千葉 0-1 大宮
長かった。約4ヶ月ぶりにようやく開催された第2節、というより新たな開幕という気分だ。選手の入場や記念撮影もソーシャルディスタンスを保っての見慣れない光景。しかし誰もいないはずのスタンドからWIN BY ALL!のコールが、と思いきやスピーカーからサポーターの声援を流すという演出。試合中もシーンとはしてなかったから画面ごしにはさほど違和感を感じることなく見れたわ。海外のリーグでもスタンドに人が入っているような映像を合成したり、無観客でも盛り上げるようないろんな工夫が見られる。
まずはスタメンを見て驚きが。第1節から大きくはいじらないだろうと思っていたが、システムはそのままに5人を入れ替えて来た。GKは章太。4バックは右からゲリア、ミンギュ、増嶋、下平。中盤は右からアラン、壱晟、田口、堀米。2トップに山下とクレーベ。今シーズンはターンオーバー必至なので誰が出ても機能するようなチームを作りたい。個人的にはやはり壱晟が楽しみすぎる。
試合は立ち上がり、千葉はまずまずの入りでキレイに揃った4-4-2のライン、選手の距離感も良く大宮にこれといったチャンスを作らせない。このへんは明らかにユン体制になってからのいい変化が見て取れる。両チーム共にこれといったチャンスのないまま30分、低い位置でイッペイ・シノヅカに奪われそのまま持ち込まれシュートを打たれるも章太がセーブ。
徐々に大宮にチャンスを作られるも我慢して0-0で終えたかった前半AT、大宮のFKのシュートが壁に当たり角度が変わり壱晟がクリア出来ずゴールに吸い込まれた。そのまま前半終了。千葉としては我慢していただけに時間帯を含め痛い失点だった。
見せ場なし
後半に入っても千葉はなかなか攻め手がなく、ミスからピンチを招くシーンも。51分にもパスミスからボールを奪われイッペイ・シノヅカに強烈なミドルを打たれるが章太がセーブ。71分、アランOUT、米倉IN。ゲリアOUT、田坂IN。右サイドを2枚同時に交代。右サイドは死んでたからこれで状況が変わるといいが。73分、増嶋のロングスローからのこぼれを壱晟が打つもブロックされる。
86分、下平OUT、新井IN。堀米OUT、川又IN。しかしパワープレイも実らず。結局千葉はこれといった決定機は作れず0-1で敗戦。守備こそ改善は見られているものの、イッペイ・シノヅカに何点か取られてもおかしくなかったし、攻撃に関してはセットプレイくらいしかチャンスは作れなかった。今の状態なら両サイドからのクロスの形を作りたいけど効果的な形は作れず。田口が随所でクオリティを見せたくらいか。
チームとしての守備意識は伝わってくるけど、攻撃における迫力はまったく伝わってこない。ドリブルで突っかけるような場面もない。選手交代も大きくは変わらなかった。サッカーは強固な守備と破壊力のある攻撃を同時に行うことは困難だ。ボールを奪った後、奪われた後の切り替えが重要になる。今の千葉は守備を重視しているため奪った後の攻撃のスイッチが入らない。リスクを冒す選手がいなかった。ましてや今日のように1点が必要な終盤では、殺るか殺られるか、みたいなリスクを負った攻撃も見たい。とはいえまだこのチームはユン体制で2試合目だ。弱い下位チームを改善中なのだ。まずは守備から。我慢我慢。
監督・選手コメント
尹晶煥監督
守備の安定をテーマとしてそれを中心に準備してきたのですが、失点してしまったとはいえ、ある程度は安定した守備を見せることができたと思います。1つのミスから失点してしまいましたが、それがサッカーであると思います。
やはりまずは守備からということだね。失点シーンはミスというには酷だけど、今の攻撃の状況を考えると先に失点するのは避けたい。ともあれサッカーのある生活が戻って来た。何もないより、愛するクラブが負ける悔しさを感じられるだけ幸せかもしれない。ここから勝つ喜び、負ける悔しさを楽しみまくるぞ。もちろん勝つ方を多く頼むよ。