千葉 2-0 北九州
北九州は39試合を終えて7勝14分18敗の勝点35で19位。降格圏に沈んでいる。残留圏の18位金沢とは勝点差2。今日を含め残り3試合しかないことを考えればもう勝つしかない。前節ようやく勝利したが、そこまでは9試合勝利なしと苦しんでいた。アウェイとはいえ、千葉から勝点3を取って2連勝しなければならない。
一方の千葉は10試合負けなしを継続中。とはいえここ2試合は勝てた試合を引き分けたという内容だったし、詰めの甘さを感じさせる内容だった。北九州は残留のために必死で勝点を拾いに来る。千葉もこのまま負けなしでシーズンを終えるためにもそれ以上の気迫で勝点3を奪いたい。
千葉のスタメンは前節と変わらず。GKに章太。3バックは右から新井、ミンギュ、大輔。ボランチに壱晟と田口。右WBに福満、左に末吉。インサイドハーフに船山と見木。ワントップにソロモン。ベンチのメンバーも含め、勝利と共に来季へのアピールもしたい所だろう。
試合は11分、新垣にドリブルでエリア内に入られシュートを打たれるが力なく章太の正面。12分、末吉が左サイドからいいクロスを入れソロモンが競り勝つがシュートはGK正面。この形をどんどん作りたい。20分、ソロモンのポストプレイの流れから新井がミドルを狙うが枠外。
25分、見木のドリブル突破からソロモンへスルーパス。切り返して右足を振り抜くがポストに弾かれる。これは決定機だった。28分、ソロモンのポストプレイの流れからこぼれを田口がミドルを放つもGKがナイスセーブ。いいよー、ミドルどんどん狙おう。
34分、船山のCKを田口がヘディングで合わすもGKがセーブ。こぼれを新井が打つがゴールライン上でDFがブロック。ゴールラインを割っていないという判定でゴールならず。前半の千葉は危ない場面はなかったが、ソロモンや新井のチャンスを決め切れず引き分けで折り返す。ここ2試合の反省を活かし後半でしっかり勝ち切りたい。
力の差を見せしっかり完勝
後半の頭から末吉OUT、小田IN。小田は来季もいて欲しいなぁ。コンディションさえ万全ならポテンシャルは素晴らしいよ。46分、小田のクロスのこぼれを壱晟がダイレクトで狙うが枠を捉えられず。49分、北九州のスローインからクロスを入れられファーで河野に頭で合わされるがクロスバーに救われる。これは危なかった。
53分、田口からのパスを見木が足を伸ばしソロモンへ。そのこぼれを見木が左足で蹴り込み先制。見木の今季12ゴール目で均衡を破る。ここからの試合運びが大事だぞ。55分、福満のクロスをGKが弾いたボールを 小田が狙うが枠に持って行けず。
67分、船山のCKのこぼれを見木が狙うがわずかに枠外。68分、相手のミスからカウンター。右サイドに展開し福満のクロスに右足で合わせたのは見木。今季13ゴール目で突き放す。クロスが入った時のソロモンの裏にしっかり入って来ていたナイスゴール。すっかりエースの風格。さぁ後は0で抑えて終えよう。
82分、ソロモンが相手を背負って受けた所から反転してシュートを狙うが枠外。こういう怖さ、強引さをもっと見せてくれ。87分、福満OUT、安田IN。船山OUT、サウダーニャIN。90分、見木がドリブルで持ち上がりソロモンへパスを出すがソロモンのシュートはGKがブロック。
92分、ソロモンOUT、小林IN。見木OUT、矢田IN。ソロモンも見木もよく効いていた。そのまましっかり0で締めて2-0の完勝。ポストに弾かれる危ない場面もあったし、もっと決め切れた場面もあったが、危なげなく守り、決めるべき所をしっかり決め、勝つべく相手にしっかり勝ち切ったナイスゲームだった。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
今日の試合については、選手みんなにお疲れさまと言いたいですね。11試合負けていないということはチームの力がついてきたことを意味していると思います。どのゲームでも結果を出すことがすごく重要なので、前節と前々節の2試合を反省するという意味でも今日の勝利が持つ意味は大きいと思います。残り2試合、もちろん油断する気はありませんし、次節対戦する京都に自分たちの目の前で昇格させてはいけないと思っています。1週間しっかり準備してホーム最終戦で有終の美を飾りたいと思っています。
これで11試合負けなし。しかし次節が大一番だ。ホームフクアリに昇格のかかった2位京都を迎える。京都としては一試合でも早く昇格を決めたいだろうし、千葉としてはホームで相手が昇格を決める姿は見たくない。来季に向けての千葉の現在地を計るには格好の相手だ。プライドを見せろ。