2020 J2 第14節 ジェフ千葉 VS 徳島ヴォルティス 試合レポート

千葉 1-2 徳島

【ジェフ公式】【ハイライト】 2020明治安田生命J2リーグ第14節 徳島ヴォルティス戦

徳島は第13節を終え3位という好位置に着けており、ここ5試合負けなしと好調だ。リカルド・ロドリゲス体制になり4年目を迎えさらに成熟度を高めている。昨シーズンは4位という好成績でシーズンを終えたがプレーオフで敗れJ1昇格を逃した。今シーズンはプレーオフがないため、2位以内に入るべく高いモチベーションで千葉に乗り込んで来る。

一方の千葉は3連勝と波に乗っていたが、前節は首位の長崎相手に何も出来ず完敗した。安定した試合運びが出来ず自分達で苦しい状況にしてしまうことも多い。徳島は黒星を付けるのがむずかしい相手だが連敗は許されない。

千葉のスタメンはまたもやターンオーバーでフィールドプレーヤー10人を入れ替えた。GKに章太。DFは右からゲリア、ミンギュ、新井、安田。ボランチに田口、見木。右に堀米、左に船山。2トップは山下と川又。

千葉VS徳島 スタメン

試合はボールを繋ぐ徳島とカウンターを狙う千葉とで一進一退の展開。19分、川又の上手い入れ替わりから山下に繋ぎシュートを打つもDFがブロック。これを堀米が拾い入れたクロスに川又が頭で合わせるもGK正面。

29分、徳島が中央を崩しスルーパスを受けた杉森がGKをかわし無人のゴールにシュートを打つも、安田がギリギリでカバーしブロック。完全にやられた場面だったが安田が救った。

33分、田口のFKのこぼれを船山がクロス、川又が頭で合わせるもGK正面。この際、川又が相手DFと頭同士をぶつけ、治療後一度ピッチを出るもすぐ戻った。しかし42分、やはり川又がプレー続行不可能に。頭だけに心配だ。川又OUT、クレーベIN。

川又の負傷で5分と長い前半AT、このまま終えてもオーケーだったが、右サイドから田口が素晴らしいクロス。クレーベがニアで引き付け、空いた中央に入ってきた船山が頭で合わせ先制。クレーベからビンタの祝福を受ける仲のいい2人。

0-0で終えてもいい展開だったがATに先制するという最高の形。内容的にもボールは持たれたが、やはりこのメンバーの方が機能する。先制すると強いという所を見せ、願わくば追加点を取って逃げ切りたい。

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勝ちパターンの崩壊

52分、徳島がエリアのすぐ外のFKを直接狙うが章太がセーブ。53分、山下が競ったルーズボールをクレーベが拾い再び山下へ。強烈なミドルを放つもGKがセーブ。55分、千葉のカウンター。堀米が右サイドから長いドリブルで中央へ。右にクレーベ、中央に山下がいたが、大外の左でフリーの船山に最高のお膳立てパス。しかし船山がこれを決め切れず。

58分、徳島の右サイドからのクロスを佐藤にドンピシャで頭で合わされるが章太がスーパーセーブ。至近距離からのシュートに片手一本素晴らしい反応だった。64分、右サイドからエリアに侵入されシュートを打たれるも章太がブロック。こぼれを打たれる決定的なピンチもバーの上で救われた。

70分、船山OUT、為田IN。山下OUT、鳥海IN。5バックに。またもや早い時間での5バックで後ろに比重を置く交代。しかし直後の72分、徳島の右サイドからのクロスが左サイドまで流れた所から入れたクロスが千葉DF陣の間を抜け垣田に合わされ同点を許す。

ホームということを考えればもう1点取り突き放しに行って欲しい所だが、後ろに比重を置いた千葉に前への推進力はなかった。90分、堀米OUT、矢田IN。見木OUT、小島IN。このまま同点で終えても逃げ切れなかったという印象の残る試合だが、94分に悪夢。徳島のCKをドゥシャンに頭で合わされひっくり返され試合終了。

いつも感じることだが守りに入るのが早すぎるのではないか。攻撃力、決定力のないチーム相手なら守り切れるかもしれないが、上位相手に20分以上引きこもって守り切るのはむずかしい。カウンターの怖さを相手に見せられればいいが、セカンドボールも拾われ続け押し込まれ続けると耐え切れない。

前半ATに先制し、70分から守りに入るという千葉の狙う勝ちパターンだったが、守りに入ってから追い付かれ、後半ATにひっくり返されるというやってはいけない試合展開。ましてやホームでこの展開を見せられるのはキツい。

監督・選手コメント

尹晶煥監督

あまりにも早く選手を交代してしまったことによって、人数は足りていても相手に揺さぶられて安定しなくなってしまったと思います。すべてにおいて、私自身の判断が少し早かったと思います。

ユン監督も交代のタイミングに問題があったと自覚しているね。

船山貴之選手

―― 負け方を考えると、ショックも大きいと思いますが。

負けて“いい雰囲気”になることはないのは当たり前ですけれど、今日はいつもより、ロッカールームでの“軽い言い合い”はありました。それくらい今日の敗戦は痛かったし、みんなが悔しさを感じていると思います。

意見をぶつけ合うのはいいこと。うやむやにせず結束を高めて欲しい。

次節は現在8連勝中で2位と絶好調の北九州に乗り込む。ひさびさの黒星は千葉が付けたい。

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