群馬 0-1 千葉
群馬は30試合を終えて8勝8分14敗で勝点32の16位という順位。降格圏からは脱しているが、まだまだ気の抜けない勝点差しかないのでホームでしっかり勝点3を積み上げたい所だ。群馬も千葉も得点力に難があるので先制点が勝敗を大きく分けるだろう。
対する千葉はここまで10勝10分10敗の勝点40。得点29、失点29で10位という見事なまでにキレイにバランスの取れた中位だ。現状の千葉は降格はしないけど昇格もしないという無難なチームになってしまっている。今のままでは来季も昇格はない。残り試合ではより攻撃に厚みを持たせ決め切る力を見せる必要がある。
千葉のスタメンは矢田に代わって船山が入った以外は前節と同じメンバー。GKに章太。3バックは右から新井、ミンギュ、大輔。ボランチに熊谷と田口。右WBに福満、左に末吉。インサイドハーフに船山と見木。ワントップにソロモン。両サイドからソロモンを活かす質の高いクロスを入れてくれ。
試合は立ち上がりから千葉が前から圧力をかける。5分、群馬のCKの流れからクロスを畑尾に頭で合わされるが枠外。23分、セットプレイの流れから福満が入れたボールを大輔が落とし、ソロモンが頭で合わせるも力なくGKがキャッチ。
27分、右サイドからの船山のクロスにソロモンが合わせたこぼれを見木が打つがDFがブロック。そのこぼれを末吉がクロスを入れソロモンが頭で合わせるが惜しくもGK正面。ソロモンをトップに置く以上こういうクロスを両サイドからもっと入れたい。
30分、田口が入れた縦パスを受けた見木がシュートを打つがDFに当たりわずかに枠外。31分、CKの流れから福満が入れたクロスにソロモンが頭で合わせるがGKがキャッチ。いいクロスが入ればソロモンは勝てる。
36分、カウンターで裏を取られフィニッシュまで行かれるが章太がキャッチ。前半は千葉のペースだった。堅い守備でピンチはほぼなく、逆にチャンスは作れていた。群馬のシュート2本に対し千葉は8本。後半はしっかりチャンスを決め切り千葉の勝ち方で勝利したい。
決め切れる男が試合を決める
後半の頭から末吉OUT、安田IN。安田が入ったことで左サイドからクロスが入るようになった。50分、相手スローインを福満が奪い見木へ。見木からソロモンに縦パスが入りダイレクトで福満へ。福満のシュートはGKに防がれてしまうがいい攻撃だった。こういうダイレクトからWBがエリアに入ってくるようなプレイも増やしたい。
安田は難しいことをせずプレイがシンプルではっきりしてるのがいい。何をするべきかわかってるしクロスの質も高い。57分、スローインから新井が入れたクロスを福満が受けて切り返しから左足で狙うが枠外。60分、田口から左の安田へ。安田からのパスを田口がスルーし船山が受け田口へ。ダイレクトで打った田口のシュートはGKがセーブ。これもいい攻撃だった。田口にはあの位置にどんどん入って欲しい。
67分、船山OUT、サウダーニャIN。千葉の攻撃が続き、こじ開けたいが1点が遠い。80分、田口からのくさびを受けたソロモンが背負った状態から強引に振り向いてシュートを打つも枠外。その強引さいいよー。85分、ソロモンOUT、壱晟IN。
押し込んでいるのに時間だけが過ぎて行く中、86分、田口のセットプレイのこぼれを福満がクロス。GKが弾いたボールを壱晟がダイレクトで蹴り込んで待望の先制点。交代が的中。やっぱり壱晟は千葉に足りない決め切る力を持っている。もっと見たい選手だよなぁ。
ここから群馬の時間になるが堅い守備で跳ね返す。94分、見木OUT、檀崎IN。福満OUT、岡野IN。しっかり締めて千葉らしいウノゼロで勝利。結果的には完勝だった。欲を言えば群馬シュート4本、千葉シュート19本という差からしても2点取りたかったね。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
途中出場した(高橋)壱晟が決勝ゴールを決めることになりました。彼はもともとあのポジションの選手ではありませんが、シュートのうまさを考慮し、期待して送り出しました。その期待に応えてくれたと思います。
少なくともDFやWBやらせるくらいなら2列目でしょ。シュートの上手さ、決め切る力は千葉の中でも上位だよ。前で勝負させてあげたい。
今日は攻撃のバリエーションもあったし次に期待出来るような内容だった。この流れを切らないよう、次節、下位に沈む松本をしっかり叩いて今季初の3連勝と行こう。