磐田 1-0 千葉
磐田は18試合を終えて12勝2分4敗、勝点38は首位の京都と並んでおり、得失点差で2位に着けている。ここ8試合負けなしで5連勝中、ここ5試合は無失点と好調だ。得点も新潟に次いでリーグ2位の30得点。メンバー見てもいい選手揃ってるもんなぁ。上位2チームというJ1への狭き門を確保するためにも勝ち続けなければならない。
一方の千葉も公式戦7試合負けなしという結果でじりじりと順位を上げてきたが、前節は東京Vにいい所なく敗れひさびさの敗戦を喫した。12位という中位に位置しているため、連勝すれば上位争いに絡めるし、連敗すれば降格圏が見えてくる。好調磐田相手に悪い流れを断ち切りたい。
千葉のスタメンは前節と変わらず。GKに章太。3バックは右から岡野、ミンギュ、大輔。右WBに安田、左に小田。ボランチに小林と田口。インサイドハーフに船山と見木。ワントップにサウダーニャ。磐田の遠藤はJリーグ通算700試合出場を達成。ただただ凄い。敵味方関係なく遠藤のプレイは楽しみだ。
試合は雨が降る中、磐田が巧みなボール回しで主導権を握り、千葉がカウンターを狙う立ち上がり。5分、GKの素晴らしいフィードがルキアンに通りフィニッシュまで行かれるが章太の正面。12分、田口のFKは高い打点で大輔の頭に合うが惜しくも枠を逸れる。田口のボールも大輔の入りも素晴らしかったので決め切りたかった。
30分、章太のキックを見木が落とし、船山が振り向きざまに距離のあるミドル。素晴らしい弾道がゴールへ向かうがバーの下に弾かれた。入ればスーパーゴールだった。35分にはサウダーニャが上手く相手と入れ替わり独走。パスを受けた見木がシュートを打つがDFに当たり枠外。これも決め切りたかった決定機。
41分にも高い位置でボールを奪いサウダーニャが相手を引き付け見木へ。しかし見木のシュートはDFがブロック。サウダーニャと見木の連携は上がってきたね。0-0で終えるかと思った46分、磐田の右サイドからのクロスにミンギュが触れず、山田大記に胸トラップからのボレーを蹴り込まれ痛恨の失点。
前半は磐田がボール回しの上手さを見せたが千葉の守備も良くフィニッシュまで行かれる怖さはなかった。逆に千葉の方がシンプルに決定機を作れていたのでこの時間帯での失点は痛い。磐田は先制した試合は全勝なのでこの1点は重くのしかかる。ただ千葉は悪くなかったので後半に巻き返したい。
前半の内容が後半に響く
46分、岡野のロングスローに大輔がボレーで合わせるが惜しくも枠外。岡野のロングスローは完全に武器になっている。岡野砲。1点リードしている磐田が徐々に試合をコントロールし始め、70分、田口OUT、熊谷IN。71分、スローインを受けた小林から見木へ。見木が右足で巻いたミドルを狙うも枠外。
一方徐々に失速しチャンスを作れなくなった千葉はセットプレイで82分、船山のFKを小田が落としサウダーニャが受けるもシュートまで行けず。84分、小田OUT、新井IN。岡野OUT、壱晟IN。流れを変えられない千葉は92分に船山OUT、福満IN。サウダーニャOUT、ソロモンIN。この残り時間で何をしろと言うのか。
95分、裏へ出たボールに大森に抜け出され、ミンギュが後ろから引っ張り一発レッド。今日はミンギュの日ではなかった。でもこれまで安定した仕事をしていたミンギュが次節にいないのは痛いぞ。結局こじ開けることは出来ず1-0での敗戦となった。
千葉は前半チャンスがあっただけに決め切りたかったし、もったいない試合になってしまったという印象だ。逆に磐田はピンチを招いても最後の所で体を張ってやらせない。チャンスが来ればしっかり決め切れる。だからこそこの順位、連勝中なんだろう。
毎度のことだけど交代で流れを変えるとか勢いが増すっていうのが感じられない。もちろん選手の問題もあるだろうが、入れるタイミングやポジションもあるだろう。ソロモンはもう少し早いタイミングで見たかった。現状では期待の出来るスーパーサブ的な選手がいない。本来なら岩崎あたりにそれを期待してるんだけど。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
前線の選手たちは最後まで体力的に落ちなかったので選手交代が遅くなったのですが、すべての最後まで、しっかり戦ったことは次につながるのではないかと思います。
思い切った交代策がバチッとハマって勝利する勝負師タイプの監督もいるが、ユン監督はそういうタイプではないね。交代が遅いのは見ていてじれる。
これで12位から14位に後退。3連敗は許されない。ここから北九州、群馬と降格ラインにいるクラブとの対戦になる。しっかり勝点を積み上げまた上位争いに絡んでいこう。