佐藤寿人選手の現役引退について
佐藤寿人の2020シーズンでの現役引退が発表された。
2020年シーズンをもって21年間のプロサッカー選手としてのキャリアを終える事を決めました。
小学生の頃にJリーグが誕生し、カズさんとゴンさんのプレーに目を輝かせ、たくさんの夢を与えてくれたJリーグの舞台で選手として21年という長い時間をプレー出来た事、とても幸せな時間でした。
ジェフのアカデミーで過ごした6年間で素晴らしいスタッフと出会えた事でプロサッカー選手になる事が出来ました。
ただ、自分自身はプロ入りの2年間と復帰した2年間でジェフの為に活躍出来なかった事はとても悔しく申し訳なく思います。
今はクラブが難しいサイクルの中にいると思いますが、誰よりもジェフを愛する兄が必ずファン・サポーターの皆さまをJ1の舞台に導いてくれると思います。
これまで在籍したクラブへの想いも述べさせていただきます。
セレッソ大阪での1年間は素晴らしいチームメイトの中でプレー出来た事でたくさんの事を学ぶ事が出来ました。
レンタル移籍で活躍していない状況にもかかわらず、いつも温かく見守ってくれていたセレッソのファン・サポーターの優しさを忘れる事はありません。ベガルタ仙台での2年間はプロサッカー選手としてプレーする喜びをたくさん感じる事が出来ました。
スタジアムがベガルタゴールドに染まる景色は選手を勇気づけるものでした。
これからも変わらずクラブを支えてほしいと思います。12年間プレーしたサンフレッチェ広島。
その長い年月だけではなく、共に喜び、共に苦しみ、ファン・サポーターと共闘していった先に辿り着いた2012年の初優勝。
そしてユニフォームに光り輝く3つの星。
愛する広島の皆さまに、いつかただいまと言える日を楽しみにしています。名古屋グランパスでの2年間はクラブにとって唯一無二の存在、楢崎正剛さんとグランパスがいるべき場所に戻る為に共に戦えた事、素晴らしいチャントで背中を押してくれた事、とても感謝しています。
ゴール裏で「風」を一緒に歌うのが最高の瞬間でした。これまで指導して頂いた、コーチ、監督。
21年間プレー出来る状態を作ってくれたメディカルスタッフ。
いつも誰よりも早くクラブハウスに来て準備してくれているマネージャー。
チーム作りの為に時には厳しい判断をしなければならない強化部。
クラブの為に働いてくれている社員の皆さま。
クラブを支えてくださっている地域やスポンサー、パートナー企業の皆さま。
Jリーグをここまで創り上げてくださった関係者の皆さま。
ピッチで対戦した多くのサッカー仲間。
いつも口うるさい要求に耳を傾けてくれたチームメイト。
全ての人に感謝しています。
最後に大きな怪我なく丈夫な身体に産んで育ててくれた尊敬する両親。
最高の兄貴で最高のライバルである勇人。いつも笑ってそばにいてくれた妻と3人の子供達、ありがとう。
寿人が引退。ついにこの時が来たかという感じだ。ジェフが生み出した言わずと知れたJリーグのレジェンド。Jリーグ通算で559試合に出場。220得点。J1リーグ通算得点数は歴代2位。もう文句の付けようがない。生粋の点取り屋。これぞストライカー。
ジェフユースでゴールを量産する寿人のプレイを見て、今後10年ジェフのFWは安泰だと思った。しかしトップに上がってもなかなかチャンスを貰えない寿人は出場機会を求めわずか2シーズンでジェフを去った。あの時のショックはデカかったよ。その後の仙台や広島での活躍を複雑な思いで見ていた。
そして2018シーズンに寿人は千葉に帰って来た。文句の付けようのないキャリアを持つ寿人だが、実はジェフでは4シーズンで6得点しかしていない。コメントにもあるようにジェフで活躍出来なかったのは残念だね。
寿人はワンタッチゴーラー。自分一人でなんとかするタイプではなく、いいタイミングでいいパスが出て来てこそ、その真価を発揮する。戻って来てからの2シーズンは寿人を活かすようなサッカーが出来なかった。
プロ生活21年、キャリアを見ても大きな怪我もなく、170cm、65kgという体で厳しい世界を戦い抜いた。ジェフで育ち、ジェフのユニフォームを着てプロになり、最後にジェフのユニフォームを着て引退する。ジェフが育てた偉大なるレジェンド、本当にお疲れさまでした。