イビチャ・オシム氏死去

イビチャ オシム元監督の訃報

信じたくないニュースが入って来てしまった。イビチャ・オシム氏死去。言うまでもなく2003年にジェフ千葉(当時市原)の監督に就任し、ジェフのみならず、日本サッカー界全体に多大な影響を与えた人物だ。つい最近も「どこかに私を求めるクラブはないのか」とインタビューで答えるほどサッカーへの熱を持っていたのに。オシム時代には思い出がありすぎて頭がまとまらないが、今の想いを書く。

ジェフの監督に就任し、「走る」ことの重要性を説き、ハードな練習を課し、休みを求める選手には「休むのは引退してからでいい」と言い放ち、体だけじゃなく頭も疲れるという複雑でバリエーションに富んだトレーニングでチームを強化した。チームは目に見えて強くなり、豊富な運動量で相手を圧倒し、全員で守り全員で攻める。チャンスになればリスクを冒して次から次へとエリアに入りゴールを狙う。本当に見ていておもしろかったし、勝っても負けても楽しかった。

2005年にはナビスコカップで優勝。クラブに初のタイトルをもたらしてくれた。国立競技場のスタンドから見た巻のPKは今でもはっきり記憶に焼き付いている。決勝でのPK戦を前に「監督の仕事はここまで」と言わんばかりにロッカールームに引き上げてしまったり、優勝後の胴上げを断固拒否する姿も印象的だった。

2006年のシーズン途中で日本代表監督として引き抜かれてしまったが、もっともっとジェフで指揮を執る姿が見たかった。あのまま監督を継続していたらジェフはどうなっていただろう。日本代表監督も2007年の11月に脳梗塞で倒れ退任。オシムが率いる日本代表でのW杯が見たかった。

発する言葉の一つ一つが、サッカーの監督、指導者という枠を超え、人生の師とでも言うべき示唆に富むものだった。厳しい人だが、ユーモアもあり、選手一人一人の人生まで考えるような愛情もあった。誰からも愛され尊敬される所以だろう。

ジェフを離れてからもJ2にいるジェフのことを気にかけてくれていた。J1復帰のニュースを届けられなかったのは残念だ。オシムがジェフにもたらしてくれたものは、今もクラブに残っているのだろうか。あの頃は良かったなんてノスタルジーに浸るつもりはない。大切なのは今だ。ジェフはJ1に上がらなければならない。

まぁ…今日くらいはあの頃は良かったってノスタルジーに浸ってもいいかな…

オシムさん、ジェフでの、日本代表でのご尽力、本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

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