高橋GMインタビュー公開
高橋GMの2018シーズンを総括するインタビューが公開された。
2018シーズン総括
2018シーズン14位という結果への見解。
昨シーズンの失点の多さという反省点から、最終ラインの補強が昇格争いの鍵だと考え、センターバックを中心に補強しました。ところが失点は減らずむしろ増えました。
補強した選手がダメだったというわけではなく、戦術と合ってないんだよね。エベルトだって増嶋だって本来もっとやれる選手だよ。でもエベルトなんて明らかにハイライン向きではない。というかそもそもあの戦術に合うセンターバックがいるのか、いても来てくれるのかという問題がある。CBは来シーズンも補強ポイントだけどむずかしい人選になる。
新戦力が本当の意味で「戦力」として定着したのは、最後の10試合くらいでした。ケガなどのアクシデントもありましたし、「うまくハメることができなかった」という「使う側」の問題があったことも否めないです。
外国人や茶島などなかなか上手くハマらなかった点、これはGMというより監督に問題があると思う。獲得した選手自体の質は悪くない。以前の高橋GMのインタビューでも「獲得候補の選手の映像を監督と一緒にチェックして、監督の気に入った選手を獲得する」って言ってたし、それで連れてきてハマらないなら、それは監督に使いこなす能力がないということだろう。茶島のSB起用やロドリゲスを固定しなかった点など今でも不可解。
これに加えて、「サラリーの低い(例えば若い)選手の出場率が、『意外にも』高いというサプライズがある状態」がベストです。ご承知の通りで、そのような、理想な状態にすることができませんでした。
若手が育ってないのは痛い。高い期待をしている壱晟は戻ってくるだろうか。今後千葉の中心になってもらわなければ困る逸材だから千葉で育ててほしいけど、エスナイデル監督との相性はどうなんだろう。岡野も現時点では物足りなさを感じるけど、ユース出身でまだまだこれから伸びてくる選手だから大切にしてくれ。弾斗あたりにも伸びてきてほしい。
エスナイデル監督の続投
なぜ3年目も任せる決断をしたのか。
いまのジェフは人件費や強化費に、ものすごいアドバンテージがあるわけではありませんから、戦力や戦い方を変えずに、露呈した問題に対処する方法のほうが、現実に即していて、なおかつ勝利に近づく可能性が高いと僕は考えています。スタイルを確立させるという意味でも、もう1年、同じ監督に任せたいという思いなのです。
今シーズンそれなりの順位と内容ならばもう1年という思いになるかもしれないけど、露呈した問題をエスナイデル監督が修正できるとは思えないんだよね。修正できるならもうしてるはず。少なくとも意図は見えるはず。2シーズン見てきて修正能力や引き出しがあるようには見えない。
監督自身が、チームの現状や抱えている問題点を受け入れて省みることができるか、選手の多くがこの監督についていけると感じているか。この2つが「替える」かどうかの大きな判断基準だと思っていて、
これだけ成績が悪かったにもかかわらず、エスナイデル監督は不思議と選手からの求心力は失ってないように見える。それは試合中の監督とのやりとりやコメントなどからも感じる。もちろん公のコメントで監督批判はできないという面もあるだろうけど、人と人としての信頼関係を築く人間的な魅力みたいなものはあるのではないかと勝手に想像してる。
この段階でもなお、「自分のやり方を変えるつもりはない」「ポリシーを変えるなら負けるほうがマシ」と言う監督もいるかもしれません。でも、フアンは「変わる選択」をしました。
来シーズンを見てみないとわからない。今シーズンも変えてはみるけれどまた戻すの繰り返しだったし。さすがに2年間の経験を経て3年目は現実路線で勝点を積み上げてくれると信じたいけどどうだろう。というかこういう2018シーズンの総括、来シーズンへの展望というインタビューを監督にもしてほしいね。監督の口から来シーズンへの覚悟が聞きたい。
この2年を経て、迎える来シーズンは、歩くスピードを加速させなければならないシーズンですね。クラブの歩みも自分自身の歩みも。絶対に結果をださなければならない1年になります。
絶対に結果をださなければならない1年。その通り。来シーズンは目に見える結果を出さないと4年目はない。エスナイデル監督としても高橋GMとしても、後はないという覚悟で結果にこだわってやってほしい。
全体を読んだ印象としては、高橋GMもエスナイデル監督もGMとして監督として経験が浅いから2人して試行錯誤しながら経験を積んでいる最中という感じ。どちらか一方が経験実績のある人ならいいんだけど2人ともこれからという人材だから心もとない。
監督の続投に関しても自信を持ってというよりは、予算などの状況も含めると現状ではこの選択がベストという判断なのかな。来シーズンはとにかく結果。結果を出せば批判も称賛に変わる。エスナイデル監督が本当に変わったのか、少しの期待と大いなる不安を感じながら来シーズンを待ちたい。