2021 J2 第11節 アルビレックス新潟 VS ジェフ千葉 試合レポート

新潟 2-0 千葉

【ジェフ公式】【ハイライト】 2021明治安田生命J2リーグ第11節 アルビレックス新潟戦

新潟は10試合を終えて8勝2分無敗で首位を走っている。得点26という圧倒的な攻撃力に目が行くが、失点も7と少なく攻守において文句の付けようのない数字だ。千葉はここまで得点7という寂しい数字だが、新潟は高木1人で6点取っている。この相手に千葉がどこまでやれるのか試される。それにしてもアルベルト監督はオシム感あるね。

一方の千葉は3試合連続クリーンシートの2勝1分といういい流れで来ていたが、前節はホームで相模原にいい所なく敗れた。10試合で得点が7。複数得点は一度もなし。先制されると勝てないという攻撃に難を抱えているのは明らかだが、良くなってきてはいるもののまだまだ課題は多い。首位を叩いて自信を付けたい。

千葉のスタメンは3バックにアンカーのシステムを継続。GKに章太。3バックは右から岡野、ミンギュ、大輔。右WBに伊東、左に小田。アンカーに小林。インサイドハーフに壱晟と見木。2トップはソロモンと岩崎。そしてベンチには待望のサウダーニャの名前が。楽しみだがサウダーニャを使わなくていい展開にしたい。

新潟VS千葉 スタメン

試合は立ち上がりから新潟がボールを回し千葉が受ける形。受けるというかプレスが嵌まらず後手に回る形になった。そして開始わずか5分、高木のCKをニアで谷口に合わされ失点。直前の逆サイドでのCKもいいボールが入っていたし、セットプレイをものにされ開始早々重い得点がのしかかる。力関係を考えれば少しでも長く0-0を維持したかっただけに痛い。

10分、裏へ抜けた谷口からマイナスのクロスを高木に合わされるが岡野がよく対応しブロック。16分、新潟GKのパスミスからショートカウンター。最後は伊東がミドルを打つが大きく枠外。新潟は数字通り守備の強度もあるが、ビルドアップに加わるGKの繋ぎは不安定なのでここにもっとプレッシャーをかけたい。

新潟の支配率が80%を超える中、15分過ぎからボランチを壱晟と小林の2枚にし、前線を岩崎、ソロモン、見木というシステムにしてからようやく守備が嵌りだした。34分、こぼれを壱晟が距離のあるミドルを放つが枠外。

38分、小林のパスカットからソロモンへ。そして裏へ抜けた見木へパスが出て見木がドリブルでエリアに侵入。カットインからシュートを打つもブロックされる。45分、大輔からのバックパスを章太が処理にもたつき本間に詰められるがなんとかクリア。こういうプレイは注意したい。

前半は新潟にボールを持たれたが決定機は失点シーンぐらいで最後の所はやらせない守備は出来ていた。しかし攻撃に関してはトラップが少し大きくなって相手に詰められたり、出し所がなく判断が遅れたり、パスが少しずれてスムーズに流れなかったりと相変わらず課題が多い。0-0で折り返したかったが1失点ならまだわからない。

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小さな差の積み重ねが大きな差を生む

49分、エリア付近で新潟にテンポ良くダイレクトでシュートまでいかれるが枠外。52分、大輔の縦パスが相手に当たり結果的に裏へのいいパスになり小田が抜け出しクロス。ファーでソロモンが上手く合わせ枠に持っていくがGKの好セーブに弾き出されてしまう。これはいい形だったし決定機だった。

後半に入っても前からのいい守備が出来ていたし、岩崎や伊東が右サイドからチャンスを作り千葉の方がペースを握っていた。56分、ショートコーナーから壱晟のクロスのこぼれをソロモンがバイシクルで狙うが枠外。

このいい流れの間に追い付きたいと思った63分、小林を背負った本間がターン一発で振り切りドリブルで中央を割って入り谷口へ。ミンギュとの一対一からカットインしニアに豪快に蹴り込まれ失点。いい流れで決め切れない千葉。悪い流れを我慢しチャンスを決め切る新潟。これが首位と13位の差か。

66分、壱晟OUT、船山IN。岩崎OUT、小島IN。71分、中央の船山から右の伊東へ。伊東のクロスは防がれるが、クリアしようとしたボールを伊東がブロックしゴールへ。GKが弾きクロスバーにも弾かれた。77分、ソロモンOUT、サウダーニャIN。楽しみな新戦力がピッチへ。

78分、岩崎が高い位置でパスカットし中央の船山へ。船山のいいシュートはGKに弾き出された。82分、右サイドからの船山のクロスに大輔が頭で合わせるが枠外。83分、サウダーニャのミドルは力なくGKがキャッチ。85分、伊東OUT、安田IN。見木OUT、ブワニカIN。

86分、右サイドを抜け出たブワニカのクロスがファーの大輔の頭ににドンピシャで合うがDFがブロック。結局こじ開けることは出来ずに試合終了。結果は2-0だが内容的にはそれほど力の差は感じなかった。シュート数も最終的に千葉が上回っている。それでも終わってみれば2-0だ。決め切る力、細かいプレイの精度の積み重ねが結果として表れる。

新潟としては勝ちはしたがやりたいサッカーは出来なかったのではないか。逆に言えばそれでも勝てるからこそ首位にいる。千葉は負けはしたが悪い内容でもなかった。今日も若い選手が多くピッチに立っているし、これをやり続けることで連動性を高めていくしかない。11試合でたったの7得点。得点数は22チーム中21位だ。課題は明確だぞ。

監督・選手コメント

尹晶煥監督

セットプレーで失点することで少し不安定になってしまいましたが、そこから整備し直して、前からプレッシャーに行くところは良くなったと思います。カウンターのチャンスを何度か作ることができたので、それを決め切れなかったところに勝負の分かれ目があった気がします。

守備も攻撃も確実に前進はしている。3バックは上手く機能しているし攻撃もチャンスは作れている。最後の精度は監督の仕事ではなく選手の力だ。サウダーニャが入ってFWのポジション争いは激しくなる。田口が復帰すれば中盤のポジション争いも激しくなる。選手個々が外されるのは自分かもしれないという危機感を持ってトレーニングに臨んでくれ。

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