水戸 1-1 千葉
水戸は開幕から3連勝。しかも失点0と長谷部監督が完成度高く仕上げたチームは好調を維持している。対する千葉は開幕から勝ちなしの最下位。失点9と対照的な結果になってしまっている。
しかも千葉は2018シーズンも水戸に対して1分1敗と勝ちがなく、1点も取ることができなかった。千葉を知り尽くした長谷部監督率いる水戸を相手にアウェイでゴールをこじ開けることができるか。待望の1勝を掴み取りたい。
千葉はスタメンを変え、GKは優也から鈴木へ、DFは右SBに田坂、CBはエベルトに代わり入った新井と増嶋、左SBに下平。アンカーに勇人を置き、インサイドハーフに熊谷と小島、前線に右から船山、クレーベ、為田という布陣。
試合は立ち上がりから水戸が圧力をかけ千葉が受けるような形。千葉はアウェイということやチーム状態からハイラインで前からというサッカーではなく、バランスを取りながらカウンターを狙いたいという意図が見えた。
千葉がなかなか中盤でボールを繋げず苦しい展開の中、先制点を生んだのは千葉だった。14分、左サイドでクレーベがボールを奪い、小島が熊谷にパス。深い折返しのパスを為田がトラップから素早く右足を振り抜きゴールへ流し込んだ。シュートを打つタイミングが絶妙だったね。
水戸は千葉のハイラインの裏という明確な狙いでボールを入れるも、千葉もしっかり跳ね返す。15分にはバックパスの処理で下平と鈴木がもたつき危ない場面を作られた。22分にも鈴木が処理にもたつき奪われるなど、初スタメンなのでやむを得ない面もあるけど、飛び出しやバックパスの処理で危なっかしさを感じるシーンが多かった。
前半の千葉は右サイドの船山がサイドで勝負するタイプじゃないことや、田坂もあまり上がらないので、8割が為田の左サイドからの攻撃という偏った攻撃だったものの、少ないチャンスを活かしてリードして折り返す。
ラストマッチ
後半早々にアクシデント。熊谷が右太ももの裏を痛め、53分、熊谷OUT、真希IN。筋肉系の怪我っぽいので長引かなければいいけど心配だ。茶島、矢田、ゲリアと怪我で不在で、代えの効かない熊谷までいなくなるのは痛い。
58分、右サイドの船山のクロスを小島が頭で落としクレーベがシュートチャンスを迎えるも打ち切れず。両チーム共に狙った攻撃が出来ず膠着状態が続く。77分、足が攣った新井OUT、エベルトIN。新井はそつなくこなしていたけど90分プレイするにはもう少し試合数が必要か。
79分、相手のミスからボールを奪った真希が絶好のシュートチャンスを迎えるもクレーベへのパスを選択。クレーベはDFに戻られ打ち切れなかった。自分で打って欲しいシーンだったし、パスも足元に入りすぎた。
交代策で攻撃に圧力をかけてくる水戸に対し千葉は83分、田坂OUT、鳥海INで試合をクローズさせに行く。田坂はベテランらしくミスのないプレイでゲリアの穴を埋めているけど、もう少し攻撃に関与出来るようになるといいね。まずは守備からという意識があるんだろうけど攻撃力のある選手だし。
低迷した内容でも勝ち切れればアウェイゲームとして良しとする試合だったが、AT92分、逃げ切りに行って逃げ切れないのが今のチーム状況なのか。水戸の波状攻撃に耐え切れず志知に左足を振り抜かれ同点に追い付かれた。結果的にこのゴールがエスナイデル監督に引導を渡すこととなった。
エスナイデル監督解任
試合後にエスナイデル監督の解任が発表された。次節京都戦は江尻新監督で挑むことになる。開幕から4試合勝ちなしの21位と厳しい状況だけど次の試合は待ってくれない。やるべきことを一つづつクリアして泥臭く勝点を積み上げていこう。