京都 2-0 千葉
京都はここ6試合勝ちがなく勝点21の13位。今シーズンから新ホームスタジアムである「サンガスタジアム」が完成。そのサンガスタジアムでは4勝2分と負けなしで来ている。自信のあるホームでひさびさの勝点3が欲しい所だろう。
一方の千葉もここ4試合を1分3敗と勝利から見放されている。層の厚さを売りに夏場で他クラブとの違いを見せたかったが、違いを見せるどころか失速している。京都にひさびさの勝点3を与えるわけにはいかないし、サンガスタジアムでの初黒星を付けなければならない。
スタメンはターンオーバーで前節からフィールドプレーヤー10人を総入れ替え。GKに章太。DFは右から本村、岡野、鳥海、下平。ボランチに熊谷と見木。右に矢田。左に為田。2トップは寿人とソロモン。
試合は京都がヨルディ・バイスの素晴らしいサイドチェンジで左右に展開しピーター・ウタカにボールを集める。千葉はソロモンにボールを当て寿人を活かしたい。っていうか実況がたいしたチャンスでもないのにうるさくて耳障り。テンション上げるのはビッグチャンスの時だけにしてもっと冷静に実況してくれ。
10分、インターセプトから持ち上がった本村がミドルを打つもGK正面。いいぞ、他人任せにせず自分で行け。17分、ルーズボールに対してソロモンが強さを見せマイボールに。中に入れたパスに矢田がダイレクトでミドルを打つもGKがセーブ。
20分、熊谷が足を痛め交代。熊谷OUT、田坂IN。自力で歩いてはいたが前節アンカーで効いていたので残念だ。サンガスタジアムいいね。座席が紫でソーシャルディスタンスでも満員に見える。誰かフクアリの座席黄色に塗って来て。
ボールは持たれたが0-0で問題なく進んでいた40分、GKからのパスを受けた下平がレナン・モッタにボールを奪われ、受けたピーター・ウタカがゴールに流し込み失点。最終ラインのベテランがやってはいけないミスでゲームプランが崩れた。
京都は前半ATにレナン・モッタが負傷交代。かなり効いていたので千葉にとっては有利になるかと思った直後の49分、京都のCKを森脇にニアで合わされファーのポストに跳ね返った所をヨルディ・バイスに頭で押し込まれ痛恨の2失点目。痛すぎる。
実に、弱い
結論から書くと完敗である。後半に関しては特に書くこともない。チャンスらしいチャンスがなかったからだ。82分の田坂のミドルがバーに弾かれた場面くらいかな。2点ビハインドで後半に入ってからも、後ろのバランスを崩してでもリスクを冒して攻めに行くような姿勢も見られなかったし、まるで0-0のような戦い方だった。
意地でも1点を取りに行くというよりは、3失点目はしたくないというように感じた。崩されての失点はしていない。1失点目はミスだし、2失点目はセットプレイだ。でもミスだろうがセットプレイだろうがキレイに崩されようが同じ1失点である。失点が増えているという現実を見ないといけない。
暫定で15位。中位から下位に落ちて来た。さすがに2位以内での昇格はとっくに絶望的だが、当初の目標である6位まではまだ勝点差6しかない。プレーオフはなくても、来シーズンに繋げるためにも若手をどんどん使うべきだ。
それにしても京都はセンターラインの外国人3人がしっかり核になっててうらやましい。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
試合を全体的に見たときに、正直、「全員で戦う」という雰囲気を感じませんでした。
私自身から何かをアナウンスしたとしても、選手一人ひとりから自発的な意欲が出てこなければいけません。私の話すことがうまく伝わっていないのか、選手たちの意欲が湧いてこないのか、そのあたりについてもう一度話す必要があると思います。
全員で戦う。自発的な意欲。こんなの技術や戦術以前の問題だからなぁ。選手達も生活がかかってるし手を抜くなんてことはない。みんな必死でやっているのはわかっている。ただそれがチーム全体として見えなかったのも事実。
厳しい時期に入っているが、もう一度意思統一し直してチーム一丸となって戦う姿勢を見せてくれ。