水戸 0-3 千葉
水戸は前節で群馬に3-1で勝利し、2連勝をかけてホームに千葉を迎える。今シーズンから監督には1994年から3シーズンジェフでプレイした秋葉忠宏が就任した。古くからのジェフサポにとってはなつかしい顔だ。
一方の千葉は前節いい所なくホームで大宮に0-1の完敗。特に攻撃面で何も出来ず課題を多く残した。今日の試合では少しでも攻撃面での改善を見られるよう期待したい。
千葉のスタメンはGKに章太。DFは右から田坂、ミンギュ、増嶋、下平。ボランチに壱晟と田口、右に米倉、左に堀米、2トップは山下とクレーベ。前節で機能しなかった右サイドのアランとゲリアを米倉と田坂に入れ替えてきたね。千葉の武器であるサイドが活性化されるか。
試合は6分、さっそく右サイドが結果を出す。米倉が高い位置でボールを奪いショートカウンター。クレーベが収め再び米倉へ。米倉のクロスを山下が蹴り込み先制。山下は千葉での初ゴール。これで気持ちも楽になるだろう。
10分、水戸のセットプレイからヘディングシュートを打たれるが章太がセーブ。18分にも強烈なミドルを打たれるが章太がセーブ。29分、増嶋のロングスローからのこぼれを山下が強烈な左足で蹴るもセーブされてしまう。
前半は水戸がボールを持ち押し込む展開だったが、千葉はしっかりブロックを作った所から、前節と違い守るだけはなく攻撃に転じることも出来ていた。先制点を取れたことで、より自分たちの流れに持ち込めたのも大きい。
新戦力で3得点
56分、千葉のいい位置でのFK。田口がコンパクトに右足を振り抜くと壁の上を越えゴールに吸い込まれた。欲しかった追加点。田口も千葉での初ゴール。堀米だけじゃなく田口の右足も期待出来そうだ。
64分、水戸のグラウンダーのCKがレフェリーに当たり千葉のカウンターになりそうな場面でホイッスル。以前は審判は石ころという扱いだったけど、今はレフェリーに当たったことで相手のチャンスに転じた場合、ドロップボールになるルール。千葉にとっては嫌な位置でのドロップボールになったがなんとか凌いだ。
66分、田口が奪ったところからショートカウンター。堀米が左のアウトで山下に素晴らしいスルーパス。俯瞰で見ればあのコースやスペースは見えるけど、ピッチ上ではなかなか見えない。コースも回転もここしかないという素晴らしいパスだった。
68分、堀米OUT、船山IN。78分、米倉OUT、アランIN。クレーベOUT、川又IN。まだまだクレーベを活かすような形は作れてないし、クレーベのエンジンがかかるのも梅雨明けからだからね。暑くなってきたら量産頼むよ。
87分、山下OUT、見木IN。見木は壱晟と並んで期待している選手だから楽しみだ。このまま終わっても完勝だったAT4分、章太のゴールキックからのルーズボールを船山がダイレクトで川又へ。川又が2回の鋭い切り返しで左足を振り抜きダメ押しの3点目。川又も千葉での初ゴール。新戦力3人がゴールを決め、クリーンシートでの完勝となった。
前節はしょっぱい試合だったけど、今日は危険な場面も少なく守備も安定していたし、攻撃でもショートカウンターからいい形を作れていた。後は両サイドからクレーベの頭という千葉の武器が見たいね。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
―― 昨シーズンは第3節終了時点で9失点でした。守備の強化におけるポイントを改めて教えてください。
まだ「100%」と言うことはできないのですが、勝利することで、選手たちの中に「こうすれば勝てる」という自信がわいてくると思います。
すべてをお話しすることはできませんが、どういう守備を作らなければいけないかについては選手たちに話しています。
この中断期間で少し難しい状況に直面していたのですが、シーズンが再開して選手たちが改めて認識してくれたと思います。
昨シーズンは3節終わって9失点。思い出したくない地獄。今シーズンは3節終わって2勝1敗。4得点1失点で暫定3位。スタートとしては上出来じゃないか。内容的には攻守共に改善点が多いけど、改善点が多い中でも修正しながらしっかり結果を出しつつ勝点を積み上げていく。これが重要だ。次の試合が待ち遠しいぞ。