2022 J2 第1節 ジェフ千葉 VS いわてグルージャ盛岡 試合レポート

千葉 0-1 岩手

【ハイライト】2/19(土)第1節 vs いわてグルージャ盛岡(ジェフユナイテッド市原・千葉 / 2022明治安田生命J2リーグ)

サッカーシーズン到来。いよいよ開幕J2リーグ。また毎週夢中になれる楽しみが始まったね。我がジェフ千葉としては昨シーズンを8位という順位、終盤は13試合負けなしのまま終え、いよいよ今シーズンこそJ1昇格行けるぞ!という機運が高まっている。その土台は出来上がった。ホーム開幕の相手はJ3からの昇格組、岩手だ。千葉にとってこの試合での勝点3は必須になる。

岩手に関してはJ3を2位で終え昇格して来て、秋田豊監督が率いているクラブというくらいの知識しかない。情報によるとシーズンオフに大量の選手の入れ替えを行い、なおかつコロナの影響で今節ではベストメンバーを組めないという状況のようだ。千葉としてはなおさら落とせない試合だ。

主力が残留した千葉のスタメンは昨シーズンとほぼ変わらず。GKに章太。3バックは右から新井、ミンギュ、大輔。ボランチに小林と田口。右WBに福満、左に末吉。インサイドハーフに新加入の風間とエース見木。ワントップにソロモン。ベンチには新加入の秋山や高木が入った。川又はどうなってんだよ。

千葉VS岩手 スタメン

試合は立ち上がり1分、岩手が千葉でもお馴染みの中村太亮のFKからチャンスを作るがシュートまで行けず。6分、セカンドボールを拾った風間がミドルを放つがGKがキャッチ。8分、岩手のスローインからクロスを入れられ太亮に頭で合わされるが章太が右手一本ビッグセーブで救う。決定機だった。

9分、太亮のCKのこぼれからミドルを打たれるが枠外。岩手はセカンドボールをよく拾い、いい試合の入り方をした。25分、岩手はFKを太亮が速いボールでファーへ入れ、フリーで宮市が合わせ先制。岩手にとって太亮のセットプレイは大きな武器になっているね。千葉にとっては痛い失点だ。

33分、スローインを受けたブレンネルが振り向きざまに強烈なシュートを放つがバーの上。直後のCK。またもや太亮のキックが戸根の頭に合うが枠外。本当にいいキックだわ。千葉は堀米がいなくなってからああいうボールを蹴る選手がいないなぁ。

41分、なかなか攻め手のない千葉は見木がミドルを放つが枠外。結局前半は1点ビハインドでの折り返し。千葉はいい所がなく完全に岩手のペースだった。千葉は59%の支配率だったが低い位置での保持でシュートは3本、ソロモンも起点になれず攻めあぐねた。ソロモンはシュート0。後半に向け変化が必要だ。

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出鼻をくじかれる言い訳の出来ない完敗

後半キックオフ直後、小松のロングシュートが枠を捉えるが章太がナイスセーブで弾き出す。47分、ソロモンのいい収めから左サイドを見木が抜け出しクロスを入れるがソロモンが合わせ切れず。これはいい攻撃だった。

58分、カットインからブレンネルにシュートを打たれるが章太がセーブ。62分、風間OUT、サウダーニャIN。ちばぎんカップでもサウダーニャ投入で勢いが出たので流れを変えて欲しい。直後の千葉のCK、田口のキックがドンピシャで新井の頭に合うが太亮にゴールライン際でブロックされてしまう。これは決め切りたい決定機だった。攻守で太亮にやられている。

77分に2枚代え。福満OUT、米倉IN。小林OUT、高木IN。田口をアンカーに置いて、インサイドハーフに高木と見木。2トップにソロモンとサウダーニャという布陣へ。78分、米倉のクロスにソロモンが頭で合わせるが枠に持って行けず。このホットラインでのゴールが見たい。95分に高木がミドルを放つもGK正面。

結局ホーム開幕戦は0-1での敗戦となった。完敗だ。言い訳のしようがない。番狂わせでもなんでもないし、普通に岩手の方が強かった。負けるべくして負けた。昨シーズンの悪い部分がそのまま。シュートへの道筋が見えない。

しかしそれも当然とも言える。なぜならチームにプラスαがないのだから。今日のスタメンを見ても昨シーズンから変わったのは風間が入っただけだ。計算できた船山に代わってまだフィットしていない風間ということを考えれば、現時点でのピッチ上の戦力値で言えば昨シーズンより落ちたという見方も出来る。

まだ一試合なんて言えない。昇格を目指す今季、このホームでの開幕戦が持つ重要さは誰もがわかっていたことだし、勝たなければいけない試合だった。この試合内容を見ると、今年こそ昇格出来る!という燃え上がっていた思いが早くも鎮火しそうだ。

見木、ミンギュ、田口といった主力が残留してくれた。しかしそれは補強ではなく戦力を維持したにすぎない。その戦力で8位だったのだから、昇格を狙うならプラスαが必要だ。オフシーズンの補強ポイントは明確だった。他のポジションはともかく、点の取れるストライカー。ここだけは必要だというのがクラブもサポーターも共通の思いだったのではないか。

そこに補強がないまま、経験の浅い若いソロモンに背負わせるのは酷だ。川又は相変わらずベンチ外。フロントは危機感を持ってくれ。本気で昇格する気があるのか。もちろん選手補強は相手あってのことなので思い通りにはいかないだろう。取るつもりだったが交渉が上手くいかず取れなかった可能性もある。それでも今日の試合結果がクラブとしての現実だ。

ちばぎんカップから2試合連続無得点。このままでいいわけがない。

監督・選手コメント

尹晶煥監督

―― 前半の苦戦の理由は想定と違う相手の戦い方にあった?

相手がどのような戦い方を選択したとしても、今日の試合に関しては、ソロモンのところでもう少し起点を作ることができれば、もう少しサイドを活用する攻撃パターンを作れたと思います。相手のプレスが良かったことは間違いありません。それも解決しなければならなかったと思いますが、やはり前線で起点を作ることは次の試合でもポイントになると思います。ソロモンだけでなく、選手全員がそういう意識を持って取り組まなければなりません。

もうシーズンは始まった。今後補強があるにしても時間がかかるだろう。今いる選手でやるしかない。ソロモンには「俺がいるから補強は必要ない」というプレイを数字で示して欲しい。2列目3列目の選手達も「チーム全体で得点を量産すればいい」という思いで貪欲に自らがゴールを狙ってくれ。

繰り返すが、まだ一試合なんて言えない。しかしネガティブになっていいこともない。やるしかないのだ。シーズンは長い。今日の試合でクラブも選手もサポーターも現実を突き付けられた。嫌でも危機感を持ったはずだ。やるしかない。ここでまとまってチーム力で勝とう。自信を失う必要はない。昨シーズン終盤あれだけ出来たのだから。

スタートダッシュどころか最下位スタートとなってしまったが、もう一度、気持ちを入れ直して戦おう。

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