2019 J2 第42節 ジェフ千葉 VS 栃木SC 試合レポート

千葉 0-1 栃木

【ジェフ公式】【ハイライト】 2019明治安田生命J2リーグ第42節 栃木SC戦

J2もいよいよ今シーズンの最終節を迎えた。栃木は21位と降格圏に沈み、今日の試合では引き分けも許されない、まずは自力で勝点3を獲得した上でさらに町田か鹿児島が負けるという他力にも頼らなければいけない絶体絶命の状況にある。まだJ3の上位争いの動向もあるので21位が即降格にはならないが(J2のライセンスを持たない藤枝がJ3で2位以内に入ればJ2の21位は残留)、今日の試合で残留を決めたいはずだ。

対する千葉は16位。残留はすでに確定していて、勝ってもこれ以上順位を上げることもできずモチベーションを高めるのは難しい状況だが、ふがいないシーズンでのホーム最終戦、そして佐藤勇人のラストマッチという舞台でもあるので最後くらいは勝って笑顔で終わりたい。フクアリは勇人の引退記念Tシャツや栃木のチームカラーが黄色ということもあり、スタンド全体が黄色く染まった。

スタメンはGKに優也、4バックは右から米倉、新井、エベルト、下平。中盤の底に浩平と小島を並べ、右に見木、左に為田。2トップにクレーベと船山が入った。現役最後の試合になる勇人はベンチスタート。寿人と共にベンチから戦況を見つめる。

千葉VS栃木 スタメン

試合は立ち上がりから栃木がブロックを作り守りを固める中で千葉がボールを持つという展開。4分、小島が左サイドから入れたクロスにクレーベが頭で合わせに行くも触れず。13分、為田が低い位置から中央をドリブルで持ち上がり右の見木へ。見木は1人かわし中へカットインして強烈な左足ミドルを放つもGKがセーブ。

16分にはエベルトがロングシュートを狙うも枠外。前半の千葉はボール支配率71%という圧倒的な数字だったがシュートは4本(枠内1)しかなく、早い切り替えでしっかりブロックを作って守備をする栃木に攻めあぐね、試合を支配しているのではなくボールを持っているだけという悪い時の千葉だった。

狙い通りにやれているという手応えを感じていたのは栃木の方だろう。この展開だと千葉はボールは持つもののシュートに繋げることが出来ず、カウンターやセットプレイでの一発に沈むという嫌なイメージが頭をよぎる。

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フクアリでの奇跡をプレゼント

52分、下平のFKに米倉が頭で合わせるも枠外。63分、下平からのフィードを船山がダイレクトで胸トラップで落とし、走り込んできたクレーベが右足でシュートを打つもGKの好セーブに弾かれてしまう。こういうダイレクトでの連携がもっと見たい。いいプレイだった。

68分、足を痛めたエベルトがOUT、増嶋IN。同時に見木OUT、勇人IN。勇人の勇姿が見られる残り少ない時間。しかし71分、栃木のロングスローからの展開で右サイドからクロスが入り、ニアで触ったボールがファーに流れドフリーの田代に頭で押し込まれ失点。

82分、小島OUT、寿人IN。勇人と寿人が同時にピッチに立つ試合を見るのもこれが最後。しかし前節もそうだが賭ける物がある栃木と、賭ける物がない千葉とでは勝負の際での気持ちが違う。千葉に跳ね返す力はなかった。ATにはCKをニアですらし新井が飛び込むも触れず。0-1での敗戦となった。

栃木は勝利、そして鹿児島が負けたため、勝点で並んだものの得失点差で栃木が鹿児島を上回り残留を確定。2008年に千葉が最終節で残留を決めたフクアリの奇跡のような展開を目の前で見ることとなった。

監督・選手コメント

「ふがいない」のひとことです。本当に、負けることに慣れすぎてしまっていると思う。絶対に勝たなきゃいけない相手だし、こういう試合をしちゃいけない。きっと、見ている人も思ってしまうと思うんです。ああいう戦い方をする相手に対して、なかなか点を取れなくて、最後に一発食らってしまうかもしれないと。そういう展開になってしまっていた時点でダメだと思うし、改善しなきゃいけないところがありすぎると思います。

米倉のコメント。他の選手からも「ふがいない」という言葉が。このブログでも何度も「ふがいない」と書いた。今シーズンの千葉に、来シーズンへ向けての上積みはあっただろうか。

試合後のセレモニーでは前田社長が入院中のため穐山取締役が代わりに挨拶をした。社長が頭部の疾患で入院という深刻さ、そしてよく知らない取締役の挨拶ということでサポーターもどんなリアクションを取ればいいのか微妙な空気だった。

ジェフユナイテッドでは、代表取締役前田英之が11月13日朝、自宅で転倒した際、頭部に疾患を負い、長期の入院が必要となったため、当面の措置として、取締役穐山健輔に社長職務の代行を務めさせることとなりましたので、お知らせいたします。職務代行者…

高橋GMの挨拶もなし、江尻監督も勇人の引退セレモニーが終わった後でゴール裏に来て挨拶するという形でのシーズン終了。クラブには早めの総括を求めたい。プレーオフがないというのはプラスに考えればその分早く来シーズンへ向けた準備が出来るという事。今シーズンが終わると同時に来シーズンが始まっている。

そして勇人、20年のプロ生活おつかれさま。ピッチで走る姿はもう見られないけど、まだまだジェフのためにピッチ外で走り回ってくれ。

【ジェフ公式】2019.11.24 佐藤勇人 引退セレモニー プレイバック映像
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