千葉 1-2 磐田
磐田は36試合を終えて勝点51で9位に着けている。引き分けが15(リーグトップタイ)と多く、負けないが勝ち切れないといったところか。ここ最近の試合を見ても、12試合でわずか1敗しかしていない。残念ながら今シーズンのJ1昇格はすでに消滅してしまっているが、来シーズンへ向けこの調子を維持したいだろう。
一方の千葉は引き分けが6しかなく(リーグワースト2位タイ)、14位に沈んでいる。勝てるなら引き分けは少なくてもいいが、勝つのはもちろん劣勢の試合を引き分けに持ち込んで勝点を拾う試合も増やしたい。
スタメンは前節から攻撃の選手を5人入れ替えた。GKに章太。DFは右からゲリア、新井、鳥海、安田。ボランチに田口と小島。右に矢田。左に見木。2トップに山下と川又。磐田はなんといっても遠藤保仁が楽しみだ。遠藤のプレイをJ2で見られるとは。今日は活躍しないでね。
試合は予想通り磐田がボールを持ち千葉が受ける展開。千葉は前からプレスをかけるというよりはやや引いて受けるような形。20分、磐田の左サイドからのクロスに小川にキレイに合わされ失点。クロスもシュートもフリーでやられ完璧に崩された。
24分、楔の入ったところから裏を取られピンチを迎えるがゲリアが戻ってブロック。前半で追い付きたい、少なくとも1失点で我慢したい40分、磐田の右サイドからエリアに侵入され、1人スルーし遠藤が左足でミドルを蹴り込み2失点目。またもや完璧に崩された。
前半を見た限り、こりゃ今日は勝ち目ないわ。というような出来だった。力の差がはっきりと目に見えた。どれだけボールを持たれても失点しなければ千葉ペースとも言えるが、前半だけで2失点しては話にならない。
エンジンかけるの遅すぎ問題
後半の頭から川又OUT、クレーベIN。矢田OUT、アランIN。小島OUT、熊谷IN。この3枚代えが功を奏し49分、田口の速いパスを見木が見事なトラップで収め、ドリブルで持ち上がりスルーパス。アランが豪快に蹴り込んで1点差に迫る。アランはシーズンの最初からこういうプレイしてくれよ。
磐田の勢いが落ちたこともあり千葉が攻勢をかける。57分、安田が左サイドからカットインしシュートを打つも枠外。68分、山下OUT、船山IN。78分、アランのクロスにクレーベが頭で合わせるが枠に飛ばず。89分、見木OUT、ミンギュIN。
後半ATにはこぼれをクレーベがオーバーヘッドで狙うもGKがキャッチ。結局後半はだいぶ良くなったがまたもや引き分けに持ち込むことは出来ず敗戦となった。最終的にシュート数は磐田が5本。千葉は10本。しかし2点ビハインドで後半になってからエンジンをかけても遅い。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― 前節からメンバーを変えたことによって守備がうまく機能しなかったということですが、戦術的な部分ではどこに問題があったのでしょうか?
前から行く時とそうでない時の使い分けは選手たちで判断しなければならないところがありますし、ボール保持時には前線でしっかり収めることが重要です。前線につないでは奪われるというシーンが増えてしまったので、それによって選手たちが疲れてしまったと思います。
熊谷アンドリュー選手
―― 前半外から見ていて感じたことは?
全体的にボールに行けていなかったし、相手を自由にさせ過ぎてしまっていると感じました。負けている状況でもあったので、球際を強くいこうと考えていました。選手たちの間でも、後ろから簡単に蹴られていたので、もう少しボールにいかないとダメだという話をしていました。
熊谷の言う通りボールに行けず中途半端な守備だった。あえて行かない選択なのかなとも思ったけど違うのかな。磐田のボール回しが上手いのもあるが、気持ちよくやらせすぎたね。それにしてもホームで勝てんなぁ。