甲府 1-1 千葉
甲府は25節を終えて12勝8分5敗の勝点44で6位に着けている。まだまだ昇格を狙える位置にいるが、前節は降格圏に沈む相模原に痛恨の敗戦。1位、2位の2チームは勝点を50に乗せているためこれ以上負けることは出来ない。ホームでしっかり千葉を叩きたいだろう。
一方の千葉は11位と完全なる中位で、良くなったかと思うと攻め手のない試合で勝ち切れなかったり、守備はともかく攻撃に課題が山積みで、もうシーズンの3分の2に到達しようとしているのに1歩進んで1歩下がるというような、前に進んでいるのかよくわからない状況だ。3歩進んで2歩下がる水前寺清子な感じで頼むよ(古)。
千葉のスタメンは前節と変わらず。GKに章太。3バックは右から新井、ミンギュ、大輔。ボランチに田口と熊谷。右WBに福満、左に末吉。インサイドハーフに矢田と見木。ワントップにソロモンという布陣。矢田の怪我は問題ないみたいで良かった。ベンチにサウダーニャ、船山、檀崎と控えるが、彼らの出番が必要ないような展開にしたい。
試合は2分、矢田が右サイドを縦に突破しクロス。ソロモンが頭で合わせるが枠に持って行けず。3分、新井のフィードをソロモンが落とし、こぼれを拾った田口がミドルを狙うもGK正面。田口にはどんどんミドルを狙って欲しい。12分、甲府に中央から裏を通され泉澤に角度のない所から打たれるが章太がセーブ。立ち上がりは千葉ペースだったが徐々に甲府もチャンスを作る。
17分にも裏を取られウィリアン・リラに抜け出されるが章太がナイスセーブ。しかし23分、エリア中央に出されたパスにミンギュが遅れて足を出しPKを取られる。これはまぁPKだな。26分、このPKを決められ失点。今季先制されると勝利のない千葉に1点が重くのしかかる。
43分、福満からのピンポイントのフィードにソロモンが抜け出し、フィジカルの強さを見せキープした後シュートを打つがGKのナイスセーブに弾き出されてしまう。シュートまでの流れは最高だった。後はこれを決め切る選手になってくれ。
5-4-1で固める甲府の守備に攻めあぐね前半は0-1での折り返し。前半は千葉が59%ボールを持ったが持たされたという感じで決定機はソロモンが抜け出した1本だけだった。早い時間に追いつき、サウダーニャ、船山、檀崎といった選手の投入でひっくり返したい。
土壇場で勝点を拾う
51分、ミンギュからの素晴らしいパスで福満が抜け出し切り返しからシュートを打つがGKにセーブされてしまう。パランス崩したね。71分、末吉OUT、安田IN。矢田OUT、サウダーニャIN。末吉はよく仕掛けていたけどクロスにしろシュートにしろ最後の部分で工夫が欲しい。
73分、野津田のクロスが新井の頭に合うが枠外で救われる。千葉は攻撃が単調でなかなかチャンスを作れない。中央からの連携での崩しが欲しいな。77分、泉澤が左サイドを個で打開しシュートまで行くも章太がセーブ。福満は泉澤のドリブルに手を焼いていた。前を向かれて1対1だと厳しい。
80分、甲府のCKから泉澤に裏を取られピンチを迎えるが章太がナイスセーブ。決定機だった。83分、見木OUT、船山IN。89分、船山のCKが田口の頭に合うが枠に持って行けず。しかしもう1度CK。再び船山がいいボールを蹴り、金色の頭で押し込んだのはミンギュ。PKを取られた悔しさを土壇場のゴールで取り返した。
93分、福満からのパスをサウダーニャが強さを見せ縦に突破。クロスをソロモンが受けシュートを打つが枠に持って行けず。チャンスに顔を出せているのはいい事。ただまた言うがこれを決め切る選手になってくれソロモン。結局ひっくり返すことは出来ず1-1のドローで試合終了。両チーム共にチャンスはあったが決め切れず妥当なドローかな。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― 櫻川選手を活かすための有効な攻撃パターンは?
後半は特に多くあったと思いますが、ソロモンにボールが入った時に見られた周りの選手たちの速い動き出しによって、多くのチャンスを作れると思います。前にいる3人に対しては「サポートを早く」という指示を出していますが、できた部分もできなかった部分もあると思います。
これまでと違うメンバーだからまだ前線のいい距離感やコンビネーションは見られない。サイドからの仕掛けが多いので中央からの崩しがもっと見たい。サウダーニャを終盤に入れるのはもったいないよなぁ。ソロモンの下で最初から見たい。ソロモンも課題は多いが経験を積んでいくしかない。試合に出ることで伸びてくるし多少の我慢は必要だ。
他にも若い選手見たいな。岡野、壱晟、そしてブワちゃんはどこ行った?そろそろ元気な姿見せてくれ。