千葉 0-0 新潟
前回第11節で新潟と対戦した時、新潟は8勝2分無敗で首位を走っていた。しかしここ2試合は2連続引き分けで、13勝7分4敗の勝点46で4位と順位を落としている。得点数46はリーグトップで相変わらずの破壊力だが、上位に比べると引き分けが多く勝ち切れない印象だ。自動昇格のためには負けられない試合が続く。
一方の千葉は前節山形に完敗し8勝8分8敗の勝点32で10位に着けている。失点24はまずまずの数字だが、得点24は新潟と比べると半分近くしか取れていないので得点力不足が課題であることは明らかだ。新加入の檀崎には大いに期待しているし、見木、ソロモン、ブワニカといった若手にも結果が求められる。
千葉は前節からスタメンを4人変えてきた。GKに章太。3バックは右から新井、ミンギュ、大輔。ボランチに田口と熊谷。右WBに福満、左に末吉。インサイドハーフに矢田と見木。ワントップにソロモンという布陣。ソロモンがワントップでしっかり起点になれるか。そして檀崎がさっそくベンチ入りしている。出番があるか楽しみだ。
試合は立ち上がり千葉がサイドチェンジを交えボールを持ち押し込み、守備の出足も良くいい入り。5分、田口が強烈なミドルを放つもGKがセーブ。11分には左サイドからエリアに侵入され谷口にシュートを打たれるが章太がセーブ。
12分にアクシデント。クロスを競り合った際に相手のヒジが矢田の頭に入り出血。矢田は出血量も多くプレイ続行不可能で17分、矢田OUT、船山IN。32分、こぼれを拾った見木が素晴らしいミドルを放つもGKの好セーブに阻まれる。直後の見木のCKがソロモンの頭に合うが枠外。
39分、中央からの船山のFKはクロスバーに弾かれた。前半の千葉は守備の強度が高く新潟にほぼ何もさせなかったし、千葉のゲームだったと言っていい。しかし攻撃でのチャンスはミドルやFKのみで本当の意味での決定機はなかった。後半もこのペースを維持してしっかりチャンスをモノにしたい。
サッカーに判定勝ちはない
後半も立ち上がりから千葉がいい出足で攻勢をかけるがフィニッシュまでは行けず。49分に今度は新潟にアクシデント。千葉のロングフィードを見木と新潟のGK小島が競り合い小島が頭部から落下。そのまま55分に担架に乗せられ負傷交代となった。どうやら大事には至らなかったようで良かった。
60分、新潟の左サイドからのクロスにロメロ・フランクに合わされるが枠外で救われる。これは決定機だった。78分、福満OUT、安田IN。ソロモンOUT、サウダーニャIN。その後も両チーム決定機はなく膠着状態。87分、見木OUT、檀崎IN。末吉OUT、壱晟IN。青森山田の先輩後輩を同時投入。楽しみだ。
長いAT7分も両チーム決定機は作れずスコアレスドローでの試合終了となった。涼しいこともあり千葉は最後まで足が止まらずいい守備が出来ていた。終始新潟の良さを消せていたし、判定があるなら千葉の勝利だろう。しかしサッカーに判定勝ちはない。いい守備で相手を0に抑えても1点取らなければ勝てない。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
久しぶりのホームゲームでしたが、満足できる結果ではありませんでした。ただ、前節の反省を踏まえれば、とても活発で躍動感のある前線からの守備ができたと思いますし、それを90分通じてできるところを選手たちがしっかりと見せてくれたと思います。いい試合をしたからこそ、得点につながらなかったことが残念です。
ソロモンは可もなく不可もなく。ボールを収めるのは最低限。その上で点の取れる選手になって欲しい。伸びしろしかないので我慢して上手く使いたい。壱晟は試合に出ないよりはいいんだろうけど、器用貧乏みたいにはなって欲しくないなぁ。何度も言うけど壱晟の魅力は得点力だよ。チャンス時にエリアに入れるポジションに置きたい。
次節も上位甲府との対戦になる。守備が大崩れしないのはもうわかっているので、攻撃での精度、連携を上げてチャンスを決め切る試合を期待したい。