徳島 0-0 千葉
徳島は残り3試合という大詰めの現在、2位と勝点差5を付け堂々の首位に立っている。今日の試合に勝利すれば昇格決定。他会場の結果次第では優勝も決定するという大一番だ。しかし残り試合の状況によってはまだ昇格を逃す可能性もあるため、なんとしても今日ホームで昇格を決めたいだろう。
一方の千葉は13位という中の下という位置にいるが、来シーズンへ繋げるためにももう少し順位を上げたい所だ。目の前で相手チームの昇格、優勝で盛り上がるスタジアムを見るわけにはいかない。上位いじめで昇格争いを盛り上げ意地を見せたい。
スタメンは前節から1人変更。GKに章太。DFは右から増嶋、新井、鳥海、下平。ボランチに熊谷と田口。右に堀米、左にアラン。2トップにクレーベと船山。コロナ関連で使えない選手もいるがベンチにも攻撃的なメンツが揃い、戦う準備は出来ている。
試合は立ち上がり千葉のいい守備もあり一進一退。14分、徳島の右サイドからのクロスを章太と新井が接触し、こぼれを打たれるも枠外。20分、徳島にいいくさびを入れられた所からミドルを打たれるが枠外。
徐々に徳島がボールを持ち千葉が受ける形に。23分、堀米のCKに増嶋が頭で合わせるも枠外。39分には徳島の左サイドからのクロスでピンチを迎えるが鳥海がなんとか触りシュートを打たせない。前半ATにも徳島の右サイドからのクロスをボレーで打たれるが章太がしっかりキャッチ。
前半は両チーム共、決定機と呼べるほどのチャンスはなかった。ボールは徳島が65%保持したが、低い位置で持たせていたので自由に回されたという感じもなかったし、千葉も立ち上がりから高い集中力でしっかり守れていた。
ただ今日の試合だけじゃないけど、0-0の前半から章太が時間稼ぎのようなプレイをしていて、おそらくチームとしてなるべく0-0のまま進めたいということなんだろうけど、0-0の前半からそれやるの?という思いにもなる。0-0だし前半だし攻めようぜ。
何も起きなかったが意地は見せた
50分、徳島のいい位置でのFKは枠外。57分、堀米OUT、為田IN。心を燃やせ、為治郎。64分、下平のクロスをクレーベが頭で落とし船山がダイレクトで打つも枠外。79分、アランOUT、山下IN。増嶋OUT、米倉IN。
81分、田口がイエローを貰い、累積8枚で2試合の出場停止。残り2試合は田口抜きでの戦いになる。84分、船山OUT、川又IN。前線に高さのある選手を揃えた。85分、下平のクロスに山下が頭で合わせるが枠外。
結局両チーム大きな動きもなく0-0のスコアレスドローで試合終了。シュートも少なく決定機もほぼなく、内容としては守っただけのおもしろくない試合だったが、目の前で昇格や優勝を見せられるという屈辱は受けずに済んだ。アウェイで首位相手にドローなら御の字なのが今の千葉だ。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― 前からプレッシャーをかける守備と相手を引き込むブロックのバランスについて、今日の試合をどう評価しますか?
うまくいったと思っています。全体的に守備が安定してきていることは間違いありません。ただ、攻撃についてはやはり課題があります。あまりにも低い位置でボールを奪うことで前に出るまでの距離が長くなってしまいますし、そこは我々が引き続き修正しなければならない点であると考えています。
攻撃に関しては残り2試合で劇的に改善することもないし、来シーズンへの大きな課題として残るね。選手の補強なのかチームとしてのメンタルの変化なのか、何かを変えない限り来シーズンも上位進出は難しくなるだろう。