千葉 0-1 相模原
昨シーズンのJ3を2位で終えJ2への昇格を果たした相模原は、ここまでの9試合で1勝4分4敗の21位と苦戦している。特に得点がリーグワーストタイの6点と得点力に苦しんでいる。今シーズンは下位4チームがJ3に降格するという厳しいレギュレーション。1年でJ3に戻らないためにも勝点が必要だ。
一方の千葉はここ3試合を2勝1分と負けなしで来ており順位も12位まで浮上、3試合連続無失点と守備の安定感が出てきた。しかし得点は相模原と大して変わらない7点と得点力不足だ。今シーズンここまでホームの4試合では1度も勝利がない。いい流れを止めないためにもJ3からの昇格組であり降格ゾーンにいる相模原からは勝点3が必須だ。
千葉のスタメンは前節と同じ3バックにアンカーを置くシステム。上手く機能してたからね。GKに章太。3バックは右から岡野、ミンギュ、大輔。アンカーに小林。右WBに米倉、左に小田。インサイドハーフに壱晟と見木。2トップは福満と大槻。ベンチにはひさびさのブワニカの名前も。
試合は同じシステムで同じ得点力不足に悩む両チームらしい堅い展開。15分に相模原のユーリが負傷交代。敵だろうが味方だろうが怪我は見たくないが、千葉にとっての大きな脅威が早々に不在に。しかし19分、今度は米倉が負傷交代。調子のいいキーマンだけに痛い。19分、米倉OUT、溝渕IN。
溝渕は頑張れる選手なんだけど残念なプレイも多いんだよなぁ。キックの精度にかなりムラがあるし工夫も少ない。米倉がどのくらいで戻れるかわからないし頼むぞ。前半は両チーム共に決定機はなく、このまま0-0かなと思った41分の千葉のCK。見木のグラウンダーのパスに壱晟が飛び込むデザインされたプレイからこぼれを大槻が打つがGKがセーブ。これはビッグチャンスだった。
46分には相模原の左サイドからのクロスに頭で合わされるが枠外。結局0-0で前半を折り返し。千葉の支配率は70%を超えたが、だからといってこの数字は千葉のペースだったとは言えない。引いた相手に攻めあぐねるのが千葉なので相模原としてはこれでオーケーだろう。
得点力のない両チーム。1度も複数得点のない千葉。後半も我慢比べでワンチャンス、一つのミス、セットプレイ、これをモノにして先制したチームが大きく有利に試合を進めることになりそうだ。千葉のベンチにはブワニカ、ソロモン、岩崎、船山と控えているので期待したい。
悪い意味での千葉らしさ
千葉は後半の頭から2トップを交代。大槻OUT、ソロモンIN。福満OUT、船山IN。47分、小田が入れたクロスのこぼれを見木がダイレクトで打つも枠外。いいシュートだったが見木、あれを枠に持っていってくれ。惜しいじゃダメなんだよ。
52分、相模原のロングスローをニアですらされ溝渕がクリアしきれずシュートを打たれるが章太がナイスセーブ。こぼれを打たれるがさらに章太がナイスセーブ。しかしそのこぼれを押し込まれ痛恨の失点。セットプレイからミスも絡み千葉に重い1点がのしかかる。
60分、見木のカットインから壱晟がミドルを放つが枠外。62分、壱晟OUT、ブワニカIN。73分、小田のクロスにソロモンが頭で合わせるが枠外。ソロモンは随所に強さを見せていたしやっぱり面白い存在。ブワニカとの2トップは夢がある。
76分、見木OUT、小島IN。結局こじ開けることは出来ず0-1の敗戦となった。いい流れになって来た所で勝たないといけない相手に負けてしまう。悪い意味での千葉らしさが出た試合だった。ボールを持たされると攻めあぐね雑な攻撃も多くなる。セットプレイもキックの質が良くないため活かせない。相模原はしてやったりだろう。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
攻撃に多くの人数をかけることができていたと思いますが、いつも言っているとおり、敵陣のバイタルエリアに入った時に細かい部分、そういうプレーができませんでした。そういう部分においてはもっといろいろやっていかなければいけないと思います。
―― ホーム5戦未勝利。昇格組の2チームに敗れるという状況を、指揮官としてどう考えますか?
とても残念でもどかしく感じています。もちろん負けたくて負けたわけではありませんし、強い意志を持って準備してきました。本当にこういう結果になってしまった責任を強く感じていますし、選手たちにどうアプローチしなければならなかったのか、それを考え直さなければならない試合になったと思います。
スタンドにいたサウダーニャはこの試合をどう見たかな。攻撃はこの状況だからサポーターの期待値は高いぞ。いきなり大活躍を求めるのは酷だが攻撃を活性化して欲しい。次節はアウェイでの新潟戦。ここまで10試合無敗で26得点7失点という驚異的な数字で首位に立つチームだ。新潟が引くことはないだろうしむしろ千葉にはやりやすいのでは。初黒星を付けてくれ。