千葉 6-1 讃岐
冷たい雨が降りそそぐフクアリ。なかなか結果の出ない厳しい状況だからこそフクアリに足を運ぶ。1分3敗という惨状にさすがにエスナイデル監督も動いてきた。近藤が復帰してエベルト、鳥海との3バック。ワイドに真希と高木。中盤に熊谷と勇人を並べ、前線はラリベイ、清武、船山の3枚。結果的にこれがうまく機能した。
ハマれば強い
高木が左サイドで躍動。積極的に攻撃にからみ前半6分にはドリブルからの左足ミドルを突き刺す。これはオフサイドポジションにいたラリベイがシュートに関与したとの判定でノーゴール。ちょっと厳しい判定だったと思う。しかし19分、ショートコーナーからの清武のクロスを高木がヘディングで叩き込み先制。今度は文句なし。
中盤も熊谷と勇人を並べたことで熊谷の負担が軽減。守備でも攻撃でもうまく機能していた。試合後の選手たちのインタビューを読んでもボランチ2枚の方がプレイしやすそうだし、エスナイデル監督はアンカーへのこだわりは捨てて今後もボランチ2枚でいってほしい。後ろは4枚でも3枚でもいいから、中盤はボランチ2枚でお願いしたい。目に見えて安定する。
1点ではまったく安心できないのが千葉。欲しかった2点目は64分、船山の右サイドの崩しからゴール前で混戦になり、相手DFのもたつきを逃さなかった清武が落ち着いて蹴りこみ追加点。これで楽になった。68分にはCKのこぼれを船山が振り向きざまに蹴りこみ3点目。82分には交代で入った茶島が技あり左足ミドルで4点目。86分には大活躍の高木がPKをもらい、これをラリベイがきっちり決めて5点目。まだまだ終わらず88分には高木のクロスを真希が蹴りこみ6点目。開幕から結果が出なかった4試合分のうっぷんを晴らす怒涛の6ゴール。得点者が全員違うっていうのもいいね。どこからでも取れるチームは強い。
これで終わればパーフェクトだったこの試合、93分に近藤の不用意なミスで失点。点差が開くとチームの集中力は落ちる。そこをきっちり締めるのがベテランの役割なのに、ベテランの近藤がやってはいけないミスだった。0で終わるのと大違い。
ともあれ5試合目でようやくの初勝利。システム、戦術、選手と攻守にわたって機能したしこれを継続してほしい。5試合が終わって10得点10失点とある意味エスナイデルサッカーらしい数字だけど、やっぱり上に行くには失点を減らしたい。選手に関しては今日ベンチだった也真人、為田、矢田、茶島、指宿ら誰が出ても大丈夫。ボランチ2枚。結果が出てる以上、ここは変えずにやってほしい。
ちょっと心配なのは後半ATに高木が足を気にしてピッチを後にしたこと。腿裏の違和感で検査をするらしい。今日のクオリティだとちょっと代えがきかないので問題ないことを祈りたい。
冷たい雨の中の熱い試合おつかれさん。