千葉 2-0 山口
山口は11試合を終え3勝5分3敗の勝点14で12位という順位。得点14、失点12という数字はまずまずだが、5つある引き分けの多さをいかに勝ち切るかというのが上位へ浮上する課題になるだろう。6位との勝点差は3しかない。これ以上離されたくないはずだ。
一方の千葉は3勝4分4敗、前節終了時から他会場の結果も経て17位という所まで落ちた。完全に下位である。今シーズンの降格は2チームなので心配はしていないが、下を見ないといけないのが情けない。とはいえ6位との勝点差も4しかない。1つ勝てば順位はぐっと上がる。上を見よう。
千葉のスタメンは前節からワントップのみ変更。GKは章太。3バックは右から新井、ミンギュ、大輔。ボランチは熊谷と田口。右WBに福満、左に末吉。インサイドハーフに高木と見木。ワントップにサウダーニャ。ベンチにはチアゴが入ったが今度はソロモンがいない。連戦だし回すのかな。
試合は立ち上がりボールが行き交い落ち着かない展開。14分、サウダーニャが裏へ抜けてカットインからフィニッシュまで行くがGK正面。サウダーニャはポストじゃなく裏へ抜けさせたい。徐々に山口がボールを回し千葉が受ける形に。
22分、左サイドから崩され佐藤健太郎にシュートを打たれるが枠外。27分、高い位置でボールを奪い見木から高木へパスが入りチャンスを迎えるがシュートはDFが戻りクリア。惜しいチャンスだった。
39分、高木から裏へ抜けた福満へ。福満のクロスに見木が合わせ一度GKに防がれるが再度蹴り込み先制。サウダーニャがDFを引きつけて空いたスペースを福満がよく見ていたし見木もよく入って来た。時間帯的にもいいゴール。
44分、サウダーニャを起点にカウンター。見木から高木へ出たパスで独走。しっかりニアに蹴り込み追加点。これは大きい。後半に2点目を取れるかが鍵になると思ったけど前半のうちに取れたのは良かった。高木のシュートも逆サイドに蹴りたくなる場面だけど、GKをよく見て冷静にニアに流し込んだのはさすが。
前半2-0で折り返すという千葉にとってレアな展開。こうなると後半の戦い方が重要になる。引きすぎすバランスを保ったまま3点目を狙うようなサッカーをして欲しい。今日の試合は勝点3が絶対になったぞ。
理想の展開で完勝
53分、ミスからボールを奪われシュートを打たれるが章太の正面。63分、サウダーニャのポストから見木へ素晴らしいボールが出て、裏を取った高木が抜け出しチャンスになるがトラップが大きくシュートまで行けず。いい攻撃だった。
65分、サウダーニャOUT、チアゴIN。サウダーニャはゴールこそなかったが気の利いたいいプレイだった。75分、見木OUT、風間IN。高木OUT、小林IN。熊谷をアンカーに置いて試合を締めに行く。76分、クロスを高木大輔に頭で合わされるがわずかに枠外。
79分、末吉がカットインから右足を振り抜くも枠外。82分、田口のFKをチアゴがすらし新井が合わせるが枠外。87分、末吉OUT、米倉IN。福満OUT、ダニエル・アウベスIN。ダニエル・アウベスはWBで使うのかな。
91分、山口の波状攻撃から頭で合わされるが枠外。しっかり試合を締めて2-0での完勝。前半で2点取って後半はしっかりコントロールして締めるという千葉にとって理想の展開になった。願わくば3点目でとどめを刺したかった。今シーズン2度目の複数得点。2シャドウが流れの中からしっかり決めたことも今後のいい流れに繋げたい。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― スタメンを櫻川ソロモン選手からサウダーニャ選手に代えました。
相手のセンターバックの選手はそれほどスピードがないと思っていたので、その背後を攻略するためにサウ（サウダーニャ）とトシ（高木俊幸）のようにスピードのある選手を同時に使うことにしました。
ワントップがソロモンとサウダーニャとでは攻撃の狙いが変わる。ポストプレイや高さはソロモンだけど、起点になって裏を狙う攻撃や、自らが裏を狙う形はサウダーニャの方がいい。前線からの守備は緩くなるけどね。今日は相手との相性もあってサウダーニャが上手く機能した。このへんは相手によって選択肢が変わるだろう。チアゴがフィットしてくればさらに選択肢が増える。
中2日という厳しいスケジュールで次節大分戦を迎えるが、ホーム2連戦なのは利点だ。選手の入れ替えもあるかもしれないが総力戦で2連勝と行こう。
