千葉 2-1 金沢
金沢は22試合を終え、7勝5分10敗の勝点26で14位に着けている。ここ4試合の戦績は1分3敗と勝ちがなく調子はやや下降気味か。しかし10位の千葉とは勝点差が3しかないため、今日のスコアによっては得失点差で千葉の上に行くことも可能だ。4試合勝利なしを今日で断ち切りたいだろう。
一方の千葉は4試合勝利なしから5試合ぶりの勝利を経て前節はドローだった。ここまでの22試合を見ても2連勝が一度あるだけでなかなか勝利が続かず連敗の方が目立つ状況だ。フクアリでも10試合で2勝しかしておらずなかなかサポーターを笑顔にすることが出来ていない。快勝でのフクアリ3勝目を期待したい。
スタメンは出場停止から船山が復帰した以外は前節と同じメンバー。GKに章太。3バックは右から新井、ミンギュ、大輔。ボランチに田口と小林。右WBに安田、左に小田。インサイドハーフに船山と見木。ワントップにサウダーニャ。岡野はまだ万全じゃないのかな。
試合は開始1分、田口のヘディングをサウダーニャがワンタッチで裏へ出し、抜け出した船山がシュートまで行くがDFにブロックされる。11分にアクシデント。ジャンプした小田のスパイクがバランスを崩した大輔の右目付近に当たり負傷。傷が痛々しいがなんとかプレイを続行。
20分、千葉の右サイドを崩され入れられたクロスに嶋田に合わされるが章太がなんとかセーブ。これは決められておかしくないシーン。さらに直後のCKをニアですらされゴールに吸い込まれそうな所を小田がゴールラインギリギリでクリア。これも危なかった。
その後は膠着状態が続き、前半ATは大輔の負傷もあり長い4分。このまま0-0で後半勝負かなと思った48分、安田が粘った所から右サイドを上った新井へ。新井が入れたグラウンダーのクロスに見木がニアでヒールで合わせ先制。おしゃれー！新井のオーバーラップも良かったし見木の合わせ方は完璧だった。時間帯も最高。
追い付かれるも振り切り勝利
46分、嶋田のミドルは章太の正面。55分、左サイドの混戦からこぼれたボールを小林がミドルで狙うもGK正面。直後に大輔のクリアしたボールを金子にボレーで打たれるがバーの上。しかし58分、金沢のCKを松田にドンピシャで合わされ試合は振り出しに。これは大輔になんとかして欲しかった。
59分、嶋田のミドルが素晴らしい弾道で飛ぶが章太がナイスセーブ。そして64分、左サイドからの小田のクロスに中で見木と新井が潰れ、ファーの船山が胸トラップから蹴り込んで追加点。セットプレイからの流れとはいえ、クロスが上がった時に千葉の選手がエリア内に5人も入ってる。新井もいい位置にいた。
72分、小田OUT、末吉IN。75分、角度のないFKを船山が直接狙うもGKがセーブ。79分、サウダーニャOUT、ブワニカIN。船山OUT、熊谷IN。5-3-2で試合を締めに行く。86分、見木OUT、矢田IN。安田OUT、福満IN。そのまま逃げ切りに成功し2-1での勝利。
どちらに転んでもおかしくない試合だったが、決めるべき所を決め切れなかった金沢と、しっかり決め切った千葉との差がそのままスコアに現れた。千葉としてはセットプレイからやられはしたものの、よく守れていたし、攻撃も前線の連携はまだまだだけど距離感などは良くなってきているし、さらに精度を高めて欲しい。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― 相手に対してどのような攻撃を仕掛けようと考えていたのでしょうか。
相手の守備はマンツーマンなので、速いパステンポからのサポートなど、これまでも続けてやってきたことですが、そういうプレーを出したいと考えていました。前半は相手にも十分なパワーがあるので簡単ではありませんが、うまく崩すことができたと思います。敵陣の深いエリアに入ってからのコンビネーションプレーはまだまだもの足りないところもありますが、（新井）一耀の攻撃参加が得点につながったところは良かったと思います。
新井は岡野と同様にチャンスと見るやリスクを冒して上がって行くのがいいね。チームとしても守備は大崩れすることはないし、前線の連携も徐々に上がってきているし、上向きであることは間違いない。中3日で天皇杯の川崎戦を控えているが、リーグ戦は8月9日まで中断。いい流れで中断に入れたのは良かった。中断期間中により連携、精度を高めてラストスパートに向けて調子を上げてくれ。
