千葉 0-1 東京V
東京Vは17試合を終えて勝点24で10位。同じく勝点24で9位の千葉と並んでいる。東京Vは7勝3分7敗と引き分けが少なく、得点は23と多いが失点も29と多く大味な印象を受ける。得点と失点の総数はリーグ1位だ。エスナイデル時代の千葉を思い出すぜ。
6試合負けなしの千葉としては1勝しかしていないホームでなんとしても勝利し、クラブ設立30周年に華を添え負けなしを継続したい。6月9日に行われた天皇杯2回戦でも勝利しているので7試合負けなしと言ってもいいかな。見木が5月のJリーグ月間MVPに選ばれたりといいニュースもあるので勢いに乗って行こう。
千葉のスタメンは出場停止の小島に代わって小林が入った以外は前節と同じメンバー。GKに章太。3バックは右から岡野、ミンギュ、大輔。右WBに安田、左に小田。ボランチに小林と田口。インサイドハーフに船山と見木。ワントップにサウダーニャ。このボランチのコンビは楽しみだ。東京Vには遥也、小池、若狭など千葉に馴染みの名前も多いし負けたくないぞ。
試合は予想通り東京Vがボールを回す展開。6分、東京Vが右サイドでボールを回しクロスに佐藤優平が合わせるが枠外。16分、岡野のオーバーラップから船山がミドルを狙うも枠外。19分、左サイドからカットインしたパライバの裏へのクロスに小池に頭で合わされ失点。取られたくない選手に取られた。小池は結果出してるね。
29分、見木からサウダーニャにくさびが入り船山、見木と繋がりもつれてこぼれたボールを船山が打つもGKがセーブ。千葉はサウダーニャにボールが入っても厳しいマークで振り向けず、振り向いてもそこから繋がらずと攻撃が流れない。
前半はボールを繋ぐもフィニッシュまで行けない東京V、サウダーニャを封じられ攻撃の手数が少ない千葉という感じで両チーム共にチャンスは少なかった。千葉としても失点シーン以外は最後の所で守れていたのでどちらペースとも言えない内容だった。
動きの少ない重い試合
後半立ち上がりから千葉が押し込みフィニッシュまで行くも枠を捉えられず。54分、左サイドでサウダーニャが相手2人の間を割って入り見木を経由して左足アウトで打つも枠外。東京Vもカウンターから決定機になりそうな形を作るもフィニッシュまで行けず。
64分、岡野が右サイドから素晴らしいクロスを入れるも中2枚が合わせ切れず。岡野のクロスはDFも触れずGKも出れないコースにスピードもあるいいボールだった。クロスを修正するのではなく、あのクロスに中が合わせたい。66分、船山OUT、大槻IN。安田OUT、末吉IN。アンカーに小林を置き2トップの布陣に。
80分、小田OUT、壱晟IN。サウダーニャOUT、岩崎IN。天皇杯、そして今日と壱晟が便利屋みたいに使われてるのが気になる。試合に出ないよりは出た方がいいだろうけど、壱晟は真ん中で見たいんだよ。相手ボールの時は体を張って守備をし、チャンスと見るやエリアに入ってフィニッシュする。後ろやサイドじゃないと思う。壱晟の一番の武器は得点力だし。
87分にミスからボールを奪われカウンターを食らう。2対1を作られピンチを迎えるがシュートは枠外で救われる。89分、田口OUT、新井IN。新井を前線に置きパワープレイ。期待の田口、小林のボランチコンビも効果的に機能したとは言えなかった。まぁ初コンビだからね。これからでしょ。
長いAT6分の連続CKでは章太も上がって来たがモノに出来ず試合終了。疲れではないだろうが重い試合になってしまった。大槻や岩崎といった交代で入る選手も切り札になれていない。ブワニカやソロモンの方がやってくれそうな空気を感じる。またもやホームで勝てず痛い敗戦になってしまった。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
攻撃の部分でもっとスムーズなプレーが必要だったと思います。リズムが合わなかった部分がありました。攻撃の選択でどちらを選択するのか、ボールを持っていない選手の動き、そういうものが少し鈍かったのかなと。
サウダーニャが抑えられると攻め手がガクッと減ってしまう。これからの対戦相手もサウダーニャを自由にさせない対策をしてくるだろうし、サウダーニャに頼らない、サウダーニャを囮に使うような攻撃も必要になってくる。6試合負けなしで来ていたが負けた試合で明確に課題が見える。またここから勝とう。