2020 J2 第12節 ジュビロ磐田 VS ジェフ千葉 試合レポート

磐田 1-2 千葉

【ジェフ公式】【ハイライト】 2020明治安田生命J2リーグ第12節 ジュビロ磐田戦

昨シーズンJ1最下位という成績で6年ぶりにJ2に降格した磐田。今シーズンは第11節を終え7位に着け、ここ4試合負けなしと調子を上げているが、プレーオフがなく上位2チームのみがJ1に昇格という今シーズンのレギュレーションではこれ以上順位は下げられない。千葉のようにJ2の泥沼にハマらないためにも一年でのJ1復帰が責務だろう。

一方の千葉もここ2試合は2連勝(5得点無失点)と結果が出てきており、磐田戦の後は長崎(1位)、徳島(3位)、北九州(2位)と上位との対戦が続くので、磐田戦にしっかり勝利し、自信を持って上位勢に殴り込みをかけたい。

千葉は前節から章太とゲリア以外の9人を入れ替えてきた。GKに章太。DFは右からゲリア、ミンギュ、新井、安田。ボランチに見木と田口。右に米倉、左に船山。2トップに山下と川又。昨シーズン磐田に所属していた田口と川又に期待したい。恩返し弾頼むぞ。

磐田VS千葉 スタメン

試合は立ち上がりから攻守の切り替えの激しい展開。10分、磐田が右サイドへのロングフィードからクロス。ゲリアのクリアをルキアンに拾われ強烈なミドルを打たれるがクロスバー。

磐田はさすがにビルドアップやサイドチェンジ、クロスの質が高くボールを持たれたが21分、磐田の左サイドからのクロスをクリアしたボールを山下が川又に落としカウンター。川又が持ち上がり山下へ。山下から再び川又へ。これを上手いトラップで相手を外し左足で蹴り込み先制。2トップの2人で崩し切り川又の恩返し弾。

しかし28分、新井のなんでもないバックパスを章太が一瞬処理にもたつき、蹴り出そうとしたボールが小川にブロックされゴールに吸い込まれた。痛恨のミスだが、ここまで何度もピンチを救ってきた章太。こういう時こそ守護神のミスをフィールドプレーヤーが取り返せばいい。

32分、ショートコーナーからのクロスのクリアボールを拾われミドルを打たれるが章太がナイスセーブ。そこから右サイドへ展開されクロスを大井にドンピシャで頭で合わされるがクロスバー。

35分、磐田のCKのこぼれを安田がカット。深い位置からカウンター。安田が約70mをドリブルで持ち上がり、パスを出す選択肢も4人いたが自ら右足でフィニッシュ。サイドネットに突き刺した。実は安田も2013シーズンに磐田に所属していたので恩返し弾。

千葉は前半ミスでの失点だけだったが、磐田に18本のシュートを打たれ、クロスバーにも2本救われているので危なげなく守ったというよりはなんとか凌いだという感じだった。しかしミスを引きずることなく前半のうちに追加点を取り突き放したのは大きい。

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これぞユンサッカー

67分、磐田の右サイドからのクロスを大森に打たれるが章太がしっかりキャッチ。72分に3枚代え。山下OUT、為田IN。米倉OUT、矢田IN。船山OUT、鳥海IN。5バックに。5バックで守りに入る時間が早い気がするけど、ユン監督としては十分守り切れる自信があるんだろう。

千葉が後ろに比重を置いたことでほぼ磐田が攻め続ける時間が続いたが、単純なクロスや放り込みが多かったので千葉DF陣はことごとく跳ね返す。81分、川又OUT、ソロモンIN。88分、見木OUT、小島IN。

結局後半は3本しかシュートを打たせず狙い通りの展開で勝ち切った。これぞユンサッカー。ここ数年ザルだった守備が見事に整備されている。そして選手達も高い集中力で見事に守り切って見せた。心臓には良くないがこの勝ち方も気持ちいい。

最終的なスタッツはシュート数が磐田の21本に対し千葉は5本。支配率は磐田65%、千葉35%。パス数は磐田が642本、千葉が232本。磐田サポは「なんでこれで負けるの?」という、ここ数シーズン千葉サポが嫌と言うほど味わった感情を感じているだろう。支配率やシュート数はたいした意味をなさないのだ。相手より多く点を取った方が勝つ。

さぁ、怒涛の5連戦の序盤を3連勝という最高の流れで次節、首位長崎へと乗り込むことが出来る。今日の勝利で千葉は5位に浮上した。長崎戦は上位への挑戦ではなく、上位同士の対決だ。中2日のアウェイという厳しい条件だが、今の千葉なら誰が出ても戦える。自信を持って行こう。

監督・選手コメント

尹晶煥監督

―― 攻められる時間が長かったのは想定内?

前半に得点をしてから押し込まれる時間が続いたのですが、相手のシュートがバーやポストに当たるシーンがいくつかあったと思います。そこで決められていたら、そのまま大量失点していたかもしれません。

確かに今日は逃げ切ることが出来たが運もあったし、もっと精度の高い相手なら耐え切れなかっただろう。後半ももう少し自分達でボールを持つ時間を作ってコントロールしたかった。

安田理大選手

―― 失点後の雰囲気が落ちなかったことも良かったのでは?

そうですね。(新井)章太のミスがありましたけれど、今までアイツがいたからゼロで抑えられた試合は何試合もあるし、アイツがいなかったら失点になってた場面は何回もあったので。みんな、アイツのためにゴールを取って勝とうという気持ちはあったと思うし、俺もありました。そういうことも含めて、2連勝していたからチームの雰囲気はすごくいいと思います。

いいよいいよー。

川又堅碁選手

―― ゴールについて。

ちょっと長いボールだったんですけれど、しっかり決め切ることができました。(山下)敬大とは最近いろいろと話していて、距離感を意識したり、互いの良さを引き出し合おうということで、そのとおりの形でうまく取れたゴールだったと思います。

2トップの2人で取り切れたのは大きい。チームとして後ろに比重があるので前線のコンビネーションだけで取れるようになれば得点も増えてくるだろう。

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