千葉 1-2 山口
過密日程で試合をこなし今日でシーズンの半分を折り返す。山口は20節を終えて勝点16で最下位と苦しんでいる。失点36というのが大きな要因だろう。今シーズンは何位になろうと降格はないが、来シーズンに繋げるためにも攻守での改善が求められる。
一方の千葉は6試合勝ちなしの後は2連勝と再び結果を出し始めた。今シーズン2度目の3連勝に向けホームで最下位相手に負けるわけにはいかない。しかし昨シーズンは山口に2敗し、2試合で8失点と相性が悪かった。気を抜くことなくしっかり勝ち切って欲しい。
中3日での試合だが千葉のスタメンは前節から2枚を代えるにとどめた。GKは章太。DFは右から本村、岡野、鳥海、安田。ボランチに田口と見木。右に安田、左に為田。2トップは山下と川又。ベンチには壱晟が入っている。
試合は4分、高い位置で矢田が奪い左サイドの為田へ。為ちゃん得意の形でカットインし強烈なシュートを放つもGK正面。為田は打開する所まではいいけどその後の精度が欲しい。9分、中央にスルーパスを通され決定機を作られるがオフサイドで救われる。
立ち上がりは山口ペースかなと思ったが徐々に千葉がボールを持ちそれなりにいい流れを作れていた。40分、田口のCKに山下が頭で合わせるが合わせきれず枠外。前半で1点が欲しい展開だったが0-0で折り返し。
前半は千葉が58%ボールを持ち、シュートも山口の3本に対し千葉は6本と優位に進めていた。しかしこういう流れの時にしっかりリードしておかないと後半に響くのはいつものこと。後半どちらが先制するかが大きく勝敗を分ける。
妥当な敗戦
後半の頭から川又OUT、クレーべIN。61分、ロングフィード1本で浮田に抜け出された所から左に展開。ふわっとしたクロスにファーで高井に頭で押し込まれ失点。微妙なコースに章太は出られず、安田は後ろから来る高井が見えておらず競り切れなかった。
64分、矢田OUT、堀米IN。1失点で我慢したかった所だが66分、左サイドから完璧に崩され失点。千葉は全体に活力がなく攻撃の形も作れない。80分、山下OUT、船山IN。安田OUT、田坂IN。81分、橋本に中央を長いドリブルから岡野もかわされシュートを打たれるが枠外で救われる。
86分、岡野OUT、増嶋IN。87分、田坂のFKは枠外。90分、為田の左サイドからのクロスをファーで堀米が折り返しクレーベが頭で合わせるもGKがセーブ。なんとか1点でも返したい93分、増嶋のロングスローのこぼれを船山が左足ボレーで蹴り込み意地の1点。素晴らしいボレーだった。
しかし反撃もここまで。前半はいい形も作れていたが、全体を通して見れば千葉に見るべき所は少なく内容的に妥当な敗戦だった。中3日でまたすぐ試合がある。今日の結果でまたメンバーを代えてくるかな。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― シーズン前半戦が終わりました。
もう半分終わってしまったのかという感じです。結果が良ければ嬉しい気持ちになれますが、そこまで結果が良くないので。悔しい気持ちが大きいです。選手たちは頑張っていますけれど、毎試合、波があることを感じているので、選手の起用についてもなかなか難しいところがあります。そういう意味で、もっとうまく使い分けしなければならないと思います。
監督のコメントには集中力、焦り、精神的、落ち着き、といったメンタル面でのワードも多く見られた。シーズンの半分を終え勝点26の14位。昇格圏の2位は遥か彼方で、現実的な目標である6位も遠い。数字、内容共に満足出来るものではないが、シーズン後半は組織的な守備に磨きをかけ、攻撃のバリエーションを増やし、タフなメンタルを身に付け、若手の成長を促し、なんとか一桁順位まで上がりたい。