位まで上がって来たが、まだまだ大混戦。勝つか負けるかで大きく変わる。次節もしっかり勝ってプレーオフ圏内に入ろう。