2021 J2 第39節 FC琉球 VS ジェフ千葉 試合レポート

琉球 2-2 千葉

【ジェフ公式】【ハイライト】 2021明治安田生命J2リーグ第39節 FC琉球戦

2021シーズンのJ2も残り4試合。琉球は38試合を終えて17勝8分13敗の勝点59で、千葉の一つ上の8位に着けている。もう昇格も降格もない状況なので、残り試合は来季に向けてのチームとしての積み上げや個人としてのアピールの場になる。琉球は今日を含めホームは残り2試合。サポーターの前で来季への期待を感じさせる試合をしなければならない。

一方の千葉は9試合負けなしを継続中。守備一辺倒だった序盤に比べて攻撃のバリエーションも増えてきたしチーム状態は上向きだ。しかし前節は2-0のリードを守れずドローで終えるなど決め切る力の足りなさ、守り切る試合運びの上手さなどに課題も残る。負けないチームであることは大事だが、勝ち切れるチームでなければ昇格は出来ない。

千葉のスタメンは前節から2枚変更。ミンギュが怪我から戻り、怪我の熊谷に代わり壱晟が入った。GKは章太。3バックは右から新井、ミンギュ、大輔。ボランチに壱晟と田口。右WBに福満、左に末吉。インサイドハーフに船山と見木。ワントップにソロモン。そしてベンチに小田と小林が入った。小田ひさしぶりだなぁ。シーズン前半大活躍だったからね。元気な姿を見せてくれ。

琉球VS千葉 スタメン

試合は7分、船山のCKのこぼれを末吉が抑えの効いたいいシュートを放つがGK正面。11分、左サイド深くへ抜け出した大輔からパスを受けた田口が船山へ。反転した船山のシュートは枠へ持って行けず。12分、壱晟の距離のあるミドルはポストを逸れる。コースがあればどんどん打つべき。

この時間帯から千葉ペース。出足のいい守備でボールを奪う。15分、船山のCKを福満がダイレクトで合わせるが枠に持って行けず。18分、田口のFKを新井が折り返しソロモンが合わせるがDFがブロック。21分、福満のクロスを新井がすらし、ミンギュがボレーで合わせるがGK正面。これは決め切りたい決定機だった。

ここまでいい流れでやれていたが27分、琉球に素晴らしいサイドチェンジを通された所から、清武にボレーを蹴り込まれ失点。取られたくない元千葉の選手にやられた。しかし今の千葉は失点しても動じない感じがある。追い付けるという落ち着きと自信を感じる。

32分、カウンターから清武のクロスに風間宏矢にボレーで合わされるが章太がナイスセーブ。38分、田口、船山、ソロモン、見木とダイレクトで繋がり見木がシュートを打つが枠外。こういうダイレクトプレイも増えてきたね。39分、末吉のクロスがファーまで流れた所を福満がダイレクトボレーで蹴り込んで同点。両WBでゴールを生んだのも大きい。

41分、福満の素晴らしいクロスにソロモンが頭で合わせるが枠外。千葉は先に失点したが動じずにやれていたし、前半の内に追い付けたのは大きい。やりたいことはある程度出来ていたし、後半はこういう試合をひっくり返す底力を見せて欲しい。

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2試合連続もったいない試合

後半開始早々の46分、末吉が左サイドの深い位置で粘り丁寧なマイナスのクロス。これを壱晟が左足でダイレクトで蹴り込み逆転に成功。俺達の壱晟。こういうシュートをふかさずきっちり枠に蹴って決め切る力を持っている。

先制されてもひっくり返す力を見せた千葉はここからの試合運びが試される。56分、ソロモンの上手いフリックで見木が抜け出し船山へ。船山がGKを引き出し折返しを田口が狙うが枠外。61分、カウンターで見木が持ち上がり船山へ。船山のクロスに見木が頭で合わせるがGK正面。

62分、田口の距離のあるミドルはGKがセーブ。前半の壱晟もそうだけど、あの位置からボランチがミドルを打つのは布石という意味でも大事。66分、末吉からのスルーパスで抜け出た壱晟が左足で狙うがポストに弾かれる。壱晟なら決め切りたい場面。

75分、琉球の左サイドからのシンプルなクロスに大輔と福満の間で金井に頭で押し込まれ同点を許す。またもや取られたくない元千葉の選手にやられた。押し込まれる展開の中、79分、末吉OUT、安田IN。ソロモンOUT、サウダーニャIN。ソロモン残して欲しいなぁ。その方が安田も活きる気がする。

80分、田口のダイレクトパスに船山が抜け出し丁寧なパスに見木がシュートを打つがDFがブロック。これは決定機だった。83分、サウダーニャの落としを田口が左足で狙うがGKがセーブ。83分、福満OUT、小田IN。船山OUT、小林IN。この2人がピッチに戻って来たのは大きい。チームに厚みが増す。

試合終盤、千葉は波状攻撃をするが結局突き放すことは出来ずドロー。悪い内容ではなかった。攻守にやりたいことはある程度出来ていた。それだけに前節の2-0のリード、そして今節の逆転のリードを守り切れずのドローは2試合連続で勝点2を失った気分だ。10試合負けなしは維持したが課題も見えて来た。

監督・選手コメント

尹晶煥監督

―― 代わりに入った高橋壱晟選手がいいプレーを見せました。

(熊谷)アンドリューとは違うプレースタイルですし、シュート能力の強みを持っている選手です。それが結果につながりました。もう少し経験も必要だと思いますし、経験を通じてさらに成長しなければなりません。一生懸命にプレーしてくれたと思います。

壱晟はやっぱりいい選手。守備の強度で言えば間違いなく熊谷だが、攻撃に厚みを加えるという部分は壱晟の方が上。シュートの上手さを考えてもやはり壱晟はDFラインに置くのは惜しい。相手に、状況に合わせて上手く使い分けたい。

田口泰士選手

―― リードしてからのゲーム運びについて。

その部分の戦い方がはっきりしていなかったと思います。リードした時にチーム全員がどういうプレーをしなければいけないのか。その意識が足りないと思うし、今の自分たちの弱さであるとも言えると思います。本当に上を目指すなら、一人ひとりがどういう試合運びをしなければいけないのか、どういうプレーをしなければいけないのかをもっと突き詰めていかなければいけないと思います。

試合運びは常々言われている部分。特に守備がベースのチームにおいて、リードした後のチームとしての意思統一は重要。大人のサッカーで勝ち切れるようになりたい。

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