甲府 2-1 千葉
甲府はここまでの6試合で1敗しかしていないが、引き分けが3と多く10位につけている。一方の千葉はここまで○●○●○●と安定せず、勝ちと負けを繰り返し7位につけている。上位浮上のためには両チーム共勝点3が欲しい一戦。
千葉は前節の試合後のコメントでユン監督が「選手個々の力を改めて評価しなければならない」と言っていたが、スタメンをいじってきた。GKに章太。DFは右から田坂、ミンギュ、鳥海、安田。ボランチに熊谷と田口。右に矢田、左に為田。2トップに山下とクレーベ。壱晟はベンチにも入っていない。また這い上がって来い。
試合は3分、田口のFKを山下が頭でキレイに叩き込み先制かと思ったがオフサイド。7分には田坂のクロスのこぼれを山下が左足で打つも枠外。8分には田口がミドルを打つもわずかに枠外。5-4-1でブロックを作る甲府に対し、千葉は田口を中心にいいテンポで左右から攻撃が出来ていた。
14分にはセットプレイからの流れで安田が入れたクロスのこぼれを山下が左足で決定機を迎えるがGKがセーブ。29分には矢田のマイナスのクロスを山下が上手い反転から左足で打つもGKにキャッチされる。
36分、甲府の左サイドからのクロスがファーまで流れフリーでシュートを打たれるが安田がなんとか対応しブロック。これは決定機だった。44分には熊谷がミドルを打つもGK正面。熊谷にはこういうミドルをもっと求めたい。前半ATには左サイドのカウンターから田口のクロスを矢田が頭で合わせ決定機を迎えるもGKのファインセーブで弾き出されてしまう。
前半の千葉は支配率61%、パス数も相手の倍以上と珍しくボールを持ち、いい内容でシュート9本（枠内7本）と多くのチャンスを作った。守備でもピンチは少なかっただけに1点を取って終えたかった。甲府にしてみればどれだけ持たれてどれだけ打たれても0に抑えればOKだろう。
先制されると勝てない
前半のサッカーを後半も続ければ…しかしそうはいかないのがサッカー。49分、千葉ゴール前での混戦からのこぼれを甲府の新井がミドル。これが鳥海に当たり田口に当たりゴールに吸い込まれた。千葉としては展開的にも痛い失点。
51分、カウンターからクレーベがミドルを打つも枠外。直後のCKでもクレーベが反転しシュートを打つも枠外。クレーベもまだまだ機能しているとは言い難い。61分、ドゥドゥとバホスに左サイドを崩されるも安田がなんとかブロックし枠外へ。
しかし直後の63分、甲府のCKをニアでドゥドゥがすらしバホスに押し込まれ痛すぎる追加点。今の千葉には1点でも重いのに2点ビハインドはキツい。動きも重くなり停滞する千葉は75分に3枚代え。為田OUT、船山IN。熊谷OUT、見木IN。山下OUT、ソロモンIN。交代は2失点目の直後に動いて欲しかったな。
86分、矢田OUT、米倉IN。クレーベOUT、増嶋IN。86分、増嶋のロングスローのこぼれからソロモンが決定機を迎えるがミートせずGK正面。一矢報いたのは後半AT、田口のFKに合わせたのはソロモン。田口の速いFKをゴールを背にして角度を変えた。ソロモンは短い時間で結果も出してるしよくやっている。
結局追い付くことは出来ず連敗となってしまった。先制された試合は全敗だ。前半の内容が良かっただけに1点取れば展開は変わっただろうが取れない、そして先に失点してしまう。そして追い付けない。これが現状。2失点とも崩された失点ではないので守備の組織として悪いとは思わないが失点に変わりはない。
ソロモンが使えることははっきりした。ボールを収める能力も点を取る能力も高い。育てるという意味でもどんどん使って欲しい。今季はもちろんのこと、未来にも希望が持てるようにソロモンや見木、そして壱晟もしっかり育てて欲しい。主力になってもらわないと困る選手達だ。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
良かった点もありますし、不足している部分もあります。続けて改善しながら、選手たちがもう少し変化をしていかなければいけないと思います。
矢田旭選手
―― 試合を振り返って。
前半45分間の内容が良かっただけに、後半、それを継続できなかったことが悔やまれるところです。ただ、それが今のチームの力であり、課題であると思っています。
チーム改革はまだ始まったばかり。一喜一憂せずコツコツやってくしかない。大切なのはチーム全員が同じ方向を向くこと。結果が出なくても自分達を信じてやるべきことをやり続けるしかない。目の前の試合に全力を出しつつ、中期的長期的なプランをしっかり実行して欲しい。
