千葉 1-5 水戸
水戸は24試合を終え勝点31の12位と中位に着けているが、特質すべきは得点力で38得点は首位の徳島と並んでリーグトップの数字だ。しかし35失点は下から5番目の数字で、失点の多さが上位争いに絡めない原因になっている。
一方の千葉も内容的に安定せず、ここ3試合は1勝1敗1分で得点1失点1という内容になっている。得点が少ないだけでなく得点機も少ないので攻撃を改善しなければ上位浮上はないだろう。攻撃力のある水戸相手にまずは守備を安定させ攻撃に繋げたい。
スタメンは前節から1人の入れ替え。GKに章太。DFは右から本村、ミンギュ、鳥海、安田。ボランチに田口と見木。右に矢田が入り、左に為田。2トップには船山が入りクレーべとコンビを組む。前線をいじったことで攻撃が活性化することを期待したい。
試合は1分、為田のクロスのこぼれを矢田が落とし田口がミドルを打つも枠外。立ち上がりの千葉はセカンドボールも拾えていたし悪い入りではなかった。徐々に水戸が押し込んでくるが、水戸は攻撃に顔を出す枚数も多いし、ペナルティエリアに入ってくる枚数も多い。得点が多いのも納得だね。
23分、水戸のCKをクリアするが、ダイレクトで強烈なミドルを打たれ失点。これはシュートを褒めるべきか。先制されると勝てない千葉にまたもや重い先制点が伸し掛かる。ここで我慢しなければならないが直後の26分、ミドルのこぼれに詰められ失点。濡れたピッチの嫌なバウンドのシュートだったが、願わくば章太にはもう少しサイドに弾いて欲しかった。
40分にも崩された所から決定的なシュートを打たれるが章太がナイスセーブ。そこからのカウンターで船山が持ち上がり為田がクロス。中で待っていたクレーべが高い打点で頭で合わせるがGKのファインセーブに防がれてしまう。クレーべを使うならこの形をたくさん作らないとね。やっぱり強いよ。
前半AT、安田のパスミスからカウンターを食らい3対1の形を作られ、クロスが対応した田口の手に当たりPK。これを決められ3失点目。もはや前半だけで勝負あり。田口は責められない。安田は試合開始直後にもパスミスで危ない場面を作られているし、今日は集中力に欠けていた。
シーズン最多失点で崩壊
59分、ボールを奪って攻撃に行こうとした所で田口が奪われ右サイドから入れられたクロスに残っていたンドカ・ボニフェイスに頭で合わされ4失点目。冷たい雨の降るホームで地獄を見せられる千葉サポーター。
62分に3枚代え。為田OUT、堀米IN。船山OUT、山下IN。矢田OUT、アランIN。しかし直後の65分、水戸の左サイドから文句の付けようのない程キレイに崩され5失点目。怒りを通り越し心が無になる千葉サポーター。
67分、左サイドからアランが入れたクロスがファーにこぼれ、堀米がカットインし左足一閃。なんとか一矢報いた。77分、見木OUT、熊谷IN。81分、クレーべOUT、増嶋IN。結局このまま試合終了。1-5の大敗となった。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
この一週間何をやってきたのかと感じるくらいの信じられない差があったと思います。もう一度奮起して、また次の試合に向けた準備をしたいと思います。
この一週間で攻撃のテコ入れもしたらしいが残念ながらその成果は見られなかった。守備をベースにするチームが前半だけで3失点。ホームで5失点という屈辱。メンバーを固定して連携を高めたいはずだがなかなかバリエーションに富んだ攻撃にならない。今日の5失点で失点32になり、失点数も22チーム中17位と守備を重視しているチームとは思えない数字になってきた。
それでも下を向いている暇はない。今日からまた中3日、中2日の5連戦だ。順位もまだまだ団子で連勝すれば一気に上る。もう一度守備から見直し強いメンタルで闘って欲しい。自信を持て。俺達はこんなもんじゃない。