千葉 3-0 松本
昨シーズンJ1だった松本は17位でシーズンを終え、一年でJ2に戻ることになった。今シーズンの松本は10節を終え2勝3分5敗。現在4連敗中で18位に沈んでいる。千葉戦で泥沼から抜け出したい所だろう。松本は前節から中3日で、中2日の千葉よりアドバンテージがある。
一方の千葉は4試合勝ちがないという悪い流れを断ち切り、前節で町田に完勝し10位に浮上。しかし中断後に未だホームフクアリで勝利がないので今日こそサポーターの前で勝利し、上位争いに顔を出したい。
中3日の千葉は前節から章太とゲリア以外の9人を入れ替えた。GKに章太。DFは右からゲリア、岡野、増嶋、下平。ボランチに壱晟と小島、右に矢田、左に為田。2トップはソロモンと寿人。誰が出ても勝てるという所を見せてくれ。
試合は松本がボールを持ち千葉が受ける立ち上がり。しかし7分、右サイドで矢田が戻りながら入れたクロスに寿人がニアで合わせ38才の先制点。矢田のクロスも寿人を活かすいいクロスだったし、そこに飛び込んでワンタッチで点を取る寿人らしいゴールだった。これが俺たちの寿人。
9分の松本のCK。GKの前で合わされ危なかったが枠外で救われる。20分、地味に武器になりつつあるゲリアのロングスローのクリアがファーに流れ、増嶋が頭でドーン！35才の追加点。これが俺たちの増嶋。ベテラン2人が仕事します。
24分、矢田からオーバーラップしてきたゲリアへ。ゲリアがダイレクトでGKとDFの間に素晴らしいグラウンダーのクロスを入れるが身長190cmのソロモンの足がわずかに届かず。2mに伸ばそ。
41分、高木利弥（松本にいるのね）のファーへのクロスをボレーで合わされるがサイドネットで救われる。前半は何本かいいくさびのパスを通されたけど、そこからしっかり遅らせてシュートまで行かせない組織的な守備が出来ていた。
前半の千葉はシュート2本で2点を取るという効率的なサッカー。ボールは62%松本に持たれたが、今シーズンはある意味それも千葉のペース、持たれても点を取られなければいい。そして松本があまり良くなかったね。
ホームはこうでなきゃ
後半の頭から寿人OUT、浩平IN。寿人はまだまだ期待出来る。67分、左サイドからのFK。矢田のファーへのキックに再び増嶋が頭でドーン！35才のダメ押しゴール。松本の監督である市船時代の恩師、布啓一郎の前で健在ぶりを見せつけた。
70分、高橋に強烈なミドルを打たれるが章太がしっかりセーブ。今日も頼りになります。75分に思い切った4枚代え。ソロモンOUT、山下IN。ゲリアOUT、ミンギュIN。矢田OUT、見木IN。為田OUT、米倉IN。下がった選手はみんないい仕事した。
92分、小島のパスミスからシュートを打たれるが枠外。最後までしっかり守り切って2試合連続のクリーンシート。今シーズン初の連勝となった。再開後ようやくホームでの勝利。松本が良くなかったとはいえ、3得点無失点は素晴らしい。ホームはこうでなきゃ。
ここから磐田、長崎、徳島、北九州と上位との試合が続く。千葉の真価が問われるし、ここでしっかり勝点を積み上げれば一気に上位争いに絡むことも出来る。まずは磐田戦。2連勝（5得点無失点）のいい流れに乗って自信を持って戦おう。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― スタメンを9人入れ替えました。それに対する不安はなかったのでしょうか？
このチャンスを選手たちがよく活かしてくれたと思いますし、選手の起用法についての幅が広がったと思います。
岡野や壱晟がしっかりやれていたし、ゲリアが調子を上げているのもいい。ポジション争いが熾烈なのはいい事だ。
佐藤寿人選手
―― ゴールシーンは相手DFとGKの間の距離が1メートル程度しかなかったと思いますが。
DFの選手はGKにプレーしてほしい、逆にGKはDFにプレーしてほしいという微妙な位置なので、そこにボールを入れることとポジションを取ることは点を取るために大事です。その意思疎通が、あのタイミングでは旭としっかりはかれていたので。ゴールを奪う時には、そういう1つのアイデアやトライが必ずあるし、そこは監督も試合前に話をしてくれていました。チーム全体でそういう意識を持てていたと思うし、前半にソロモンの惜しいシーンもありましたよね。サイドを使って仕留めるというシーンはいくつか出せたと思います。
ソロモンよ、偉大なる先輩に学べ。
