千葉 0-1 長崎
2020シーズンのJ2も残り8試合。長崎は勝点63の3位。2位と3位が天と地の差なのは毎年のことだが、今年はプレーオフがないため3位では意味がないと言っていいほどの差がある。長崎はここ7試合を5勝2分負けなしで来ていたが前節は琉球に敗戦を喫した。2位との勝ち点差は5。勝ち続けるしかない。
下位グループで上がったり下がったりの低空飛行を続ける千葉は2連勝中。千葉は残り試合で少しでも来シーズンへの期待を感じさせる試合をしなければならない。ここまでホームで4勝9敗4分と、17試合で4回しかサポーターに勝利を見せられていない。今日を含めてホームは残り4試合、全部勝て。
スタメンは前節から1人入れ替え。GKに章太。DFは右からゲリア、新井、鳥海、安田。ボランチに田口と熊谷。右に堀米、左にアラン。2トップはクレーベと船山。長崎は得点数もリーグ3位の破壊力。熊谷を入れることで中盤の守りを強固にしたい。
試合は立ち上がりから予想通り長崎がボールを持つ展開。しかしチャンスを作ったのは千葉。21分、左サイドで安田が縦に突破し入れたクロスにクレーベが飛び込むもGKがキャッチ。23分にも船山が入れたクロスにまたもクレーベが頭で競り勝つがGKがセーブ。
直後の堀米のCKをニアですらし、こぼれを新井がボレーで狙うもGKに弾かれ、クレーベがオーバーヘッドで狙うも枠外。30分、堀米のFKにニアで田口が頭で合わせるがまたしてもGKに弾かれゲリアが詰めるも枠外。チャンスは作れているが決め切れない。
34分にようやく長崎のチャンス。中央から大竹に強烈なミドルを打たれるが章太が横っ飛び右手一本でナイスセーブ。前半は長崎が61%ボールを持ちパス数も千葉の倍以上だったが、やりたいことが出来ていたのは千葉だった。長崎はシュート2本で枠内1本。千葉はシュート8本で枠内5本だ。1点欲しかった。
結局は決め切る力の差が勝敗を分ける
前半のリズムのまま行きたかったが51分、中央からスルーパスを通され名倉に抜け出され失点。53分にも細かいパスからシュートを打たれるが章太がキャッチ。64分、堀米OUT、米倉IN。カイオ・セザールはいい選手だなぁ。
74分、ゲリアがドリブルで持ち上がりファウルを貰いFK。こういうドリブルもっとしてくれ。このFKを田口が入れ、クレーベが競ったこぼれをゲリアが折り返すも米倉が押し込めず。83分に3枚代え。田口OUT、壱晟IN。アランOUT、見木IN。熊谷OUT、川又IN。
終盤は千葉が押し込む形が続いたが結局こじ開けられず0-1の敗戦。内容的には決して悪くなかった。長崎に高い位置でボールは持たれたが決定機は少なかったし、逆に千葉はあと一歩まで迫っていた。それでも我慢して守りチャンスを決め切る長崎。決め切れない千葉の差が出てしまった。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― 上位にいる長崎との差をどのように感じましたか?
大きい差はないと思っています。選手の距離感、ボールを出し入れするタイミングや技術、そういう細かい差はあると思いますが、そういう部分にも大きな差はないと思っています。
今日の試合に関しては確かに大きな差は感じなかった。それでも千葉はパスが少しずれてスムーズな攻撃に繋げなかったり、マイボールを簡単に相手に渡したりと、監督の言う細かい差の積み重ねが結局3位と15位という大きな差を生むことになる。小さなミスにもこだわって、今日のような試合で勝点を拾えるようにならなければいけない。