福岡 1-0 千葉
福岡は28試合を終え勝点56で首位に立っている。得点33は千葉の31と大して変わらない数字だが、失点20はリーグ最少だ。9月2日に千葉と引き分けた後、怒涛の12連勝。前節町田に引き分けたが負けなしを続けている。なんとしても千葉が黒星を付けたい。
一方の千葉は水戸戦で5失点した後は3試合連続無失点で1勝2分と守備が安定してきた。福岡も千葉も先制すると強いというデータがある。堅い守備の福岡に対し我慢しながら守り、少ないチャンスを決め切りたい。上位をいじめてリーグを盛り上げよう。
スタメンは前節と変わらず。GKに章太。DFは右からゲリア、ミンギュ、新井、安田。ボランチに小島と熊谷。右に矢田、左に為田。2トップに山下と船山。前節で流れを変えてくれた見木や壱晟もベンチに控えている。
4分、スローインを受けた安田のクロスに残っていた新井が頭で合わせるが枠外。10分、為田が左サイドの裏を取られ、マイナスのクロスを松本に合わされ失点。完璧に崩された。やりたくなかった先制点を早々に取られる厳しい展開。
立ち上がりこそ悪くなかったが徐々にセカンドボールを拾われ押し込まれる。26分、福岡のCKのこぼれをミドルを打たれ、山岸に角度を変えられるが章太がセーブ。33分、ゲリアのパスミスを奪われカウンターを食らい、一度奪うがすぐ奪い返されシュートを打たれるも章太がセーブ。ミスが重なる。
41分、サロモンソンのFKがいいコースに飛ぶが章太が横っ飛びセーブ。46分、ルーズボールを競りに行った上島が安田に乗り上げ危険な落ち方をし、担架で運ばれ負傷交代。試合後の情報によるとどうやら重症ではないようで一安心。
前半の千葉は早々に失点する展開になったが、その後しっかり集中し1失点で前半を終えた。攻撃に関しては山下へのロングボールもドウグラス・グローリに跳ね返され繋がらなかった。決して悪い内容ではなかったが、出足や縦への推進力は福岡のほうが優勢に感じた。
実力通りの妥当な結果
後半の頭から小島OUT、壱晟IN。前節のいい流れをチームに持ち込んでくれ。51分、安田と熊谷で左サイドを崩しクロス。中で受けた船山からのパスを壱晟がダイレクトでミドルを打つも枠外。フリーで打っているので枠に持っていかないといけないシーン。
55分、千葉の左サイドを福満に抜け出されクロスからのシュートをGK前で角度を変えられるがギリギリ枠外で救われる。57分、為田のクロスに中で山下が合わせ切れず枠外。59分、新井の単純なパスミスからカウンターを食らいクロスにヘディングで合わされるが新井がブロック。
69分、為田OUT、見木IN。76分、左サイドでボールを受けた見木がドリブルで突っかけDF2人の間を割って入りマイナスのクロスを山下へ。絶好のチャンスも山下のシュートは大きく枠から外れた。これを決め切ってこそエースだぞ山下。
91分、船山OUT、寿人IN。矢田OUT、増嶋IN。結局追い付くことは出来ず1-0の敗戦。終わってみれば、まぁ妥当かなという感じだ。スコアこそ1-0だが一つ一つのプレイの精度や強度にはやはり首位と下位の差を感じた。
スタッツを見るとシュート数は福岡11、千葉9と差はないが、枠内は福岡10、千葉2になっている。2本あったか?ってくらい印象にない。今シーズンは上位勢との対戦では力の差を感じる試合ばかりだったが、今日も改めて小さいようで大きい差があるなと感じた。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― 先ほど指摘された両ボランチの攻撃参加について。
状況によって違いますが、前に出られるタイミングで的確に出られたらどうだったか。
ペナルティーボックスに飛び込むだけではなく、ハーフウェーライン付近でももう少し攻撃的な姿勢が必要だったのではないかと思います。
ボランチだけじゃなく、0-0の状況ならともかくリードされている時、特に終盤はもっとリスクを負ったプレイが見たいね。殺るか殺られるか。あとやっぱり見木はサイドでスタメンで見たいわ。もしくは2トップが機能しているとは言い難いので1トップにしてトップ下を置いてもいいんじゃないか?
一週間空いての次節、岡山もここ6試合負けなしで来ている。5連戦の初戦を攻守においていい内容で勝利し勢いを付けよう。