讃岐 2-1 千葉
前節の試合後に審判への抗議で退席処分となったエスナイデル監督は、「主審、副審の判定に対する執拗な抗議」として4試合のベンチ入り停止という重い処分が課された。
審判への抗議でカードは貰うなと選手に指導すべき監督が審判への抗議で4試合のベンチ入り停止。ただでさえチームは厳しい状況にあるのに、ここにきて4試合も指揮官不在というさらに頭の痛い状況。しかしこのような状況になってもクラブは監督を代える気はないようだ。7月13日に行われた高橋GMとサポーター代表によるミーティング議事録を読むかぎり、高橋GMの発言からは小さな修正は色々と加えるが、現状の体制のままシーズンを戦っていくという決意を感じる。何があろうと今季はエスナイデル監督と心中かな。
監督不在で迎える今節、相手の讃岐は21位と降格圏に沈み、ここ2試合で8失点の2連敗と調子は上がらない。一方の千葉ももはや中位ではなく下位という状況で、失点の多い下位同士の試合ということになる。
スタメンは前節の前半途中でシステム変更した4-2-3-1。GKは優也。4バックの右には鳥海が入り、近藤、増嶋、乾。中盤の底に熊谷と小島と並べ、2列目に右から茶島、船山、為田。ワントップにラリベイ。
試合は守備の緩い両チーム同士、開始からチャンスを作る。9分には左サイドからの為田のクロスに船山が左足で合わせるも枠を捉えられず。11分には中盤で奪われショートカウンターから決定機を作られるもシュートは優也の正面。そして19分、カウンターから5対3の形を作られ、左サイドからのクロスに原に合わされ失点。キレイに崩された。
32分には鳥海のフィードを増嶋が競り、乾の絶妙な落としからラリベイが決定機を迎えるも決めきれず。44分には船山のFKにラリベイが頭で合わせるもシュートはGK正面。前半は1点ビハインドで折り返す。
泥沼から抜け出せず
後半開始早々の49分、右サイドを崩されファーに上げられたクロスをドフリーで蹴り込まれ失点。降格圏にいる相手にも守備の脆さは変わらず。54分に茶島に代えて浩平を投入。浩平は加入直後の試合としては上出来だった。よくボールに絡み局面を動かし中盤のいいアクセントになれていた。小島より可能性を感じる。
一矢報いたのは56分、近藤のロングフィードを乾がトラップ一発で相手と入れ替わり、クロスに合わせたのはラリベイ。エースが結果を出し続けてるのは数少ない高材料。72分に船山OUT、清武IN。75分には小島OUT、指宿INで前線の枚数を増やすも結局こじ開けられず敗戦。安定の2失点。天皇杯も含め4連敗と泥沼状態。怒りをぶつけたい監督はピッチにおらず、息苦しく重苦しい閉塞感だけが残った。指揮官不在がまだ3試合も続くんだから頭が痛い。
監督代行・選手コメント
攻撃についてはなるべく早く味方に預けて、簡単にプレーすることを意識していました。
鳥海のコメント。まぁそうなるわな。慣れない右SBでいきなりSBらしいプレイをしろと言っても無理がある。自分で縦にこじ開けてクロスなんてプレイは持ってないだろうし。ならばなぜ鳥海なのか。ベンチにいる真希じゃダメなのか。本職の溝渕はどうした。もちろん練習やコンディションを見ての起用なんだろうけど、結果として効果的とは到底言えなかった。
中3日ですぐ試合が来る。相当厳しい状況で、昇格なんてとても口に出せないし、プレーオフへ、ってことすら言えなくなってきたし、さすがに降格はないよね、っていうそっちの心配がちらつく状況だけど、ピッチでプレイする選手達が全力で勝利を掴みにいく以上、サポートは続けるぞ。